北大路機関

京都防衛フォーラム:榛名研究室/鞍馬事務室(OCNブログ:2005.07.29~/gooブログ:2014.11.24~)

【M-5撮影特報】第10師団創設62周年記念守山駐屯地祭.能登半島災害派遣と並行し挙行(2024-08-22)

2024-10-17 20:22:38 | 詳報 陸海空自衛隊関連行事
■尾張名古屋の師団司令部
 師団司令部は名古屋市にありますので雰囲気を醸せる写真として仕上げたいところdすがさてさて。

 師団司令部と軽装甲機動車、この守山駐屯地祭は昨年から観閲行進を行わないようになってしまいました。いや昨年は部隊紹介ということで式典会場で各種装備を動かしてくれたのですけれども、今年度はそれさえも無くなってしまったなあ。

 16式機動戦闘車が訓練展示の状況終了とともに並んでいます。師団改編により師団はかなり小さくなってしまいました、目立つ装甲装備は偵察戦闘大隊の16式機動戦闘車のみなのですが、この装備、普通科連隊にも中隊の対戦車小隊にあっていい装備だ。

 訓練展示状況終了とともに軽装甲機動車も撤収準備を開始しています、いちおう訓練展示にはFH-70榴弾砲が参加していまして、これは第10特科連隊が廃止されたもののこの基幹要員を以て中部方面特科連隊第2大隊が新編されてはいるのですけれども。

 軽装甲機動車、後継へ遠くない将来にハーケイ装甲車かイーグルⅣ装甲車の配備が始まる。イーグルⅣは丸紅が輸入を検討していますが、自衛隊の装備調達は長期化するので途中でイーグルⅤが開発され仕様変更でもめよう、ハーケイが本命なのかなあ。

 化学防護車、装備品展示で並び始めました。守山駐屯地というのは角度によっては高架道路しか見えず、名古屋市内なのに名古屋らしさと謂いますか高層ビルがみえてこない、背景としてちょっと寂しいのですよね、そのうちタワーマンションでも並ぶのか。

 マンションと化学防護車、ようやく都会らしくなってきた。守山駐屯地は撮影を始めた頃には師団司令部は古い建物でしたし、官舎も三階建ての小さなアパートのようなものが並んでいましたけれど、まわりに都会らしくマンションも増えてきまして。

 81式短距離地対空誘導弾C型、レーダー誘導型が射撃できるようになりまして従来の赤外線誘導型の射程8kmからレーダー誘導型の射程20km型を運用可能に、これにより師団防空も大幅に強化された。師団高射特科大隊には4セット、発射機8基が並ぶ。

 93式近距離地対空誘導弾、連隊戦闘団に配備される装備で、従来の高射機関砲を置き換えたもの。ただ、何が妨害しようと確実に直進する機関砲弾の優位性も大きい、が火砲を分解点検する手間が無くなったという整備上の優位性も大きい。

 高射特科部隊は無人機脅威を考えますと、戦車大隊も無くなり特科連隊も方面隊に統合された今日ではあるのですが、連隊戦闘団を編成する際に高射中隊を連隊における程度の数が必要とおもう、なにより自爆無人機がウクライナを無差別攻撃する報道が。

 スカイレンジャー35とスカイレンジャー30、ドイツのラインメタル社が欧州低空防空構想として、従来の地対空ミサイルが想定してこなかった、低速で機関砲ならば簡単に落とせるものの安価故にもの凄い数を撃ち込む無人機対策を提唱していたりします。

 16式機動戦闘車、スカイレンジャー30は小型砲塔に各種レーダーなどを搭載したもので、三菱電機あたりに同等のものを開発するという選択肢があるのだけれども、手早くライセンス生産を行い、130両程度を機動戦闘車車体に搭載して配備してはどうか、と。

 87式偵察警戒車、遠くない将来に16式機動戦闘車派生の偵察戦闘車に置き換わる。16式機動戦闘車は装甲戦闘車や自走迫撃砲も開発される、いっそパトリアの自動迫撃砲システムを搭載した火力支援型も自走迫撃砲が配備されない師団に配備してはと思う。

北大路機関:はるな くらま ひゅうが いせ まや
(本ブログに掲載された本文及び写真は北大路機関の著作物であり、無断転載は厳に禁じる)
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【M-5撮影特報】第10師団創設62周年記念守山駐屯地祭,能登半島災害派遣と並行し挙行(2024-08-22)

2024-10-13 20:24:35 | 詳報 陸海空自衛隊関連行事
■第10師団祭
 今年最初となるのか、色々ありました関係で何処其処も行く事が出来ませんでした師団祭に久々に行って参りました。

 第10師団記念行事、本日挙行されました。師団祭は晴天に恵まれ絶好の行事日和というところ。第10師団は東海北陸地方を防衛警備管区として受け持つ中部方面隊隷下の師団で、師団は1962年に第10混成団から師団への改編を受け62周年を迎えました。

