奥山半僧坊大権現で木版により刷られた半僧坊は、その元になった下絵は、画風からして明治より以前に描かれたものだろう。鼻高く、目の色薄く、頭頂部に毛がなく、ウエーブのかかった髪。この異人のモデルとなったのは、世界中の、あらゆる辺境にまで足を伸ばし、現地人にパンツを履かせて回った白人の宣教師ではないか?昔の日本では、異人の象徴だったろう。だとしたら髪や髭は伸び放題、ズボラな宣教師である。 頭部に関しては、できるだけそのまま立体化したいが、デフォルメされた、日本的遠近感のもとに描かれた線描画である。辻褄が合わない場合がある。解釈が必要となる。
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