榛名さんの総監部グルメ日誌
蕎麦屋というのは不思議な空間で食事を目的とした人とお酒を呑むことを目的とした人が肩を並べて一つの情感をくみたてている。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/12/f0/4e9012e5ce61ccf7dfe51352ffbbad73.jpg)
宵の口に、寄り道せずに買い求めた書籍などの中身を愉しみに帰路に就くというのも一興なのですが、先日古書店が一つ、馴染み、ではないかしかし書籍だけではなく古地図なんかも買い求めた一軒が廃業してしまい、古書がそのまま産廃となった事を知らされた。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/59/23/462cd0e604002424e4a2ce5cd8cc3202.jpg)
田毎さん。寺町新京極の分岐点から、昔あったシェーキーズという若者向けのピザ屋さんを思い出しつつ、もう少しアーケードを河原町のほうへ進んだ場所でして。創業明治元年、江戸時代からではないけれどもこの当たりのお店の中では老舗も老舗だとおもう。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/37/47/47f3759a116047f13497d360999067b6.jpg)
理由をつけて一杯ひっかけていると思われるのかもしれませんが、考えるところ在ってちょっと、読書を肴に、長居しない程度だけれども蕎麦屋呑みをしよう、という気分になりました。なんでもスマホで解決せず、読書で快悦するような様子を周りに見せたい、とね。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/18/17/de8698dbe3b48454b9e5c42bda71ea14.jpg)
立山。思い切って話題の北陸新幹線を富山県まで遠出したのではなくここは京都の三条寺町、田毎さんという、隣のリプトンで紅茶と甘いものを愉しむか考えた上で入りましたお蕎麦屋さんで、まず清酒の立山を頂いた。思いのほかまわりに人はいなくて長居できるか。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/6d/b4/8aea48d643c838e954cd8bcc26617fd3.jpg)
清酒に満たされたグラス、さめる事の無い冷や酒と、そして蕎麦屋の摘まみといいますか肴は、鴨肉の冷製と、まあいろいろですよ、そこに蕎麦味噌もついていまして、一杯ひっかける的な時間を過ごすにはまず最初の一歩というところか。後の事は後で考えよう。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/0f/e5/3cb2e3770efbde9ca20e2380473634fd.jpg)
大垣書店、ふたば書房、読書文化がどうなったかと聞かれれば、北大路駅前の階段と小さなエレベータで結ばれた専門書より上で漫画売っていた書店や、平野神社近くの学習塾と同居していた書店が大きく躍進した事を考えれば読書の習慣はそれなりにあるはずなのだ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/25/f3/b71b47e037d9c42cf4ee50cfa774bf63.jpg)
大宮通、いやどこもか、個人経営の書店はかなり無くなってしまって、書籍からの体系化された知識というリソースの優先度が低くなってしまったのかなあ。グラスを手に周りを見渡すと、嗚呼確かにスマホばかりみんな見ている、あと日本人が半分しかいない。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/0a/90/fe5d9612d14bdb094149b95c4592e63a.jpg)
ざるを。時化には温かい、いや、熱い御蕎麦かざるそばかを考えたのですが、聞けば蕎麦の窯湯が新しいものになったとききましたので、湯通しする際にほかの薫りが付きにくい冷やした笊蕎麦を手繰ることとしまして、もちもちとぷちぷちとした味を愉しむことに。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/59/df/3e76835fb69b01b904dba9a2e4c9ad3b.jpg)
蕎麦とあうもの、毎回考えるのですよね、蕎麦とは焼酎と清酒のどちらが合うのか。考えれば焼酎の蕎麦湯割というのは、蕎麦湯を〆の蕎麦の後で頂くならばなにまだ焼酎を呑むのか、と本末転倒になる。最初に焼酎の蕎麦湯割を注文し後で蕎麦というのもあり得るが。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/37/00/77e5f34fcb3c12b2990c420010f1be49.jpg)
清酒か焼酎か、蕎麦湯割を最初に焼酎で頂いて〆に蕎麦というものを、しかし考えれば肴に蕎麦巻を注文していたら蕎麦湯と蕎麦巻でべつに不自然でもなんでもないじゃあないかあ、という論法も成り立つものと自分で納得、今度は蕎麦巻を注文してみようかなあ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/30/6e/6f3e53a2d6bfaedc4c817198c27ec4f9.jpg)
山葵は、田毎さんはすりおろしたてを添えてくれますから、出汁に溶かすなんてもったいないことをせずそのままちょっとだけ御蕎麦に載せて啜る。そういえば、長野市の善光寺さん門前町で試してみた、根山葵の丸かじりは肴としても最高だったなあとおもいだす。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/4a/c6/5abc248ec2ee78e5203a347c4d0c78d1.jpg)
〆に蕎麦湯、いや〆の蕎麦に蕎麦湯を。そして膝元の文庫本をカバーと共に手前に戻す。出汁に蕎麦湯の甘っぽい舌触りがくわわりほどよい醸し気分を口に含み、その合いの手で熱い御茶も頂く。ほどなくして本に栞を挟み込み、また寒い街中を帰路へとつきました。
北大路機関:はるな くらま ひゅうが いせ
(本ブログに掲載された本文及び写真は北大路機関の著作物であり、無断転載は厳に禁じる)
(本ブログ引用時は記事は出典明示・写真は北大路機関ロゴタイプ維持を求め、その他は無断転載と見做す)
(第二北大路機関: http://harunakurama.blog10.fc2.com/記事補完-投稿応答-時事備忘録をあわせてお読みください)