 師団司令部は名古屋市守山区、名鉄瀬戸線守山自衛隊前駅から交差点を挟んだ先にあり、名古屋市中心部からはちょっと静かな小幡緑地が広がる、けれども小幡には訓練場もある、瀬戸物で有名な瀬戸市にのびる瀬戸線沿線に所在する駐屯地です。

 守山駐屯地祭、実は開催が危ぶまれていたのは能登半島豪雨の発災でした。元日の能登半島地震、その復興に着手する復旧が漸く目処が、という状況での豪雨災害は震災を生き延びた家屋や道路網を破壊し、第10師団も金沢の14連隊を中心に災害派遣を実施中だ。

 能登半島豪雨、能登半島地震、今回の師団祭はこの双子の災害への一分間の黙祷から開始されました。災害派遣は中部方面隊も第4施設団を中心に全力で支援しており、この関係で中部方面隊記念行事は大幅縮小とともに一般公開が中止されたのはご存じの通り。

 師団は三月の改編で、第10戦車大隊廃止、第10特科連隊廃止、第10偵察隊を中心に偵察戦闘大隊を新編するという改編を行いました。FH-70榴弾砲が編成から無くなり74式戦車が全廃されていますが、1個中隊だけ16式機動戦闘車が配備され、改編を完了した。

 装甲車くらいは今後十年で増強されるのだろうか、陸上防衛の必要性に疑問符を突きつけるか違いますが、全面戦争と限定戦争の違いを知らない軍事音痴というものであり、限定戦争に全面戦争で応じれば、そうやって拡大したのが大東亜戦争であったのだから。

 防衛力増強を金額だけで計算できるものならば、これだけ増えて云々、と別の感想があるのかもしれませんが、21年間にもわたる増額無き防衛費の下でのミサイル防衛事業により疲弊した防衛力を別方向に転換したことでの費用増大が響いている構図に思えて。

 戦闘機の数が増えたわけでも、護衛艦と掃海艇を含めた装備が増えたわけでも、戦車は大きく減って火砲の数も減って、部隊の規模もどんどんちいさくなり、これで防衛力増強と言われても、そんなものはお役所用語と書類の上の増強だけではないか、と。

 しかし、重厚な装備があってこそその余力により担えるMOOTW非戦争軍事作戦、筆頭にあげるのは我が国では災害派遣なのですが、この能力が大きく低下しているところに能登半島における双子の災害があった、これは我が国にとって不幸であったようにも。

 MOOTW,主任務とはなりえないのですが、火砲があってこその観測ヘリコプター、が災害発生時の迅速な情報収集を担う。戦車があってこその重厚な兵站能力と戦闘工兵、が災害時の孤立地域の道路を復旧し被災地に巨大な輸送力を発揮できる。

 南海トラフ地震、考えれば来年は阪神大震災発災30年であり今年は警戒情報も出た、実は中部方面隊は南海レスキューとして、最大規模の災害派遣演習を来年計画していて、滋賀県HPによれば来週にはUS-2救難飛行艇を事前訓練として琵琶湖に降ろすという。

 師団は、そう来賓祝辞では防衛力に期待しつつ目に見える期待は災害派遣というところでして、これMOOTWの本義を、というよりも防衛についてもう少し社会全体で学べる機会がなければ民主主義国家として懸念する、とおもいつつ、行事を撮影していました。

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【M-5撮影特報】今津駐屯地創設72周年記念行事.大雨特別警報と戦車なき湖北の駐屯地祭(2024-09-21)

2024-09-28 20:07:49 | 詳報 陸海空自衛隊関連行事
■大雨特別警報
 能登半島豪雨災害は此処まで大きな被害となるとは同じ日に湖北で撮影していた当方は全く想像できず、ただただお見舞いを申し上げる事しかできません。

 オートバイドリル、昔は千僧駐屯地の名物でパンサーズという、人気投票も行われていました。パンサーズというと最近では洗車に詳しいヒトはKF51パンターを思い出すのでしょうか、これぞ戦車、という手堅い設計のラインメタル社開発の新型戦車ですが。

 戦車が無くなると、こういう寂しい行事にはなってしまうのですが、同時にあいばの演習場という恵まれた演習場環境がありながら、戦車部隊がない、MCVだけというのも。もっともMCVでいかに敵戦車に打ち勝つかが今後の課題となるのでしょうけれども。

 74式戦車、溶鉱炉で溶かす前に予備装備としての保管が決定しました。予備装備、第二世代戦車で何が出来るのかと言われるかもしれませんが、例えばドイツでは維持されているレオパルト1の車体にスカイレンジャー防空システムを搭載し自走高射砲とした。

 今津駐屯地、さて毎年のように心配であるのは駐屯地の整備倉庫で、タマネギ型の屋根の、それはこの湖北地方が意外な豪雪地ということと関係あるもので、特に今津駐屯地の隣には箱館山スキー場もあるほど雪が降るためなのですけれども、この建物だ。

