■南の空の航空祭は閉幕
F-15が飛行できないという中でも第八回目を迎えましたが今回が那覇基地航空祭特集の最終回です。
那覇航空祭、2011年は相当時間に余裕を持って一つ那覇基地だけではなく普天間基地も嘉手納基地も散策してゆこう、という機運で進出しましたので日程に余裕はありました。2011年は仕事に若干の余裕と特に普天間飛行場は移設問題に揺れる中、という事情もある。
実際、学生時代から沖縄出身の同期に一度基地問題については実際に自分で見てみなければわからない、と何度もいわれまして、そのかたは安全保障を研究、安全保障といっても防衛と安全保障には大きな空隙が存在する、平和創造の視点から深く研究をされていました。
そんな理由から岩国基地や岐阜基地と八尾駐屯地のような基地を実感としては知りませんので、実は本州の基地の方が沖縄の米軍基地よりも住宅街に近いのでは、という素朴な疑問はさておき、当方としても実際に基地を見ておきたい、という印象はあったのですよね。
沖縄をもう少し散策してみよう、こうした気概もありまして、とりあえず那覇空港に到着するとともに那覇市内を散策してみました。既述の通り修学旅行で航空自衛隊がまだ那覇基地にF-4戦闘機を配備していた時代の沖縄は知っているのですが、沖縄も随分変わった。
ゆいレールが走り楚辺通信所は返還され、と当時の沖縄と2011年の沖縄は随分違っているわけです。もちろん、高校生の修学旅行なのですから、嘉手納基地をみましたし、まあ戦闘機が意外に少なかったのはさておき、ひめゆりの塔、南部司令部壕跡地等もみました。
沖縄戦の話も聞くことができました、何故か嘉数高台公園の京都の塔に慰霊参拝しなかったのかは素朴な疑問、那覇から嘉手納にいったのだから嘉数は通り道だし普天間も眺めることができたはず、まあ疑問はさておき、久々の那覇だったわけです。当然、散策しよう。
孤独のグルメ、という我が愛読書、そこまで大袈裟なものではありませんが、まあ影響を受けたものがありますので、私はあの作品と違い、泡盛も焼酎も嗜みますが、沖縄はステーキをモリモリ食べる食文化ということもありまして、そっち方面の散策してみました。
国際通りと市場までのアーケードは迷路のようで、ちょっと迷ってしまいましたがおもしろく、黒猫さんが客引き、黒猫といっても妹系ライトノベルの登場人物ではなくふつうの黒猫、入ってみた居酒屋さんで集まっていた中学校の先生方と乾杯してみたり、と流れ。
居酒屋探訪、違う居酒屋さんで東京からの旅行者のかたと、なにぶん沖縄から見れば東京の方が遠い、乾杯して大皿を分け合ってみたり、お洒落なお店でお洒落なお酒を、その次に行ってみたらば閉店していた残念、楽しんでみたり、戦跡を探訪してみたり、楽しくね。
2011年ではまだ、京都発幕間旅情特集は掲載開始していませんので、神社仏閣をもう少し巡ればよかったと後悔しつつ、しかし首里城だけはちゃっかり行ってみたり、楽しむことはできましたね。そんな沖縄県ですが、総じて中心部の密度は高く、散策していて楽しい。
旅行者にやさしい、過ごし易い、という印象でした。名護市あたりに泊まればまた違うも野が見えたのでしょうが、苦瓜なんかは冬瓜に慣れていますと敬遠しがちではあるのですが、泡盛と一緒にいただくと歯ごたえと共に浮き沈みする繊細な苦みがまたよく合う。
食文化という者は歴史、何しろ豚肉を長い歴史とともに調理してきた豊かな食文化が、和食の新境地を感じさせられるもので、てびち、沖縄風おでんは煮豚の王様がおでんを啓蒙した印象、これはもっと関東風おでんも見習うべきとその満足感に驚かされたものでした。
これが沖縄の味覚だ、と定番でいえるような料理はいろいろありますが体系化されていない、当然です、これが京都の味覚だ、と体系化されていないのと同じでしょう。こうしますと、色々な店を練り歩いてみないと分かりません。こういった事は時間の有無が大事だ。
京料理といわれる挺後の料理だけが京都ではなく、こってり系ラーメンや巨大お好み焼きの文化圏でもあるし、串揚げも大阪とは少しソースが違って個性がある、沖縄も当然ですよね。これは、沖縄がそうだったのですが、すこし長めに散策してわかるものが多い。
沖縄の豚肉を美味しく頂く調理文化は、そのまま進駐軍のビーフステーキ文化ともよく馴染みまして、ちょっとカラダにワルい事してる的なごちそうを楽しむこともできた。大学院時代はいま航空会社にいる友人が毎年夏期休暇に丸々1ヶ月、沖縄に波乗りを楽しんだ。
沖縄バカンスと云いますがその友人、学部時代から続けているというから凄い、そんな話を聞いたものですが安宿も多く、バックパッカーが中央アジアやアフリカ縦断という仰々しい体験ほどラジカルでもないのですが楽しめる宿泊先なんかが多いことも知りました。
