金曜日から実家に一泊。
なんか知らんが、書類にサインが必要とかなんとか・・・・?、まあ、他にも単に「来てもらいたい」のであろう事は、親子故に分る。
そこで、金曜日の終業後にそのまま高速道路を一直線に飛ばす。
空いていれば割とあっさり着くのですが、途中から見える景気は見る間に変化し、「あんれま???」(@@;)ほとんど雪が無いじゃん!?
インターを降りて、道路の左右を見渡したけど、殆ど地面が乾いていて、まるで雪国状態の家とは全く違う。
少し北側に行っただけで、こうも積雪量が違っていたのか・・・・と、ひたすら驚くわけですが、道路端にわずかに小山がある程度で、畑の上なんかは全く残っていない。
実のところ、実家のビニールハウスや農機具小屋、 でかいカーポートが雪で潰されたんじゃないか?と、かなり心配していたんですが、どうりで電話の向こうで平然とした声だった訳だ。
何か作業する可能性が有るために、工具箱もしっかり積んで来たのだけど、全く持って宛がはずれた? 笑
玄関をあけると、丁度風呂を出たばかりの親父が上半身裸で出てきた(笑)。 一方母親は?というと病院の診察。
先週末に降った雪の話なんぞをしている間に母親が帰ってきて、 その後しばらくして夕飯。 何故かいくつになっても、親元は落ち着く。
でもって今朝は いつもより少し遅く目が覚めてノートPCでメールチェック、 ややもして親父が起きてきて、 トラクターの話。
なんでトラクターなんだ? と思うけど、親父も年だしな~!とも思うので、別段口出しは出来ない。
朝飯後に、午後には帰るので、その前に畑で土産?となる野菜を収穫しに向かうけど、 やはり畑には雪の面影すらなく、
本当にたいした雪じゃなかったんだ・・・ 家の方じゃ未だ80%以上は雪の中だというのに
ホウレンソウやネギはじめとした野菜を、 適度な量だけ収穫してトラックに積み込む。
帰り頃に「あれを見てみろ!」 と親父がいうのですが、その先にはなんかみすぼらしいビニールハウス、いや破損ハウスというのが正解。
「あれ変だろ?」 と聞くけど確かにいい加減というか、 適当というか、 簡単に説明するならインスタントビニールハウスと言えばよいのか
フレームの並び方も屋根の出し方もいい加減。 黙って見ていたら、親父が話し始めた。
昨年これを造った地主の事なんですが、うちの親父は何造るのもしっかりで有ることが多く、言い方を代えると頑固な訳なんですが、ビニールハウスも同様で、かなり頑丈な物を建てている。
ところがその地主が昨年つくったのがその壊れたビニールハウスとの事で、畑が近いせいも有り、ハウスの話になったらしいのですが、その際に親父はかなり馬鹿にされたらしいんです。
「こんなにしっかりした物を金かけて造らなくても こんなんで十分なんだよ!」と 鼻で笑われたとのこと。 およよ・・・
親父にしてみれば、その言い方に相当カチンと来たみたいで・・・・、 ところがしばらくした強い風の日に、そのインスタントビニールハウスが吹っ飛んだ。
ビニールがまくられて、それは酷かったらしく、暴れでフレームをかなりたたきつけたらしく、二つあった大きなハウスはそのまま骨状態に。
一方、親父のハウスはというと全くの無傷。
その話を聞いて、やはりどこかで親父のDNAを自分は引き継いでいるのだと思ってしまった。
というのは、自分が設計し、ほぼ一人でDIY増築した床面積14畳の2階建て建物。 その屋根は、今回の積雪60cmにびくともしなかった。
スパンが普通より長い片流れ方式のため、朝の積雪状態を見てビビって、慌てて娘の部屋に入って天井を見たけど、全くもって平然、たわみすらもしていなかった。
屋根設計の基本を、東北の積雪量を基準に行っていたのが幸いしたんだけど、設計段階で普通の関東平野の基準で行くかどうか相当に迷った。
ただ、半年前にあの東北の大震災があって、 もし?を考えるなら、施工は大変だけど、そちらで行ったのが結果的には正解だったわけです。
結果として気象庁が、観測を初めて以来の大雪が2度来襲。 おお~怖!