 タマネギ型の整備倉庫、格納庫、写真を撮影している観閲台側には近代的な建物がありますので、年々朽ちてゆく古い倉庫はある種予算不足の象徴的な建物なのですが、取り壊されていないかな、というのが毎回この今津駐屯地を探訪する際の関心事でして。

 能登半島、さてこのオートバイドリルを撮影している頃合い、いやもう少し後か、石川県北部に大雨特別警報が発令されたところでして。一昔であれば災害の景況把握には師団飛行隊が観測ヘリコプターを飛行させていましたが、そんな装備は既に。

 装備品展示、このM-5は今回最小限度の写真撮影に用いたものでほかの写真はG3Xと7Dに任せているのですが、ここには方面無人偵察機隊も展開している、けれども火砲の射程程度しか飛べず航続距離の面からとても250kmは先の能登半島には展開できません。

 電子戦環境においても国産無人偵察機は飛行できるようGPSには依存していない性能ではあるのですが、これが配備されてもう15年ほどか、いまや無人機はウクライナなどで消耗品のように使われている現状を見ると、何だかなあ、と思ってしまうのですよね。

 96式装輪装甲車の車内撮影が許可されていた。今回久しぶりに車内の撮影が許可されていたので、何枚か撮影を。10名で長期間行動すると健康を害する、というアメリカ派遣訓練などで認識された車内の狭さから後継装備が導入されることとなった経緯がある。

 車内の座席が2分割されて、4枚のシートが並んでいるのだから、なるほど乗車定員を8名としていれば一つのシートに2名でもう少し快適に過ごせたのかなあと考える。まあ、ボクサーなど海外製装甲車は個々人に独立座席を付与しているのだけれども。

 パトリアAMV装甲車に将来的に置き換えられるというけれども年間調達数は28両、つまり30年ほど掛けてゆっくりと置き換える構想という。ただ、まず装甲車を広く配備して、その上でその派生型を揃えるなど、装備近代化にはある程度速度も必要とおもう。

 89式装甲戦闘車よりもパトリアAMV装甲車は高価な装甲車となっているものだから、96式装輪装甲車か、小松が提案した装甲車の原型の、NBC偵察車の偵察機材を全部下ろして輸送型にした装甲車ならば、毎年75両は調達できたのになあ、と考えてしまうのですね。

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【M-5撮影特報】今津駐屯地創設72周年記念行事,大雨特別警報と戦車なき湖北の駐屯地祭(2024-09-21)

2024-09-24 20:00:00 | 詳報 陸海空自衛隊関連行事
■今津祭二〇二四
 駐屯地祭の最中に石川県に大雨特別警報が発令されあんな大災害になるとは想像できませんでしたが湖北の駐屯地祭の様子を。

 駐屯地司令阪井邦丸2佐の巡閲、今年もやって参りました今津駐屯地創設記念行事、三月の部隊改編で長らく今津駐屯地にいました第10戦車大隊が廃止改編を迎え、その要員は豊川駐屯地に新編された第10偵察戦闘大隊に編合、駐屯地も寂しくなりました。

 中部方面移動監視隊の観閲行進、部隊は50名規模、このM5速報は撮って出しの写真ということで速報記事を掲載するG3Xほど望遠が利かないので、式典の先に観閲行進の様子を。近距離監視装置や高感度撮影装置と地上レーダ装置とともに観閲行進をすすむ。

 中部方面無人偵察機隊、FFRS無人偵察機システム、各国が開発した無人機の多くがGPSを活用するなかで有事の際の電波妨害を想定して完全自己完結式の無人機システムとしたために巨大化してしまったが、高度な電子戦環境でも運用が可能という点が特色だ。

 第3後方支援連隊第2整備大隊偵察戦闘直接支援隊の重装輪回収車が観閲行進ですすむ。19式装輪自走榴弾砲はこの車両がベースになるものだと思っていました。52口径といわず将来は射程100km狙う70口径の長砲身自走砲を、この車両をベースに開発してほしい。

 第3偵察戦闘大隊の観閲行進、写真撮影をEOSS-M5に15-45mmレンズを据え付けて撮影したものだから45mmでは限度がある、けれどもこちらはあくまで速報用の記録、詳報やしっかりとした速報はこのあとでお待ちください、ということで雰囲気だけでも伝われば。

 偵察中隊、もともとは千僧駐屯地の第3偵察隊でしたが、第3戦車大隊廃止とともに編合され第3偵察戦闘大隊偵察中隊となりました。87式偵察警戒車や82式指揮通信車と偵察オートバイを装備しています。遠くない将来に偵察戦闘車が配備されることとなろう。

 オートバイドリル、記念式典に参加した観閲部隊は107名と煩悩よりも少ない数字になっていたのだけれども、可能な範囲内で観閲行進や訓練展示を実施してくれました。訓練展示はG3Xのほうにまかせて、オートバイドリルのほうをM-5にて撮影してみた。

