夢千代日記

SHIMAちゃんの徒然日記・雑記

心の動きを読み説く物語「四月の雪」

2005年11月20日 14時45分25秒 | Weblog
 公開前からぺ・ヨンジュンが主演することで話題になっていた「四月の雪」。ドラマティックな展開が多い韓国映画にあって、出演者たちの静かな心の動きににより沿って観る物語となっている。
 妻が交通事故に遭った夫・インス(ぺ・ヨンジュン)と、夫が交通事故に遭った妻・ソヨン(ソン・イェジン)。それぞれの妻と夫は不倫関係にあり、不倫旅行をしている間に交通事故に遭ってしまったのだ。自分たちの置かれた状況を把握しながらも、その状況を受け入れられず悩む二人。そして、同じ苦しみを抱えた二人はお互いの辛さを理解し、愛し合う。出会うのが遅かったのか、もう少し早く出会うべきだったのか。しかしそれは、運命の愛だった。
 邦題は「四月の雪」となっているが、原題は「外出」。日本人の゛冬のソナタ゛のイメージからはずれないよう、つけられたものだと言う。なんで「外出」というタイトルなのかを考えて観るのもいいだろう。ヨン様フィーバーの影響で日本では大ヒット。韓国では、゛日本に迎合したストーリー゛とのことで、評判はよくなかったようだが、韓国のストーリーによくある不自然なドラマティックなストーリーでないからかもしれない。しかし、ホ・ジノ監督作品は『八月のクリスマス』にあるように、日常を描写する監督である。とすると、今作もホ・ジノ監督らしい作品と言えるのではないだろうか。