■50周年の観閲行進と祝賀飛行
伊丹駐屯地祭の観閲行進はいよいよ終盤で末尾を飾る祝賀飛行の編隊の音と戦車の轟音が不思議な調和を飾ります。
陸上自衛隊は機動力と打撃力を重視し、その分車内容積を徹底的に抑え砲弾が滑るような避弾経始構造を採用し正面装甲を何とか角度と距離によっては115mm戦車砲弾に耐えるという。打撃力は設計時から弾道コンピュータとレーザー測距装置搭載で強化しています。
74式戦車は断念した装甲防御を油圧懸架装置により車体を傾斜させ地形防御により対応できるよう配慮しています。もっともチタンとセラミック等による複合装甲により軽量で強靭な装甲が、戦車用小型1500hpエンジンにより第三世代戦車へ発展、世代は交代しました。
祝賀飛行の開始です。戦車大隊の観閲行進でも戦車の背景にこのヘリコプターの大編隊が見えていました、理想としては観閲行進の最後を飾る戦車部隊の観閲行進に併せてヘリコプターが飛来するのが望ましいのですが、近傍に伊丹空港があり航空管制の影響を受ける。
UH-1J多用途ヘリコプターを指揮官機とし、中部方面航空隊指揮官は関口勝則1佐が担う。その後方を祝賀航空部隊第一陣を担う明野駐屯地第5対戦車ヘリコプター隊のOH-6D観測ヘリコプターとAH-1S対戦車ヘリコプターが各3機の6機編隊で飛行し、編隊は更に続く。
中部方面航空隊祝賀飛行第二陣は中部方面ヘリコプター隊のUH-1J多用途ヘリコプター、5機編隊により飛行、八尾駐屯地に駐屯しています。AH-1S対戦車ヘリコプターは当時16機が配備、UH-1J多用途ヘリコプターは当時20機が配備、冷戦時代の遺産というべきか。
AH-1S対戦車ヘリコプターは富士重工によるライセンス生産で1995年までに96機を取得、後継にAH-64D戦闘ヘリコプターが62機量産される計画でしたが、弾道ミサイル防衛という新任務に大量予算が必要となり調達中断、その後も再開されず遺産は無くなりつつある。
伊丹駐屯地上空に祝賀飛行が長く展開してゆく。観閲行進と云いますと圧縮効果でこう大量の車両がぎゅっと集まっている構図を取りたいが為に望遠レンズで撮る事が多いのですが、大編隊だけは大空に広がり飛行してゆくものなのですから、広角レンズに切替えたい。
OH-6D観測ヘリコプター、2020年3月に最後の機体が除籍されました、トラック三台分の空き地があれば着陸でき、着弾観測任務以外に軽輸送から急患輸送や指揮官連絡にも活用できる、優れた機体なのですが。後継機OH-1観測ヘリコプターの配備は中断したまま。
AH-1S対戦車ヘリコプター、射程3750mのTOW対戦車ミサイルを搭載する。20mm機関砲と70mmロケット弾と暗視装置を駆使し戦車を狩る。AH-64Dを後継機に揃えられないのは分かるが、後継にOH-1へAPKWSを搭載した対戦車型を配備しては、とおもう。
APKWSは先進精密誘導兵器の略称でハイドラ70にセミアクティヴレーザー誘導装置を搭載したもの。軽量で4発発射装置の重量が48kg、ヘルファイア一発の重さで発射架を含めた4発分であり。射程は5000m、TOWの3750mより長く、空対空用にも転用できます。
航空学校のOH-1観測ヘリコプター、UH-60JA多用途ヘリコプター、AH-64D戦闘ヘリコプター。予算不足は分かるがAH-64Dは中央に集中配備するという2020年代の方針があってもやはり予備機を含め30機は調達すべきと思う、そうでなければ訓練体系が育たない。
AH-64D戦闘ヘリコプターはアメリカにより改良型が常に開発され続けており、遠からず統合型空対地ミサイルにより30km程度の打撃力を有するようなる。エンジン種強くの高さから地上部隊に最も邪魔な無人機を屠る空対空レーザーも試験が進む。必要な装備だ。
舞鶴航空基地第23航空隊SH-60K哨戒ヘリコプターとSH-60J哨戒ヘリコプター、SH-60Kは取得費用がAH-64Dと同程度に高価であり配備は予定より遅れている、しかし海上自衛隊はSH-60Jの勢力維持改修を行い延命している。AH-1Sも本来延命改修をすべきでした。
SH-60K哨戒ヘリコプターとSH-60J哨戒ヘリコプター、各種センサーが改良されると共に痛い構造が改良されK型は機内を立って歩けるようになった。この他に大型水上戦闘艦得脅威及ぼすミサイル艇に対しK型はヘルファイア対艦ミサイルにより排除も可能となった。
航空自衛隊航空救難団の入間ヘリコプター空輸隊CH-47J輸送ヘリコプター、陸上自衛隊でいうCH-47JA仕様だ。中部方面隊は2019年の航空隊改編により第3飛行隊が創設され美保分屯地にCH-47JAが配備開始となりました。山陰への部隊増強は地元自治体の悲願だ。
第36普通科連隊の隊舎の向こうへとヘリコプター編隊は飛び去ってゆきました。実はこの祝賀飛行、一回だけ航過飛行を行う。航空自衛隊ですと大編隊は何度か編隊を組みなおして飛来しますが陸上自衛隊の駐屯地祭では航空部隊駐屯地含め一度だけ、真剣に撮りたい。
北大路機関:はるな くらま ひゅうが いせ
(本ブログに掲載された本文及び写真は北大路機関の著作物であり、無断転載は厳に禁じる)
(本ブログ引用時は記事は出典明示・写真は北大路機関ロゴタイプ維持を求め、その他は無断転載と見做す)