 パンサーズという名前で千僧駐屯地祭では人気投票が行われていた、パンパースと揶揄していたひとがいたがその後みたひとはいない。オートバイ斥候はヘリコプターに搭載したり自走したりで遮二無二敵を探すべく目だたなさを最大限活かし前進する部隊で。

 斥候と偵察の違いは、敵がいるかどうかを探すのが斥候で、敵がどの程度の戦闘能力を持っているのかを推し量るのが偵察という。五感を活かして探すのが斥候で、一発、いや一撃かまして反応を探るのが偵察というわけだ。現状で武装は若干心許ない。

 接敵したならば機動力を活かして一気に離脱するというのが斥候オートバイ、意外にオートバイを斥候に活用する事例は少ない、防弾は皆無だし監視機材も載せられる総量はしれている、けれども専守防衛の我が国は国土が戦場、ここにオートバイの利点が。

 オートバイは、専守防衛の我が国で運用するならば着上陸をうけた際に競合地帯は形成される前に防衛戦が始まる、すると防御力を考えて身重になるよりも軽快さと目立たないことが重要となります、自衛隊はいまでも専守防衛なのだなあと実感するのです。

 オートバイの有用性は認めるのですがカワサキKLX250よりももっとホンダゴールドウイングのような大型車に携帯無人機や2000mm級光学監視装置、手榴弾を運搬できる程度の小型無人機を搭載して接敵を避けて斥候を行えるような車両を配備しては、とおもうのだ。

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【M-5撮影特報】FFM-6あがの&FFM-5やはぎ,もがみ型護衛艦舞鶴基地配備(2024-09-07)

2024-09-15 20:00:36 | 詳報 陸海空自衛隊関連行事
■あがの,北吸水道山から
 あがの、もがみ型護衛艦の最新艦を舞鶴基地の旧海軍舞鶴鎮守府水道施設が置かれています水道山の山頂から撮影してみました。

 もがみ型護衛艦、掃海艇と小型護衛艦の後継として配備が進んでいる護衛艦で、掃海艇の任務を一部受け継ぐべく、無人機雷掃討システムを搭載しています、後部にはそのためのハッチも配置されていますが、無人機雷掃討システムの無人艇はこの日格納されていた。

 やはぎ。旧海軍の阿賀野型軽巡洋艦三番艦矢矧の艦名を継承した護衛艦です。あぶくま型護衛艦を最後に、護衛艦定数が削減された所謂94防衛大綱の時代に入り、結果護衛艦隊の艦隊護衛艦である護衛艦はつゆき型を地方隊に回すという方式へ移行します。

 あぶくま型以降、小型護衛艦は建造されなくなり、これは同時に河川名を冠した、旧海軍では軽巡洋艦に命名されていた艦艇の建造が行われなくなった事を意味するのですが、中国海洋進出の顕著化により安倍政権時代の防衛大綱改訂で護衛艦増勢が決まる。

 あがの、が今年舞鶴に配備されていますが、もがみ型護衛艦は毎年2隻という、むらさめ型護衛艦やその前世代型にあたる、はつゆき型を思い出す水準で建造されています。そしてその拡大改良型となるFFGは来年度予算で一気に3隻の建造が要求されています。

 伊勢湾機雷戦訓練、ただ護衛艦への掃海能力付与については、アメリカ海軍などがインディペンデンス級やフリーダム級といった沿海域戦闘艦で試していますが、このオーガニック方式という水上戦闘艦への機雷戦能力付与は技術的に未完成の部分もある。

 オーステンデ級、ベルギーとオランダがMCM機雷戦艦として建造を進めている大型掃海艦が、世界を見ますと新しい潮流を形成しようとしていまして、こちらは無人艇に機雷掃討をおこなうという点では護衛艦もがみ型と共通しますが、掃海艦となっていて。

 MCM機雷戦艦は満載排水量2800tで全長82m、8隻から12隻の複数の種類にわたる無人機雷掃討艇を搭載する設計で、このほかに40mm機関砲塔を搭載、相応に哨戒艦としての能力を有することも示唆しています。水上戦闘艦ではなく専用の機雷戦艦というかたち。

 あわじ型掃海艦の4倍近い大きさのオーステンデ級、ベルギーとオランダで12隻を共同調達することで建造費を抑えるという方針ですが、ここまで無人機雷掃討艇を搭載できるならばCRRC複合舟艇を10隻程度搭載して水陸両用作戦さえ出来そうに思えてきて。

 すがしま型掃海艇など、近年日本周辺における中国艦艇動向に対応するべく護衛艦を運用していますと、訓練さえ行えない状況となり、結果的に相手がミサイルフリゲイトであった場合でも監視任務に当たるのは掃海艇、というじょうな状況もかなり多い。

 1900t型哨戒艦、一隻90億円とかなり費用を抑えた新型艦がJMUにおいて建造されることとなりますが、問題なのは護衛艦もがみ型、掃海艇の一部を置き換えることとなるものの、軽武装であり厳しい戦闘海域へ投入できない、という批判が内部で出ていて。

