昨日よりさらに冷え込み、最高気温10度の火曜日。
スプリングコートを着てもうすら寒い。
雨は降り続け、でも桜の枝には花がまだ残っている。
花水木とツツジが咲きはじめた。
会社で「とばりを降ろせ、愛の夜よ」という本を拾って読むと、
トーマス・マンの日記の話が出てきた。
トーマス・マンは75歳のとき、妻と娘とともにホテル・ドルダーに滞在し、
そこで彼は「ヴェニスに死す」ばりの片思いの恋をした。
相手はボーイのフランツ。
日記にはじめて登場したフランツに関する文は、
「ミュンヘンっ子のボーイからサービス」。
その後日記には「かわいいボーイに対する感情」についての思案がつづく。
44歳になる娘には「きれいなプードルが気に入った程度のものだよ」と説明。
彼の「すばらしい夜でございます」という挨拶のときの声、
目に恋心をつのらせて、明らかにフランツはプードル以上の存在になり、
「目が覚めている間、それらがその日の土台になっている」。
75歳になっても、恋は突然やってくるのか。
しかもマンはその歳で、性的な想像を日々繰り広げている。
行動には及ばないけど。
この本の著者、マルセル・ライヒ=ラニツキによると、
「トーマス・マンの日記を読んでいると、われわれ自身を発見します」。
検索したら1冊1万5000円かー。
「細雪」上巻読了。
文体のグルーヴにのってとすらすらとページが進む。
姉妹の誰かが何かしら病に悩まされている。
その病はたいてい女性特有のもの、
女は、体の自然に振り回される生き物だ。
そんな女の体の自然についての描写がやけにリアル。
体のことだけじゃなく、
優しさ以上に身勝手さの目立つ女の心理もリアル。ああ谷崎って…。
幸子の旦那・貞之助は、旦那連の見本のようなよくできたいい旦那。
今日はダーが会社休み。
校了が終わって3日目、今は普通の顔。いつもこうだといいのに。
校了中の余裕のない顔を見てたら、
もう結婚なんかしたくない、というところまできてた。
彼ほどのいい男はいないと思ったり、
全然好きじゃないと思ったり、彼しかいないと思ったり、
別れてみようかなと思ったり日によって変わる。
猫には永遠の愛を二つ返事で誓えるのに。
「細雪」の妙子が、啓ぼんと長くつきあううちに、
啓ぼんが絵に描いたような「船場のボンボン」で
とるにたらない男であることに気づいたけれど、
一度決めたんだから結婚はするつもりである、
というくだりを読んでいて、
(私も一度決めたんだから、あれこれ考えるのは…)と思った。
一度決めたことを撤回してたらいつまでたっても結婚なんかできない。
晩御飯は鶏唐揚げ、ほうれん草と厚揚げの煮びたし、
たらこ、しらす、ご飯、納豆。たまってたビデオを見ると3週間前の内P。
ほんとにここんとこ時間なかったのね、ダーは。