落葉 詩 BY 翔
一枚拾い上げる
指先で触れてみる、
手のひらで包んでみる
瞳を閉じてみる
命を感じてみる
季節を読み取ってみる
たった半年
暖かい春の光の中で生まれ、
夏の強烈な光の中で涼しい影を創り
秋の静けさの中でそっと散りゆく
握り込んでみる
破いてみる
大地にそっと落としてみる
たった半年
命を支えるために生まれ
光合成で栄養をひたすら創り
最後は虫たちのベッドとなる
ほんの少しの、
何気ない時間だけど、
彼らの、かすかな声を聞き取れたような気がする、
「美しき春の為だからね・・・・」 と。