 哨戒艦についても当初は将来的に無人操船させる研究がありましたが、今年に入り哨戒艦に艦対艦ミサイルを搭載させるという、なにかデンマークが哨戒艦計画を急遽フリゲイト並に強化すべくVLSを搭載する設計変更を決定したような変更を思い出す。

 もがみ型は後期建造艦から当初後日搭載とされていたVLSを標準装備するといいますが、それでも武装が不足するとしてFFMをFFGという艦隊防空能力を付与する方向に切り替えていますので、艦艇の設計、将来見通しの難しさを、傍目に痛感してしまいますね。

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【M-5撮影特報】FFM-5やはぎ&FFM-6あがの,もがみ型護衛艦舞鶴基地配備(2024-09-07)

2024-09-12 20:00:10 | 詳報 陸海空自衛隊関連行事
■やはぎ,文庫山山頂から
 週末にちょっと舞鶴の方へ散策へ行って参りまして舞鶴配備間もない最新鋭護衛艦を見る事が出来ました。

 もがみ型護衛艦がついに舞鶴基地へも配備されました。護衛艦やはぎ、もがみ型護衛艦5番艦と続いて護衛艦あがの、もがみ型護衛艦6番艦の配備です。あさぎり型護衛艦の乗員数が220名、すがしま型掃海艇の乗員が60名、もがみ型護衛艦の定員は90名という。

 やはぎ。こちらのほうが先に竣工した護衛艦ですから先ずこちらから撮影します。3900t型護衛艦、この建造は12隻で終了しまして、続いて4700t型ミサイル護衛艦を12隻建造するという。はたかぜ型ミサイル護衛艦と並ぶような艦を大量建造する計画です。

 舞鶴基地、今年前半はいろいろありすぎまして、なにしろ数年ぶりに第3師団祭にも行けないほどでした、故に舞鶴基地も探訪できなかったのですが、舞鶴オータムフェスタの前に撮影しておきたい、ということで土曜日を利用してちょっと舞鶴へ行ってみた。

 防衛予算概算要求が公示された一週間後ということで、特に来年度は大規模な組織改編、こういうのは防衛大綱、いまは防衛力整備計画か、その水準で行うような自衛艦隊の大改編が概算要求に盛り込まれましたので、護衛艦を見る目が些かかわってしまったが。

 北吸プール、やはぎ撮影は、昔ならば舞鶴基地は毎週土曜日と日曜日が岸壁一般公開が行われていたのですけれどもいまは一ヶ月に一日のみとなっています、そしてこの土曜日は一般公開の予定日ではなかったものですから、先ず高いところに上ることとして。

 ボウリング場前に昔は自販機があったのですが、また廃業、廃業と再開を繰り返すお店なので、その廃業とともに自販機も撤去されてしまい、熱中症すれすれの、今年何度目だよという緊張感とともに登りました。大した高低差ではないが、残暑下では苦しい。

 熱中症と相談するような気分で登る、補給があると考えていただけにこれがないのは厳しい、けれども真夏ほど暑いわけではなく、しかも木陰に上り坂が続いていて、まあ、なんとかなるのかもしれない、と登りますと、そう、登った甲斐はあったとおもえた。

 ひゅうが入渠中、そして、あたご、みょうこう、せんだい、はまぎり、やはぎ、あがの、護衛艦は一通りそろっている。やはり台風10号の台風避泊をやりました関係で、代休が押してしまって一斉に母港に憩うという情景が成り立っているのかもしれませんね。

 護衛艦隊が廃止される。突然何を、といわれるかもしれませんが、来年度予算概算要求に突然こうした項目が盛り込まれまして、護衛艦隊は掃海隊群と統合され水上艦隊に改編されるという。連合艦隊とか太平洋艦隊とか、もう少し名前はなかったものなのか。

 水上艦隊に統合されますと、第1護衛隊群、第2護衛隊群、第3護衛隊群、第4護衛隊群は廃止され、第1水上隊群、第2水上隊群、第3水上隊群、という、もう少し海上任務群とか水上打撃群とか機動隊群とか、名前はなかったのかと思うのですが、再編のもよう。

 FFM多機能護衛艦、すると艦隊における位置づけはどうなるのだろう。個人的には掃海隊群へFFMを配備する当初構想には納得していて、掃海隊群と護衛艦隊を本国艦隊と太平洋艦隊とし、むしろ潜水艦隊と護衛艦隊の運用を考えるべきではと思っていた。

 連合艦隊、本国艦隊と太平洋艦隊を統合運用する組織は自衛艦隊の看板を連合艦隊に書き換えれば、何かこう、看板を書き換えるだけなのに防衛力がものすごく向上したような錯覚を感じられるのでは、と思うのですが、さてさて実際の改編はどうすすむのか、ね。

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【M-5撮影特報】カブール,C550-CAVOURF-35Bとハリアー満載の横須賀寄港の風景(2024-08-26)

