北大路機関

京都防衛フォーラム:榛名研究室/鞍馬事務室(OCNブログ:2005.07.29~/gooブログ:2014.11.24~)

南海レスキュー2024,C-2輸送機とC-130H輸送機の南紀白浜空港へ空輸訓練

2025-01-15 07:00:15 | 防災・災害派遣
■南海レスキュー2024
 南海レスキュー2024は本日、三日目となっています。

 C-2輸送機とC-130H輸送機が本日、南紀白浜空港へ空輸訓練を実施します。2024年能登半島地震におきまして、能登空港が被災し空輸拠点として活用することができませんでした、もっともC-2輸送機やC-130H輸送機は路外発着能力がありますので、能登空港の滑走路外で発着は出来たように思ったものですけれど。

 能登空港は自衛隊管理ではない民間空港でしたが、空港は滑走路のほかに燃料など備蓄が有り航空機の航空拠点として機能させた場合には、能登半島の物資不足をもう少し支えることが出来たように思うのです。ただ、管理者の問題は簡単に超えられない事も事実であり、今回の訓練は平時からこれを演練する。

 物量傘による空輸は、地上で受ける側にも訓練が必要ですが、空挺隊員であればこうした物量による補給を回収する訓練を受けていますし、輸送機の誘導も第1空挺団の降下誘導小隊が実施する場合は、その降下誘導小隊が輸送機により自由降下傘を用いて先行して空港まで展開することでも対応可能です。

 南紀白浜空港に物量傘を装着した物資を空輸するという訓練が本日行われます。この物量傘による投下は、美保基地航空祭などで定期的に実施されるものですが、自衛隊飛行場以外ではなかなか行われません。輸送機からの投下は物資は勿論、ブルドーザーのような車両を落下傘で降ろすことも可能という。

 南海トラフ地震では複数の空港が被害を受け、南紀白浜空港のような高台の空港も能登空港のように津波を免れても滑走路が破損する可能性があります、将来的には施設科車両の投下訓練が出来れば、破損した飛行場を空輸した施設科車両だけで復旧させ空輸拠点へ復旧することが出来るかもしれません。

北大路機関:はるな くらま ひゅうが いせ まや
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