蕎麦屋というのは不思議な空間で食事を目的とした人とお酒を呑むことを目的とした人が肩を並べて一つの情感をくみたてている。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/12/f0/4e9012e5ce61ccf7dfe51352ffbbad73.jpg)
宵の口に、寄り道せずに買い求めた書籍などの中身を愉しみに帰路に就くというのも一興なのですが、先日古書店が一つ、馴染み、ではないかしかし書籍だけではなく古地図なんかも買い求めた一軒が廃業してしまい、古書がそのまま産廃となった事を知らされた。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/59/23/462cd0e604002424e4a2ce5cd8cc3202.jpg)
田毎さん。寺町新京極の分岐点から、昔あったシェーキーズという若者向けのピザ屋さんを思い出しつつ、もう少しアーケードを河原町のほうへ進んだ場所でして。創業明治元年、江戸時代からではないけれどもこの当たりのお店の中では老舗も老舗だとおもう。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/37/47/47f3759a116047f13497d360999067b6.jpg)
理由をつけて一杯ひっかけていると思われるのかもしれませんが、考えるところ在ってちょっと、読書を肴に、長居しない程度だけれども蕎麦屋呑みをしよう、という気分になりました。なんでもスマホで解決せず、読書で快悦するような様子を周りに見せたい、とね。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/18/17/de8698dbe3b48454b9e5c42bda71ea14.jpg)
立山。思い切って話題の北陸新幹線を富山県まで遠出したのではなくここは京都の三条寺町、田毎さんという、隣のリプトンで紅茶と甘いものを愉しむか考えた上で入りましたお蕎麦屋さんで、まず清酒の立山を頂いた。思いのほかまわりに人はいなくて長居できるか。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/6d/b4/8aea48d643c838e954cd8bcc26617fd3.jpg)
清酒に満たされたグラス、さめる事の無い冷や酒と、そして蕎麦屋の摘まみといいますか肴は、鴨肉の冷製と、まあいろいろですよ、そこに蕎麦味噌もついていまして、一杯ひっかける的な時間を過ごすにはまず最初の一歩というところか。後の事は後で考えよう。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/0f/e5/3cb2e3770efbde9ca20e2380473634fd.jpg)
大垣書店、ふたば書房、読書文化がどうなったかと聞かれれば、北大路駅前の階段と小さなエレベータで結ばれた専門書より上で漫画売っていた書店や、平野神社近くの学習塾と同居していた書店が大きく躍進した事を考えれば読書の習慣はそれなりにあるはずなのだ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/25/f3/b71b47e037d9c42cf4ee50cfa774bf63.jpg)
大宮通、いやどこもか、個人経営の書店はかなり無くなってしまって、書籍からの体系化された知識というリソースの優先度が低くなってしまったのかなあ。グラスを手に周りを見渡すと、嗚呼確かにスマホばかりみんな見ている、あと日本人が半分しかいない。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/0a/90/fe5d9612d14bdb094149b95c4592e63a.jpg)
ざるを。時化には温かい、いや、熱い御蕎麦かざるそばかを考えたのですが、聞けば蕎麦の窯湯が新しいものになったとききましたので、湯通しする際にほかの薫りが付きにくい冷やした笊蕎麦を手繰ることとしまして、もちもちとぷちぷちとした味を愉しむことに。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/59/df/3e76835fb69b01b904dba9a2e4c9ad3b.jpg)
蕎麦とあうもの、毎回考えるのですよね、蕎麦とは焼酎と清酒のどちらが合うのか。考えれば焼酎の蕎麦湯割というのは、蕎麦湯を〆の蕎麦の後で頂くならばなにまだ焼酎を呑むのか、と本末転倒になる。最初に焼酎の蕎麦湯割を注文し後で蕎麦というのもあり得るが。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/37/00/77e5f34fcb3c12b2990c420010f1be49.jpg)
清酒か焼酎か、蕎麦湯割を最初に焼酎で頂いて〆に蕎麦というものを、しかし考えれば肴に蕎麦巻を注文していたら蕎麦湯と蕎麦巻でべつに不自然でもなんでもないじゃあないかあ、という論法も成り立つものと自分で納得、今度は蕎麦巻を注文してみようかなあ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/30/6e/6f3e53a2d6bfaedc4c817198c27ec4f9.jpg)
山葵は、田毎さんはすりおろしたてを添えてくれますから、出汁に溶かすなんてもったいないことをせずそのままちょっとだけ御蕎麦に載せて啜る。そういえば、長野市の善光寺さん門前町で試してみた、根山葵の丸かじりは肴としても最高だったなあとおもいだす。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/4a/c6/5abc248ec2ee78e5203a347c4d0c78d1.jpg)
〆に蕎麦湯、いや〆の蕎麦に蕎麦湯を。そして膝元の文庫本をカバーと共に手前に戻す。出汁に蕎麦湯の甘っぽい舌触りがくわわりほどよい醸し気分を口に含み、その合いの手で熱い御茶も頂く。ほどなくして本に栞を挟み込み、また寒い街中を帰路へとつきました。
北大路機関:はるな くらま ひゅうが いせ
(本ブログに掲載された本文及び写真は北大路機関の著作物であり、無断転載は厳に禁じる)
(本ブログ引用時は記事は出典明示・写真は北大路機関ロゴタイプ維持を求め、その他は無断転載と見做す)
(第二北大路機関: http://harunakurama.blog10.fc2.com/記事補完-投稿応答-時事備忘録をあわせてお読みください)