2024-09-08 20:24:16 | 詳報 陸海空自衛隊関連行事
■ヴェルニー公園
 航空機一つとってもラファールにハリアーとF-35Bがならぶという国際色豊かな夏となりました。

 横須賀基地をみる、どうみるか。ヴェルニー公園というのは標準的な回答なのかもしれません、それはJR東日本の横須賀駅前から京浜急行汐入駅前まで、ちょっとだけ汐入駅前からは距離があるけれども、広い空間がウッドデッキでつながっていて歩くと楽しい。

 ヴェルニー公園は、横須賀基地をみたいのだけれども時間がどうしてもないんだよねえ、という厳しい状況でも駅前でなんとか3分あれば、ちょっと厳しいか、それでも5分あればなんとか撮影できる。久里浜行きを降りて、逗子行きが戻ってくるまでの時間で。
 カブール横須賀入港、カブールはイタリア海軍の主任務地中海と大西洋での航空母艦としての運用を念頭に洋上迷彩となる塗装なので、太平洋の暗さとくらべて白っぽい塗装が印象的でして、それは太陽の光を浴びれば浴びるほど印象的に白さが際立つ。

 台風10号が接近している状況ではどうしても薄暗いといいますか、曇りが目立つ気象条件となっていますから、しかし完全な曇天ではなく時折の雲の狭間から太陽が覗いて、その瞬間に空母が照らされた瞬間を撮影するには、多少根気が必要となっているが。

 イタリア海軍の空母が日本にやってきた、というのはけっこう大きな出来事で、BSの報道番組やNHKの全国ニュースでも報じられていまして、それは確かに入港の際、ヴェルニー公園は身動きが難しいほど海に面したウッドデッキは混雑していたけれども。

 逸見岸壁で数日間停泊しているさなかには、もちろん混雑はいつもよりも人通りは、三脚を担いでいる人たちなど、多かったものの、それでも撮影に支障を来すほどではなく、譲り合い譲り合いで殺伐とした雰囲気はない、行き交う人々犬の散歩とかもいつも通り。

 ブルターニュ、フランス海軍のフリゲイトも入港していて、奥の方には散々苦労して東京で撮影したドイツ海軍のフリゲイト、その少し前にはカナダ海軍のフリゲイトが入っていたというし、この少し後にはオーストラリア海軍のミサイル駆逐艦もやってきた。

 カブールの入港は、こうしたなかで格別といえます。普段はフネしか撮影しないのですよ、という方と並んで写真を撮ったのもこのカブールなのですけれども、それじゃあ今日はフネもヒコーキも一緒に撮影できますね、となにかほんわかした空気が流れ。

 ヴェルニー公園、最近はイタリアンのレストランとフランス館、なにかこの表現は別のものを連想する人がいるそうだけれども、雰囲気が賑やかになりました。一方でむかしからありましたカフェは閉店したまま、お手頃にカレーを食べるのは難しくなった。

 一国屋旅館、ヴェルニー公園といえばわたしにとって首都圏での定宿となっていた旅館があったのですが、こちらもコロナのさなか、2021年に廃業してしまいました。あの旅館、建物だけは残っているのですがもう旅館業ではなく、建物が利用されています。

 旅館は文字通りヴェルニー公園に面していまして、ちょっと高い階に宿泊しますと、出入港がしっかりと見えていたのです。横須賀での定宿、というだけではなく東京で所用があった際の定宿、一杯どうです、と招かれても呑んだ後は一国屋に泊まりました。

 ヴェルニー公園を一望できるホテル、となりますと、汐入駅前に高層ホテルはあるのですが、基地を一望できる部屋を確実に確保できるとは限らないわけで、COVID-19の前と後かあ、と考えつつ、カブールとか撮影しながらまだ暑い夏の散策としました。

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【M-5撮影特報】カブール,C550-CAVOURハリアーとF-35B満載の横須賀寄港の風景(2024-08-26)

2024-09-07 20:15:15 | 詳報 陸海空自衛隊関連行事
■カブール俯瞰風景
 日本を訪問した史上最初のイタリア空母を高台から眺めた様子です。

 EOS-M5,標準装備のレンズは15-45mmという、京都散歩にはちょうど良いものの遠い被写体を撮影するにはちょっと難しいレンズを装着して、イタリア海軍の航空母艦カブールを撮影してみました。G3や7Dの写真に先んじて、まずはこれで速報という。

 カブール、高台からみてみました。ちょうど首都圏に所用がありましたので、これを少しだけ前倒しして横須賀に立ち寄ってみたのですが、この日も、といいますか前日か、神奈川県内の豪雨があった、いやこの日は滋賀県内の豪雨があったのだ。

 豪雨といえばカブール、なのかもしれない、日本的には。こういうのもカブール入港前日もかなりの豪雨があって新幹線が遅れて、新幹線が遅れたから乗れなかったかもしれない最終の新幹線に乗れたわけなのですが、実はこの前日の新幹線も。

