■護衛艦ひえい一般公開
本日と明日、海上自衛隊の護衛艦ひえい、が堺港において一般公開されています。本日はこの話題。
ひえい、は、はるな型護衛艦の一隻、来年三月には、ひゅうが型の護衛艦いせ就役とともに自衛艦旗を返納し栄光の功績に終止符を打つこととなっているので、貴重です。一般公開の会場までは南海電鉄堺駅からシャトルバスが運行されていると聞いたのですが長蛇の列、20分間隔で運行とのことでしたので断念してタクシーか徒歩か、と考えていたところ、意外と短い間隔で次のバスがやってきました。阪神基地隊の方曰く徒歩は少し遠いのでやめておいたほうがいい、と。
堺港祭り、ということでしたから、ほかに巡視船などが並び、埠頭は多くの模擬店と市民で一杯、とおもいきや、ひえい、が一般公開されているのみで、普段は業務用の埠頭、客船などは来ない埠頭ということもあり、自動販売機も置いてありませんでした。海上保安庁の巡視船もいるにはいましたが、巡視船というか巡視艇、ひえい一般公開の警備任務にあたっているところで、見学はできません。
一般公開は午前と午後に分かれているのですが、当方が堺駅に到着したのは1330時、一般公開は乗艦が1530時まで、終了が1600時ということで相当余裕があった、と思いきや長蛇の列、乗艦しますと艦橋見学がこちらもかなり混雑していまして、前甲板をぐるりと列が並び、上部構造物に入ることができたのが1520時くらい、この混雑、ひえい、への注目度の高さが垣間見えます。
艦橋へ上るのに多くの列が、ということは降りるまでにも多くの時間が、ということになりまして、言い換えれば艦橋で過ごすことができます。時間がかかる、というのはそれだけ人口密度が過密にならないように調整している、ということですので、その時間を利用してじっくりと、はるな型護衛艦を久々に見学してゆきます。やたらと時間がかかるような書き方ですが、前甲板と航空機格納庫、飛行甲板と哨戒ヘリコプターだけでしたらすぐに見学することができます。
ヘリコプター搭載護衛艦ならではの長大な飛行甲板には小松島航空基地からのSH-60J哨戒ヘリコプターが展示されていまして、個人装具などとともに記念写真を撮ることができるとあって、こちらもにぎわっています。格納庫内では、簡単なグッズ販売、ピンバッジが数種類ですが販売されていました。
一礼して艦を降りますと、すでに1600時、夕暮れ時となりこの一瞬をカメラへ納めます。そんななか、財政難により新しい護衛艦の建造が難しくなっている昨今、ひえい、は古い護衛艦ではあるのですが、思い切って除籍を伸ばし、練習艦としてみてはどうなのか、と思ったりっもしました。後部格納庫は教場に最適ですし、ひえい、を練習艦とすることで、練習艦隊の、はつゆき型、あさぎり型を護衛艦隊に再編入すれば護衛艦不足は何とか補えるのですし、ね。夕暮れの中の艦影を撮影していて、また、そんな事が頭に浮かんできたりもしました。
HARUNA
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