近所の人は皆 僕が一人で建築しているのを見ていたので、今回の大雪で潰れるんじゃないかと心配してくれていたと思うけど、全く大丈夫だった。
「そんなことが有ったんだ~」と親父の話を聞いていたけど、少し走ったら、今度は「あの建物なんだけど」というので、今度は何だろう?と思ったら、またその地主の話。
なんでもトラクターを持っているとかで、年式は古いながらそれを使って農作業しているというのです。
「親父もでかい耕耘機もってんじゃん!」と言うと、あれは立って仕事するけど、「トラクターは 座って耕せる!」と言っている。 たしかにそうだ・・・汗
「ん? あれれ? ぎゃははははは! 何だよ~ 今度はそれかよ~!」 親父の考えていることはすぐ分る。
要はビニルハウスの一件以来、その地主を目の敵にしているらしくて、 ”坊主憎くけりゃ袈裟まで憎い”と、相手が持っているトラクターより最新型のを買って
見せつけてやろうって魂胆か?
「ま~ったく、子供だなこりゃ!?」 でもこの辺がいかにも親父らしい、 このおかしな競争心もそっくり僕に遺伝している。
僕は、敵対する相手にはやられたら必ずやり返すし、常に他人より上に行くための努力はするし、普段は平穏でも、何かしらされれば直接物理的攻撃含めて、滅多に負けはしない。
仮に負けても、相手が油断している隙に、大差付けるまで努力して足下すくってひっくり返す、何年かかってでもだ。
ただし同じ仲間や親しい人には、いくらでも力を貸すのがポリシー。
ただ、親父の方は極めて純粋で、子供っぽい事をやってはいるけど、それは裏表が全く無い透明な物なので、その辺が僕と全く違う。 あははは!
「しょ~がね~な~?」と思いつつ、「何だ親父、トラクターはそれかよ?」と言うと、大爆笑している
「まあ、好きなようにしてくれや、家でカビているよりは遙かに健康的だから。」 ウンウン
さて、一度戻ると、 何でも鰤寿司買いに行くから!とのことで、車を乗り換えてでかいショッピングモールへ。
滅多に出ない?その特製寿司を弁当に作ってもらい、帰宅するとお昼。
メシ食いながらブドウ棚の線張り、ビニルハウスの張り替えの話をして、トラクター用の小屋をどうするとか・・・ ま~だ言ってるよ(笑)
収穫した野菜を車にのせると、暖かくなったら又来るね!と言ってお別れ、 で、3時半頃に自宅へ着くと息子が来ていた。
野菜を取り分け、息子のトラック荷台に放り込むと、しばらくはそこで車の話、 しかし・・・・、家は無料の洗車場か~? (爆笑)
家に入ると 何だっけかな? 名前忘れた~? のびるの仲間みたいなのを洗ってつまみ作り。
向こうで孫がお母さんと遊んでいて、 一人でも子供がいると家の中が全く違う。
つまみもって、いそいそとコタツに入ると、後は僕の時間。 味噌付けたそれを口に含むと日本酒をチビチビ飲み、同人に側で孫と遊んでいる息子の嫁さんと色々話す。
時々やってきては、不思議そうに僕の食べている物を見ている孫、どうも気になって仕方ないらしい。
一応嫁さんに一つ食べてもらうと、「美味しいです!」との事、いままで食べたことが無いらしく、 そしたら孫が嫁さんの手に残っていた茎を奪い取ってかじり始めた。
癖があるのと少し辛いので 「うえ~~~!」という顔をして だはははは!
その後、孫を捕まえたり、突っついたりしながらの一時、適度に酒が入って出来上がったころに、息子が現れて「じゃ~帰るね!」と・・・
「オゥ!」と右手を挙げると、特にコタツからでないままで息子一家を送り出す。
平穏な一日が又こうして過ぎていくけど、でもな~何か足りないような気もするし、何かしらおかしな感覚にとらわれる僕でした。
おやすみ!