 新幹線、しかしこのカブール入港の時点ですでに台風10号、東海道新幹線をまるまる三日計画運休に追い込んだ台風が南方にいまして、いや当初予報ではこのひすでに本州にきていたはずなのでしたが、難しい経路で九州へと接近していました。

 ぼなりい高台、と呼ばれていると言うよりは勝手に呼んでいるこの撮影位置は喫茶店ぼなりいさんが開業したことで一躍有名になりましたが、実はこのあたりの高台、わたしは2006年から延々稜線を散策し続けて発見した撮影場所であったりします。

 汐入駅前の喫茶店ひらばやしさんでマスターさんからこのあたりの稜線と歴史の話をいろいろお聞かせいただきまして、その際散策しました頃には蜘蛛の巣が行く手を阻むなどけっこう荒れ果てた印象がありましたが、ここに喫茶店が開業しますと。

 高台にいたる経路は、きれいになった、不思議と落ちているごみも減ったようにおもう。このあたりは私有地も入り組んでいまして、なんとか地権者の方を探し出してお願いして撮影させていただいたこともあるのですが、ここは一応公道です。

 ハリアーの並びを撮影したい、この高台、標高は42mなのですけれども撮影機材とかいろいろ担いでいると階段と坂道に日頃の運動不足を痛感させられる場所でして、もう若くないのよ、と令和生まれの子にちゃかされてしまいそうな。

 ハリアーの複座型を見るのは、正直初めてなのかもしれません、アメリカ軍は訓練用のハリアーは日本に配備していませんでしたし、海外のエアショーはちょっと敷居が高く。ただ、この日EOS-M-5に装着しているレンズは短いものだった。

 カブール飛行甲板を俯瞰風景におさめられるのはこの高台です、だからいがいと人の行き来があります、ただこの日、さすが台風、とおもうところで雲の動きが素早く、一分一秒で情景が大きく変容してしまいます、日の当たる一瞬を撮影して。

 ライトニングよりもハリアー、しかもイタリアのハリアー、アメリカ海兵隊のハリアーは何度もみていますが、イタリア海軍のハリアーをみるのは今回が初めて、イタリア空軍のF-35ライトニングはみたことありますが、ハリアー、しかも海軍機だ。

 朝一番、といいますかカブール入港の際には横浜に一泊しましたが、今回は横須賀に一泊しましたので多少こころに余裕がありました、台風が接近している以上何が有るか分らないなか、朝までに知らない内に出航しているということはなかったわけですからね。

北大路機関:はるな くらま ひゅうが いせ まや
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【M-5撮影特報】バーデンヴュルテンベルクF-222-BadenWürttemberg.東京寄港(2024-08-22)

2024-09-05 20:11:30 | 詳報 陸海空自衛隊関連行事
バーデンヴュルテンベルク
 バーデンヴュルテンベルク東京寄港の様子のつづき。

 バーデンヴュルテンベルク、ドイツ海軍が世界規模のパワープロジェクションを想定してメルケル政権時代に建造したフリゲイトです。ただ、これ、メルケル政権時代、戦車を永遠に新造しないことを決定したメルケル政権時代のフリゲイトだ。

 二年間母港に戻らずともメンテナンスフリーという、ドイツ海軍の置かれた厳しい状況を反映しているフリゲイトとなっていまして、要するに北海とバルト海に微妙な規模でしか海に接していないドイツ海軍の冷遇ぶりをそのまま体現したフリゲイトで。

 二年間も帰れないのか、とおもわれるかもしれませんが乗員だけは寄港地で交代するといい、それで自分の艦に愛着はわくのだろうかと素朴な疑問を感じてしまいまして、ただ、長期任務に備えて日本の護衛艦にないビアガーデンが後部飛行甲板にでていた。

 パワープロジェクションを想定しているものの、まず、派遣できるフリゲイトが一隻二隻という状況ではまともな対水上戦闘に参加できるものではなく、そのために武装が、太平洋ではやって行くのが難しいほどの水準しか、搭載していないのです。

 ハープーンミサイルは一応搭載しています、が、対空装備はRAM個艦防空ミサイルのみとなっていて、CIWSも搭載していない、けれども海賊船やテロリストの海上移動を制圧するために27mm機関砲は4基積んでいて、12.7mm機銃も多数搭載していて。

 MEKOフリゲイトのように装備品をモジュール方式とした上でさまざまな装備を搭載する計画ではあったのですが、重心の関係からこれもハープーン以外は搭載できないと言うことで、この区画めいっぱいにNSMミサイルを搭載することもできない。

 艦砲は127mmですが、おどろくのは対潜装備がまったくないことで、Vアスロックのようなものはもちろんですが、短魚雷発射管さえなく、そもそもソナーがケルベロスソナーという、ダイバー接近警戒用のものしかないので潜水艦をさがせない。

