明日できること今日はせず
人形作家・写真家 石塚公昭の身辺雑記
 



真言密教などで右手の人差し指と中指を刀に見立てたものを刀印といい、左手を鞘として両手を組んで結ぶのを、忍者でお馴染みの剣印という。権現様を作っているのも予定外なら、粘土の到着を待つ間に気が変わり、刀印を結ぶ権現様を作っているのはさらに予定外である。ここから『タウン誌深川』からの2度目の引用。 小学生時代の私に〝三本脚のガマガエルを頭に乗せた蝦蟇仙人、虎に乗った豊干禅師、鯉に乗った琴高仙人、布袋様も作ったぞ。」と教えたら「えっこのままオジサンになるまで好きなことをやってていいの?」と目を輝かすだろうか。いやそれでは教育上よろしくない。人生はチョロい物だと勘違いしかねない。その後の私の紆余曲折、艱難辛苦のイバラの道を記録した映像でもあれば見せたいが「何か作ってるか寝てるか酒飲んでるかで、肝心なことは何もやらない人生じゃないか!」と号泣させてしまうかもしれない。「いや待て、涙を拭け!これはダイジェストだ、肝心なことは編集でカットされてる。」“

コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )