北大路機関

京都防衛フォーラム:榛名研究室/鞍馬事務室(OCNブログ:2005.07.29~/gooブログ:2014.11.24~)

【G3X速報】小松基地F-15日常風景,日伊合同訓練イタリア空軍待ちと台風六号南西方面滞留(2023-08-02)

2023-08-05 20:21:18 | 詳報 陸海空自衛隊関連行事
■イーグル咆哮轟く小松
 イタリア空軍は昨日金曜日2145時頃に到着しました。現地で三日間待機されたみなさま本当にお疲れ様でその粘り強さは正直すごいです。

 台風6号、沖縄県に滞留していまして今後は本土に向かう。その影響という訳ではないのかもしれませんが、水曜日、予定されていたイタリア空軍の日伊合同訓練参加部隊が予定していた小松基地展開を延期しました。CAEW早期警戒機やF-35戦闘機など。

 シンガポールから小松基地まで、飛行時間は五時間半から七時間を要しますが、途中空中給油を挟んで経由地に着陸せず飛行するという。沖縄県に滞留する台風6号はまさにその進路上に立ちふさがっている構図ですから、仕方ないといえば仕方ないのでしょう。

 タイフーンでも来てくれれば、という願いは台風が来て肝心のイタリア空軍が来れない、という状況になりました。ドイツ空軍のユーロファイターはコロナの最中の百里基地へ、その前のイギリス空軍機体は、かなり前の話でしたが三沢基地でしたから、ねえ。

 小松基地は、歓迎行事の日程を延期していましたが、なにしろ特急に乗る時点でイタリア空軍の到着予定がどうなるかなんてことは、先ず来るだろうという予定で準備していますので、撮影しました当方としましては、気を切り替えて小松基地を撮影するしか。

 F-15戦闘機、考えてみますと航空祭以外では小牧基地と岐阜基地ばかり撮影していますので、戦闘機の基地というのはなかなか新鮮な機会、着陸を真下から撮影するか、離陸直後の旋回のいわゆるヒネリを撮影するか、王道で基地の日常風景を撮影するか、と。

 イーグル、小松空港展望デッキから撮影する事としました。王道といえば王道ですが、もともと、小松基地に到着するイタリア軍機を撮影するのが目的ですので、離陸後のヒネリはそれほど考えませんでしたし、なによりここは自販機と売店にクーラーがある。

 サンダーバード、しらさぎ、北陸本線は来年の北陸新幹線敦賀延伸により大きく縮小され、馴染んだ特急もすべて新幹線に切り替わります、このことを考えれば夏空の北陸とサンダーバード、という写真も今年限りという事になりますので、貴重な機会なのですね。

 CAEW早期警戒機、撮影したかったものです。近年NATOとアメリカは早期警戒管制機の小型化に取り組んでおり、長距離空対空ミサイル飛び交う近未来の第一線では大型の早期警戒機には限界がある、日本の場合は後方のランセット無人機対策も必要だが。

 早期警戒機はどうなるのか、CAEWの写真撮影を考えた背景には、まあ浜松にオーストラリアのE-7A早期警戒機が来た時に撮影しておけば、という話にもなるのですが、アメリカがE-3早期警戒管制機の運用完了を視野に入れているための日本の去就のため。

 AEW機とAWACS機、大型の早期警戒管制機は空対空ミサイルの射程が500㎞に達しようという時代に、狙われやすい高付加価値目標となるため、中型小型の機体を多数運用する時代に転換しようとしている、E-7Aについてもその表れといえるでしょう。

 ただ、2000㎞近い長距離を飛行可能である自爆型無人機の増大は、空対空ミサイルは飛んでこないが自爆型無人機を常時持続的に警戒する航空機が必要であり、それには小型であるよりも交代要員と休息区画を十分確保できる大型機と給油機が必要ではないか。

 台風6号、大変だなあ、とは思うのはイタリア空軍を迎える側の航空自衛隊も8月2日と3日が飛行中止となり、小松空港で待つ航空愛好家の方々も待ちぼうけです。そんな中で、改めて今後の早期警戒機の自衛隊におけるE-767去就を考えてしまったのですね。

北大路機関:はるな くらま ひゅうが いせ
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【京都幕間旅情】JR西日本,この夏一番暑そうな写真-225系新快速とカラスvsサンダーバード

2023-08-05 14:11:06 | コラム
■陽炎と鉄路と新快速
 沖縄付近の台風六号、台風がこちらに来たならば涼しくなるのか暴風被害が大きい為に熱さを我慢した方がいいのか。

 この夏一番暑そうな写真、ということで線路の向こうから陽炎とともにこちらに向かってくる225系新快速の写真を選んでみました。山科駅という、大津まで出れば多少は空気が乾燥して涼しく感じるが、むっとする京都の暑さを車内で運んでいる新快速だ。

 225系新快速は冷房性能が高いのでしょうか、確かに223系よりも車体が新しい分だけ涼しいと感じたものですが、なによりアーバンネットワークの新快速、冷房性能云々は除いて車内は満員ですので、人いきれで蒸気圧が車体を動かせそうなほど車内は蒸す。

 サンダーバートの通過は涼しいというよりもひやっとした風景、よく見たらカラスさんが白線の外側にいる、サンダーバードの山科駅通過速度はかなり高いものですから、おおいカラスさん逃げないとサンダーバードにやられてしまうよお、っとひやひやもの。

 カラスvsサンダーバードのほうは、カラスさん賢いので列車の接近を見ると慌ててホーム側に逃げていました、221系と似ているといえば似ている白い色です、もしかしてすいている普通列車だったら乗って冷房でひと涼みするつもりだったのかもしれない。

 223系新快速と225系新快速を比べますと、前照灯部分がLEDかハロゲン球かという一番の違いがあるのですが、ハロゲン球の色合いからか、若しくはこれは熱を持つので証明に触ると熱いという経験則からのものか、223系の方がなにか熱く見えるのです。

 夏はこれから、昨年は八月下旬には涼しくなっていましたので、今年も残暑がそれほど大きく長引かねばと期待するのですが、台風が接近できないほどの太平洋高気圧が熱を閉じ込めてしまいますので、熱い夏をせめて暑い夏程度にしてくれれば、と思うのだ。

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ウクライナ情勢-Ka-52アリゲーター戦闘ヘリコプターとLMURインテグレート対戦車ミサイルの威力

2023-08-05 07:01:06 | 先端軍事テクノロジー
■防衛情報-ウクライナ戦争
 自衛隊の戦闘ヘリコプター廃止論ももう少し現在の無人航空機の能力限界を見極めてからにしてはどうか。

 ロシア軍のKa-52アリゲーター戦闘ヘリコプターの能力について、イギリス国防省27日付ウクライナ戦況報告は興味深い報告を公表しました。単座戦闘ヘリコプターであるKa-50ホーカムの複座型であるKa-52アリゲーター戦闘ヘリコプターは2022年2月の開戦以降、既に40機が戦闘により撃墜され全損となっている模様です。しかし。

 Ka-52アリゲーター戦闘ヘリコプターはウクライナ軍にも多大な損亡を強いており、特に新しく装備されているLMURインテグレート対戦車ミサイルがウクライナ軍野戦防空システムに猛威を振るっているもよう。具体的にはこのLMURインテグレートは射程は15㎞あり、野戦防空システムのかなりの数をアウトレンジすることが可能です。

 LMURインテグレート対戦車ミサイルは、ウクライナ軍の防空砲兵部隊前線付近の展開を確認し次第即座に防空制圧任務へ派遣されており、特に有力な空軍戦力を持たないウクライナ軍には戦闘ヘリコプターによる防空制圧作戦に有効な対抗手段を確保できずにいて、ロシア軍は損耗以上の戦域による郵政を確保している可能性があると分析している。
■スヴァトヴェでの戦闘
 ロシア軍は補給が容易な東部戦線での攻撃を強化している。

 ロシア軍はスヴァトヴェ近郊での再攻勢を主張し、その実際の攻撃が確認できない事から幾つかの憶測を生んでいます。スヴァトヴェはルガンスク州の都市で2022年10月3日からロシア軍が大規模な攻撃を加えています、もともと親ロシア派軍事組織が2022年3月に中心部を抑えていましたが、10月2日にウクライナ軍が奪還作戦を開始する。

 スヴァトヴェでの戦闘はウクライナ軍第25独立空挺旅団のリマン奪還作戦と並行して開始され、双方が防衛線でにらみ合う状況となっています。この地域においてロシア軍は7月26日に再攻撃作戦の成功を主張しました。しかし、衛星画像や赤外線放出画像などから、そもそもこの地域において戦闘がおこわれた痕跡さえ確認されていません。

 再攻勢、一つの可能性はロシア軍がウクライナ軍南部戦線のドニエプル川渡河作戦などの成功を前に、ウクライナ軍へ兵力分散を強いるための欺瞞工作である可能性がひとつ。そしてもう一つは、ロシア国防省が顕著な戦果を獲得することができないための士気鼓舞のための偽装発表の可能性、そしてもう一つは戦果確認ができていない可能性です。

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