若いうちの長期滞在を楽しむには、沖縄、魅力ある島というところなのでしょう、札幌や長野と観光地はいろいろ散策しましたが、いわゆる安宿が文化として定着している地域は少ない、安宿は観光向けの軒でなければむしろ札幌よりも大阪の方が充実しているもよう。
地域文化を満喫するには沖縄はもっと前から通ってみてもよかったのかな、少なくとも杓子定規に書庫の地下に籠もっているよりは、よかったのかな、と。もっとも、地域研究以外のフィールドワークは良くやっている方だったぞ、とは昔からの友人のお言葉でした。
沖縄に通っていた方が、それこそ、慣れない琵琶湖にフネを出して沈没しかけたり、今話題の京都一周トレイルの走りのような散策をして遭難しかけたり、グライダーが頭上から降ってくるようなところでバーベキューをするよりは、発見は多かったように思います。
那覇空港までは昨今かなり手頃に行くことができる旅客機のお手頃な良い時代となったわけですが、宮古島や石垣島、もう少し県内航路が充実するといいのですがね。もっとも、旅客機が此処まで安価だ、と知ったのはもっと後に入ってのことだったのですけれども。
北海道であれば、胆振東部地震大規模停電のような事態でもない限り道内は旭川でも函館でも帯広でも、まあ手頃な料金で移動することはできます、が、沖縄ですと那覇から宮古島や石垣島、となると厳しい。県内航空路線は簡単に乗れる運賃の価格帯ではありません。
夜行バス代わりのフェリーや、それこそ数千円で往復できる高速ジェットフォイルなどが整備されれば、また活況となるようにも思うのですが、ね。島嶼部防衛と云いますか、国境の安全を考えますと過疎化は一つの危険要素であるといえます、すると対策が必要です。
フェリー補助金へ無計画なばらまき、という事は勿論回避すべきではあるのですが、しかし過疎化が進み過ぎて安全保障上の懸念事項となってから対応計画を練るよりは、安価に済む事でもあります。また機会均等という視点からも補助金による機会均等化は必要だ。
結果の均等ではなく機会均等、地方や離島でも主要都市に準じる程度に教育や経済活動と移動の機会を補正するという構図での機会均等へ補助金の在り方もあっていいと思うのですよね。意外に伊江島が本島から遠く高く、ふとそんなことを想ったりもした次第です。
北大路機関:はるな くらま ひゅうが いせ
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F-15が飛行できないという中でも第八回目を迎えましたが今回が那覇基地航空祭特集の最終回です。
那覇航空祭、2011年は相当時間に余裕を持って一つ那覇基地だけではなく普天間基地も嘉手納基地も散策してゆこう、という機運で進出しましたので日程に余裕はありました。2011年は仕事に若干の余裕と特に普天間飛行場は移設問題に揺れる中、という事情もある。
実際、学生時代から沖縄出身の同期に一度基地問題については実際に自分で見てみなければわからない、と何度もいわれまして、そのかたは安全保障を研究、安全保障といっても防衛と安全保障には大きな空隙が存在する、平和創造の視点から深く研究をされていました。
そんな理由から岩国基地や岐阜基地と八尾駐屯地のような基地を実感としては知りませんので、実は本州の基地の方が沖縄の米軍基地よりも住宅街に近いのでは、という素朴な疑問はさておき、当方としても実際に基地を見ておきたい、という印象はあったのですよね。
沖縄をもう少し散策してみよう、こうした気概もありまして、とりあえず那覇空港に到着するとともに那覇市内を散策してみました。既述の通り修学旅行で航空自衛隊がまだ那覇基地にF-4戦闘機を配備していた時代の沖縄は知っているのですが、沖縄も随分変わった。
ゆいレールが走り楚辺通信所は返還され、と当時の沖縄と2011年の沖縄は随分違っているわけです。もちろん、高校生の修学旅行なのですから、嘉手納基地をみましたし、まあ戦闘機が意外に少なかったのはさておき、ひめゆりの塔、南部司令部壕跡地等もみました。
沖縄戦の話も聞くことができました、何故か嘉数高台公園の京都の塔に慰霊参拝しなかったのかは素朴な疑問、那覇から嘉手納にいったのだから嘉数は通り道だし普天間も眺めることができたはず、まあ疑問はさておき、久々の那覇だったわけです。当然、散策しよう。
孤独のグルメ、という我が愛読書、そこまで大袈裟なものではありませんが、まあ影響を受けたものがありますので、私はあの作品と違い、泡盛も焼酎も嗜みますが、沖縄はステーキをモリモリ食べる食文化ということもありまして、そっち方面の散策してみました。
国際通りと市場までのアーケードは迷路のようで、ちょっと迷ってしまいましたがおもしろく、黒猫さんが客引き、黒猫といっても妹系ライトノベルの登場人物ではなくふつうの黒猫、入ってみた居酒屋さんで集まっていた中学校の先生方と乾杯してみたり、と流れ。
