男として最高に幸せなのは何だろうか?と考えてみるに、 余計な格好付けや飾り立てなどをすべて取り払うと、見えてくる物がある。
それは自分の死に場所と、 命の終わりにどれだけの女性が涙を流してくれるか? という事になるのではないかと思う。
いやね、別段 華々しい演出を出来る場所も無いし、特段格好いいわけでも、特殊な人間でも無いし、ただただ、普通の男としての死に場所を考えることは多々ある。
子供が巣立ってしまえば、 残念ながら男はただのゴミでしか無い。
もし叶うのであるなら、 自分の名を残したいと思うことは有れど、それは微塵の汚れ等が有っては成らないと思う。
不幸なことに、この国ではそうした生き方は許されず、いやそうした世界に身を投じることが出来ない自分を言い訳しているのかもしれないけど・・・・
出来ることなら、このレースのように世界を股にかけた、いわばその国の総力を挙げた最高レベルの中に身を浸して死んでいきたいと思う。
そうした人生に巡り会えなかったことは、不幸なのか幸福なのかは、正直分からない。
海でのレースに死は付きもので、ヘルムスマン(操舵手)等は 一番始めに波にさらわれる事が多い。
他のスポーツと大きく事なり、誰が賞賛してくれる訳でも無く、極めて隔絶された世界。 そこに計り知れない魅力を感じてしまうのは僕だけでしょうかね?
同時に、そうした場に身を置いてみたいと思う僕は、どれだけ馬鹿なのだろうと思う自分というのも、間違いなくいるんです・・・・
小さいよな~本当に自分は。