輸入雑貨の貿易商・井之頭五郎(松重豊)は、かつての恋人である小雪の娘・千
秋(杏)からの依頼を受けてフランス・パリへと向かっていた。
機内食を食べ損ねた五郎は早速、いつものように空腹を満たし、千秋の祖父・
一郎(塩見三省)の下を訪れ、依頼されていた絵画を手渡す。だが、五郎はそ
こで新たに一郎から子どもの頃に飲んだスープをもう一度飲みたいので探して
ほしいと頼まれる。五郎は、一郎が知るわずかなヒントを頼りに、“スープ”を
求めてフランス、東京、長崎と駆け巡る。そして、なぜか韓国へ辿り着くと、
様々な人と出会い事件に巻き込まれていく。
原作・久住昌之、作画・谷口ジローによる同名漫画を実写化し、人気ドラマと
なった「孤独のグルメ」シリーズの映画化。主演の松重豊は監督も務める。
韓国領の島で暮らす女性・志穂を内田有紀、中華料理店「さんせりて」の店主
をオダギリジョーが演じる。五郎の同業者で古くからの知り合いの滝山を村田
雄浩。ドラマ「梨泰院クラス」のユ・ジェミョンが韓国入国審査官役で特別出
演している。
そして、当方が何気に映画鑑賞をしているとかなりの頻度で出演してくる磯村
勇斗。当方が映画鑑賞していると、めっちゃお見かけします。そして、それが
キーパーソンで。物語を意外な方向へ引っ張っていく。また、松重豊が監督を
務めたからこそのシーンが登場。物語のラストにスペシャルなゲストへとつな
がる。
冒頭近くの塩見三省の台詞“写真は記憶に残る。絵画は思い出になる”が、当方
の個人的なキモとして刺さる。
食べるだけの作品ではなくて、物語もしっかりしている。ラストへの持ってい
く方が秀逸である。ドラマファンならずとも、ぜひ!!
フレンチは☆☆☆ではなく、“町のフレンチ”でも十分おいしいのだと思う。
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