北大路機関

京都防衛フォーラム:榛名研究室/鞍馬事務室(OCNブログ:2005.07.29~/gooブログ:2014.11.24~)

令和五年度八月期 陸海空自衛隊主要行事実施詳報(2023.08.26-2023.08.28)

2023-08-25 20:00:25 | 北大路機関 広報
■自衛隊関連行事
 台風一過の頃から少しはまともな暑さになっているという印象が無いでもないのですが、そうおもったら単に記録的短時間豪雨直前の冷たい風であったという今日この頃ですけれども皆様いかがお過ごしでしょうか。

 松島基地航空祭2023、27日日曜日に行われます。駅前にもT-2が居る宮城県の航空自衛隊基地、ブルーインパルスのホームベースということで有名であり、航空自衛隊を代表する航空祭の一つ。多少は混雑しますけれど、ちかくでは多賀城駐屯地夏祭りなども行われますので、東北で過ごす週末ということで連続して探訪してみてもよいのかもしれません。

 ブルーインパルスの松島基地、ブルーインパルスは第4航空団に所属していまして、航空団にはこのほかにF-2B戦闘機も配備されています、松島救難隊も。ブルーインパルス飛行展示の回数などがほかの航空祭よりも充実していますので、ブルーインパルスの基地ならではの航空祭と戦闘機ならではのきれのあるF-2B戦闘機の飛行展示を十全に楽しみたい。

 網走分屯基地一般開放、26日土曜日に執り行われます。若干交通不便ですが、第28警戒隊のレーダーサイトでありロシア方面からの航空機をFPS-4レーダーにより警戒しています。実はレーダーサイトを防衛するべく第105基地防空隊が置かれていたのですが、ロシアからの脅威が大きく縮小したことをうけ2002年に基地防空隊が廃止された歴史がある。

 多賀城駐屯地市民夏祭り、26日土曜日に予定されています。ここはもともと海軍工廠が置かれていた場所で現在は第22即応機動連隊が駐屯しています。もっとも、機動戦闘車隊は大和駐屯地に駐屯していますが。装甲化された精強部隊ではあるのですが、納涼祭ということで観閲行進などは行われませんので駐屯地の雰囲気の中でお祭りを楽しみましょう。

 武山駐屯地西地区納涼花火大会、26日土曜日に行われます。横須賀市に数多い自衛隊施設の一つで、ここには東部方面混成団司令部などが置かれているのですが、花火大会、というのが重要です。近年花火大会の有料化が進んでおり大きな論争となっているところなのですけれども武山駐屯地であれば、席料でもめることはありません。開門時間にご注意を。

 宇治駐屯地納涼夏祭り、26日土曜日に予定されています。宇治駐屯地は関西補給処の置かれる駐屯地で、もともとはここに中部方面総監部の前身である第三管区総監部が置かれる予定でしたが、大阪から遠すぎるということで伊丹に移った経緯があります。一般公開と言うよりも純粋な盆踊りですが赤煉瓦建物の一般公開も行われることがあり、おたのしみ。

 イージス艦こんごう大阪港一般公開、26日土曜日27日日曜日に執り行われます。海上自衛隊最初のイージス艦であり、艦齢30年という妙齢のイージス艦です。後継艦計画よりもイージスアショア海上型が優先されるため、当面は現役に留まるのでしょうが、ロービジ塗装ともなっていますイージス艦こんごう、この際みておきたい、こんごうさん、デース。

 大宮駐屯地夏祭り、28日月曜日に予定されている。大宮駐屯地は大宮化学学校と中央特殊武器防護隊、そして首都圏の防衛をになう第1師団隷下の第32普通科連隊が駐屯していまして、納涼祭なのですが大きなグラウンドは楽しみといえる。ところで化学学校の校舎付近だと催涙線香で日常的にいぶされるので蚊にさされにくいとか、あるのでしょうかね。