 進水式の際に傾いていたがみなかったこと西結おうと思っていたら、子供に、あのフネかたむいてるよー、と指摘されたという逸話があり、装備を搭載すると傾きは解消されると説明されたものの、実際には傾きが増した、なんてことも。

 ドイツ海軍が受け取りを一時拒否した事実があり、傾いている艦はやはりお断りなのか、と思いきや、受け取り拒否の理由はシステム不具合が解消されていなかったため、という斜め上の出来事が続いていまして、いやはや、メルケル政権時代は。

 リンクスヘリコプターを2機搭載していて、ハープーン方式で運用している。ハープーン方式というのは蜂の巣状に多数の穴がならぶ甲板にヘリコプターから銛状の突起をさしこんで揺れる甲板にヘリコプターを降ろすというもの。

 ベアトラップ方式のような大型機着艦誘導は不可能ではあるのですが、そのぶん2機を搭載できています。ただ、リンクスは現在でこそさまざまなセンサーを搭載していますがもともとは魚雷運搬ヘリコプターの延長線上、性能は限られて。

 ドイツ海軍、このヴァーデンヴウテンブルク級の建造で行動範囲は増えたのですが。いっそ護衛艦ひゅうが型をビスマルク級航空駆逐艦ということでドイツに新造してみては、とおもったりするのです。対空戦闘能力はこちらのほうが高いのですから、ね。

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【M-5撮影特報】バーデンヴュルテンベルクF-222-BadenWürttemberg,東京寄港(2024-08-22)

2024-09-01 20:23:42 | 詳報 陸海空自衛隊関連行事
バーデンヴュルテンベルク
 ヴァーデンヴルテンブルクとおもっていましたがバーデンヴュルテンベルクというのが正しい呼称という。

 東京港にドイツ海軍フリゲイトが入港しました、ドイツ海軍のバーデンヴュルテンベルク、125型フリゲイトです。考えてみますとドイツ海軍艦艇なかなかみる機会がない、といいますか、前回ブレーメン入港が遠すぎていけなかった故に今回こそは。

 東京国際クルーズターミナル、ここに入港しているという話は聞いたのですが、横須賀で有人が、ナントカ公園で撮影するのがいい、なんて情報をおしえてくれまして、ここでわたしはトンデモナイ間違いをしているということに気づいていなかった。

 晴海埠頭、てっきり東京国際クルーズターミナルというのは晴海にある、といいますか、あの晴海のを建て替えたか名前だけ変えたとばかり思っていたのです。あそこなら東京駅からでも行けるし、いっそ帰路に銀座でも散策してみようか、とね。

 新橋駅に到着しまして、昔知っている新橋駅前とはだいぶん変わっているので驚いたのですが、どういけばいいのか、BRTから10分という表示を晴海とその時点で混同しているわたしは気づかず、いっそタクシーで行けばと思いいろいろ聞いてみたのだが。

 ゆりかもめ新交通システム、これでいくほかないということを気づくまでけっこう右往左往してしまいました。BRTから車で10分と説明されていましたが、まさかその車というのがバスではなくBRTでもなく、要するに数km離れているとは。

 晴海ではなく別の場所なのか、舞鶴ならばなれていますし大阪港や堺港とはちがいここは東京、よくわからなかったのですが、ゆりかもめ駅から徒歩7分というのは、ちょっとこの日一日のために前数日間けっこう無理を重ねた故、億劫になっていて。

 バーデンヴュルテンベルク、そして、それほど大きなフリゲイトではないのだけれども、補給艦と並んで接岸しているため、真正面から撮影できないほど岸壁よりも前に出てしまっている、ここで、公園から撮影するという話の意味を知ったわけ。

 しおさい公園、幸いとなりでした。けれどもここから本当に撮影できるのかというのが最初の素朴な疑問、いや実際とれているのですが、船の科学館、解体中の建物に隣接していて立ち入り禁止区画がわかりにくく、ぐぐっと遠回りしたり右往左往に。

 くらま満載排水量は7200tなのですが、このバーデンヴュルテンベルク、満載排水量は7350tという。しかしそれほど大きな艦艇にはみえませんが、停泊している場所が、特にこのクルーズターミナルではイタリアンフェアの準備中という状況だ。

 ドイツ海軍さんがくるのだから、イタさんの準備というのが、損名ならばもう少しいい場所、横浜とかに入港させてあげることはできないものだったのかなあ、と場所が悪すぎるような気がしてしまいまして、事情はあるのだろうけれども。

 カブールはこの日、横須賀基地に入港していまして、わたしてっきりみなさん横須賀からのれんちゃん組だとおもっていますと、いや横須賀はいっていません、という型が案外多く、カブールのめずらしさは東京からみるとそんな感じなのかなあ。

 日独伊、ねらったわけではないのだけれども、こんなかたちで無事、本当に無事と言うほどに晴海と場所を勘違いしたのは危なかった、無事に撮影することができました、それにしても不思議な艦容だなあ、とおもったバーデンヴュルテンベルクです。

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