(第二北大路機関: http://harunakurama.blog10.fc2.com/記事補完-投稿応答-時事備忘録をあわせてお読みください)
伊丹駐屯地祭の観閲行進はいよいよ終盤で末尾を飾る祝賀飛行の編隊の音と戦車の轟音が不思議な調和を飾ります。
陸上自衛隊は機動力と打撃力を重視し、その分車内容積を徹底的に抑え砲弾が滑るような避弾経始構造を採用し正面装甲を何とか角度と距離によっては115mm戦車砲弾に耐えるという。打撃力は設計時から弾道コンピュータとレーザー測距装置搭載で強化しています。
74式戦車は断念した装甲防御を油圧懸架装置により車体を傾斜させ地形防御により対応できるよう配慮しています。もっともチタンとセラミック等による複合装甲により軽量で強靭な装甲が、戦車用小型1500hpエンジンにより第三世代戦車へ発展、世代は交代しました。
祝賀飛行の開始です。戦車大隊の観閲行進でも戦車の背景にこのヘリコプターの大編隊が見えていました、理想としては観閲行進の最後を飾る戦車部隊の観閲行進に併せてヘリコプターが飛来するのが望ましいのですが、近傍に伊丹空港があり航空管制の影響を受ける。
UH-1J多用途ヘリコプターを指揮官機とし、中部方面航空隊指揮官は関口勝則1佐が担う。その後方を祝賀航空部隊第一陣を担う明野駐屯地第5対戦車ヘリコプター隊のOH-6D観測ヘリコプターとAH-1S対戦車ヘリコプターが各3機の6機編隊で飛行し、編隊は更に続く。
中部方面航空隊祝賀飛行第二陣は中部方面ヘリコプター隊のUH-1J多用途ヘリコプター、5機編隊により飛行、八尾駐屯地に駐屯しています。AH-1S対戦車ヘリコプターは当時16機が配備、UH-1J多用途ヘリコプターは当時20機が配備、冷戦時代の遺産というべきか。
AH-1S対戦車ヘリコプターは富士重工によるライセンス生産で1995年までに96機を取得、後継にAH-64D戦闘ヘリコプターが62機量産される計画でしたが、弾道ミサイル防衛という新任務に大量予算が必要となり調達中断、その後も再開されず遺産は無くなりつつある。
伊丹駐屯地上空に祝賀飛行が長く展開してゆく。観閲行進と云いますと圧縮効果でこう大量の車両がぎゅっと集まっている構図を取りたいが為に望遠レンズで撮る事が多いのですが、大編隊だけは大空に広がり飛行してゆくものなのですから、広角レンズに切替えたい。
OH-6D観測ヘリコプター、2020年3月に最後の機体が除籍されました、トラック三台分の空き地があれば着陸でき、着弾観測任務以外に軽輸送から急患輸送や指揮官連絡にも活用できる、優れた機体なのですが。後継機OH-1観測ヘリコプターの配備は中断したまま。
AH-1S対戦車ヘリコプター、射程3750mのTOW対戦車ミサイルを搭載する。20mm機関砲と70mmロケット弾と暗視装置を駆使し戦車を狩る。AH-64Dを後継機に揃えられないのは分かるが、後継にOH-1へAPKWSを搭載した対戦車型を配備しては、とおもう。
APKWSは先進精密誘導兵器の略称でハイドラ70にセミアクティヴレーザー誘導装置を搭載したもの。軽量で4発発射装置の重量が48kg、ヘルファイア一発の重さで発射架を含めた4発分であり。射程は5000m、TOWの3750mより長く、空対空用にも転用できます。
航空学校のOH-1観測ヘリコプター、UH-60JA多用途ヘリコプター、AH-64D戦闘ヘリコプター。予算不足は分かるがAH-64Dは中央に集中配備するという2020年代の方針があってもやはり予備機を含め30機は調達すべきと思う、そうでなければ訓練体系が育たない。
AH-64D戦闘ヘリコプターはアメリカにより改良型が常に開発され続けており、遠からず統合型空対地ミサイルにより30km程度の打撃力を有するようなる。エンジン種強くの高さから地上部隊に最も邪魔な無人機を屠る空対空レーザーも試験が進む。必要な装備だ。
舞鶴航空基地第23航空隊SH-60K哨戒ヘリコプターとSH-60J哨戒ヘリコプター、SH-60Kは取得費用がAH-64Dと同程度に高価であり配備は予定より遅れている、しかし海上自衛隊はSH-60Jの勢力維持改修を行い延命している。AH-1Sも本来延命改修をすべきでした。
SH-60K哨戒ヘリコプターとSH-60J哨戒ヘリコプター、各種センサーが改良されると共に痛い構造が改良されK型は機内を立って歩けるようになった。この他に大型水上戦闘艦得脅威及ぼすミサイル艇に対しK型はヘルファイア対艦ミサイルにより排除も可能となった。
航空自衛隊航空救難団の入間ヘリコプター空輸隊CH-47J輸送ヘリコプター、陸上自衛隊でいうCH-47JA仕様だ。中部方面隊は2019年の航空隊改編により第3飛行隊が創設され美保分屯地にCH-47JAが配備開始となりました。山陰への部隊増強は地元自治体の悲願だ。
第36普通科連隊の隊舎の向こうへとヘリコプター編隊は飛び去ってゆきました。実はこの祝賀飛行、一回だけ航過飛行を行う。航空自衛隊ですと大編隊は何度か編隊を組みなおして飛来しますが陸上自衛隊の駐屯地祭では航空部隊駐屯地含め一度だけ、真剣に撮りたい。
北大路機関:はるな くらま ひゅうが いせ
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