居酒屋探訪、違う居酒屋さんで東京からの旅行者のかたと、なにぶん沖縄から見れば東京の方が遠い、乾杯して大皿を分け合ってみたり、お洒落なお店でお洒落なお酒を、その次に行ってみたらば閉店していた残念、楽しんでみたり、戦跡を探訪してみたり、楽しくね。
2011年ではまだ、京都発幕間旅情特集は掲載開始していませんので、神社仏閣をもう少し巡ればよかったと後悔しつつ、しかし首里城だけはちゃっかり行ってみたり、楽しむことはできましたね。そんな沖縄県ですが、総じて中心部の密度は高く、散策していて楽しい。
旅行者にやさしい、過ごし易い、という印象でした。名護市あたりに泊まればまた違うも野が見えたのでしょうが、苦瓜なんかは冬瓜に慣れていますと敬遠しがちではあるのですが、泡盛と一緒にいただくと歯ごたえと共に浮き沈みする繊細な苦みがまたよく合う。
食文化という者は歴史、何しろ豚肉を長い歴史とともに調理してきた豊かな食文化が、和食の新境地を感じさせられるもので、てびち、沖縄風おでんは煮豚の王様がおでんを啓蒙した印象、これはもっと関東風おでんも見習うべきとその満足感に驚かされたものでした。
これが沖縄の味覚だ、と定番でいえるような料理はいろいろありますが体系化されていない、当然です、これが京都の味覚だ、と体系化されていないのと同じでしょう。こうしますと、色々な店を練り歩いてみないと分かりません。こういった事は時間の有無が大事だ。
京料理といわれる挺後の料理だけが京都ではなく、こってり系ラーメンや巨大お好み焼きの文化圏でもあるし、串揚げも大阪とは少しソースが違って個性がある、沖縄も当然ですよね。これは、沖縄がそうだったのですが、すこし長めに散策してわかるものが多い。
沖縄の豚肉を美味しく頂く調理文化は、そのまま進駐軍のビーフステーキ文化ともよく馴染みまして、ちょっとカラダにワルい事してる的なごちそうを楽しむこともできた。大学院時代はいま航空会社にいる友人が毎年夏期休暇に丸々1ヶ月、沖縄に波乗りを楽しんだ。
沖縄バカンスと云いますがその友人、学部時代から続けているというから凄い、そんな話を聞いたものですが安宿も多く、バックパッカーが中央アジアやアフリカ縦断という仰々しい体験ほどラジカルでもないのですが楽しめる宿泊先なんかが多いことも知りました。
若いうちの長期滞在を楽しむには、沖縄、魅力ある島というところなのでしょう、札幌や長野と観光地はいろいろ散策しましたが、いわゆる安宿が文化として定着している地域は少ない、安宿は観光向けの軒でなければむしろ札幌よりも大阪の方が充実しているもよう。
地域文化を満喫するには沖縄はもっと前から通ってみてもよかったのかな、少なくとも杓子定規に書庫の地下に籠もっているよりは、よかったのかな、と。もっとも、地域研究以外のフィールドワークは良くやっている方だったぞ、とは昔からの友人のお言葉でした。
沖縄に通っていた方が、それこそ、慣れない琵琶湖にフネを出して沈没しかけたり、今話題の京都一周トレイルの走りのような散策をして遭難しかけたり、グライダーが頭上から降ってくるようなところでバーベキューをするよりは、発見は多かったように思います。
那覇空港までは昨今かなり手頃に行くことができる旅客機のお手頃な良い時代となったわけですが、宮古島や石垣島、もう少し県内航路が充実するといいのですがね。もっとも、旅客機が此処まで安価だ、と知ったのはもっと後に入ってのことだったのですけれども。
北海道であれば、胆振東部地震大規模停電のような事態でもない限り道内は旭川でも函館でも帯広でも、まあ手頃な料金で移動することはできます、が、沖縄ですと那覇から宮古島や石垣島、となると厳しい。県内航空路線は簡単に乗れる運賃の価格帯ではありません。
夜行バス代わりのフェリーや、それこそ数千円で往復できる高速ジェットフォイルなどが整備されれば、また活況となるようにも思うのですが、ね。島嶼部防衛と云いますか、国境の安全を考えますと過疎化は一つの危険要素であるといえます、すると対策が必要です。
フェリー補助金へ無計画なばらまき、という事は勿論回避すべきではあるのですが、しかし過疎化が進み過ぎて安全保障上の懸念事項となってから対応計画を練るよりは、安価に済む事でもあります。また機会均等という視点からも補助金による機会均等化は必要だ。
結果の均等ではなく機会均等、地方や離島でも主要都市に準じる程度に教育や経済活動と移動の機会を補正するという構図での機会均等へ補助金の在り方もあっていいと思うのですよね。意外に伊江島が本島から遠く高く、ふとそんなことを想ったりもした次第です。
北大路機関:はるな くらま ひゅうが いせ
(本ブログに掲載された本文及び写真は北大路機関の著作物であり、無断転載は厳に禁じる)
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