 霞ヶ浦駐屯地、28日月曜日に予定されています。陸上自衛隊航空の要衝で、予科練の置かれていた霞ヶ浦は現在は陸上自衛隊の補給処であり、陸上自衛隊の航空学校分校などが置かれていますが、昨今話題の旧軍遺跡など、駐屯地祭では見忘れやすい建物の外観、一般開放される範囲内にかぎるものですが、眺めながらの夏祭りも、楽しいかもしれません。

■駐屯地祭・基地祭・航空祭

・8月26日:網走分屯基地一般開放
・8月26日:多賀城駐屯地市民夏祭り
・8月26日:武山駐屯地西地区納涼花火大会
・8月26日:宇治駐屯地納涼夏祭り
・8月26日・8月27日:イージス艦こんごう大阪港一般公開
・8月27日:松島基地航空祭2023
・8月28日:大宮駐屯地夏祭り
・8月28日:霞ヶ浦駐屯地

■注意:本情報は私的に情報収集したものであり、北大路機関が実施を保証するものではなく、同時に全行事を網羅したものではない、更に実施や雨天中止情報などについては付記した各基地・駐屯地広報の方に自己責任において確認願いたい。情報には正確を期するが、以上に掲載された情報は天候、及び災害等各種情勢変化により変更される可能性がある。北大路機関
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ウクライナ情勢-ウクライナ軍F-16戦闘機2023年内運用開始不能とルーブル防衛へ政策金利12%へ利上げ

2023-08-25 07:00:29 | 国際・政治
■防衛情報-ウクライナ戦争
 オランダなどが提供の意向を示しアメリカもその供与を認可したF-16ですが実際の運用開始はまだまだ先となるもよう。F-16の話題を今回もF-2の写真とともに。

 ウクライナ空軍は2023年内にF-16の運用開始見込みはない、ウクライナ空軍のユーリーイーナット報道官テレビ報道発言をロイター通信が8月17日0756時に配信しました。アメリカのバイデン大統領がウクライナ空軍要員へのF-16戦闘機訓練を5月に承認していますが、F-16戦闘機供与についての具体的な供与計画などは明示していません。

 F-16戦闘機は低空目標を追尾するレーダーのルックダウン性能に優れており、ウクライナを狙うロシア軍自爆無人機などの対処能力が向上しているとされています。ただ、F-16AとF-16VまでF-16には製造開始から長いこともあり様々な改良型が開発され、更にE-3早期警戒管制機などとの連接により性能が発揮されるものでもあり、一概にはいえない。

 アメリカが今年から退役を開始するE-3B早期警戒管制機が仮にウクライナへF-16戦闘機とともに供与されるならば、自爆用無人機への対処能力はもちろん、ロシア空軍戦闘機部隊への極めてつよい抑止力とはなり得るものですが、E-3管制要員の訓練期間はF-16以上に複雑で、またE-3そのものもウクライナ側からは供与要請もだされていません。
■ルーブル防衛戦
 通貨暴落からの防衛はとんでもない利上げを強いられるようです。

 ロシア中央銀行はルーブル暴落を受け政策金利を12%に引き上げる緊急決定を発表しました。これは15日の緊急会合に伴う決定で8月15日1701時にロイター通信が報じたものです。現在すでに高い金利となっている政策金利を更に3.5%あげるというもので、これにより12%、つまり五年間預金した場合は倍額になることをしめしています。

 政策金利は乱高下を続けており、2022年2月下旬には経済制裁に伴うルーブル暴落を回避するために政策金利は20%と5年間で倍増する政策金利としていましたが、インフレ圧力緩和を受け今度は一気に7.5%まで政策金利を下げています。ロシア中央銀行はこの高金利により途上国を中心にロシアへの投資などを期待しているようですが問題も。

 ロシア中央銀行は外貨買い入れを中止するとしており、ロシア国内での両替を大きく制限しているとともに、また金利以外の為替介入を行う金準備や外貨資産は限られています。こうした高金利はルーブル下落への処方箋とも考えられていますが、この政策金利12%という決定を受けてなお1ドル98.17ルーブルという水準になっているもよう。

北大路機関:はるな くらま ひゅうが いせ
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