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【京都発幕間旅情】榛名さんの総監部グルメ日誌-名古屋,名駅と名古屋城の狭間に佇む"とんやき"の店内は広々としていた

2023-01-21 14:15:09 | グルメ
榛名さんの総監部グルメ日誌
 はるなさん自由気ままな散策の先で円頓寺商店街というと知っている街の知らない街並みに迷い込んでしまいました。

 名古屋に所用がありまして、少し時間が出来ましたので問屋町のあたりを散策していますと、ちょっと早い時間帯ですけれども、いやだからこそ混雑していない時間帯なのだ、と気づくところがありました。すると、名古屋のこんなところに商店街があったのか、と気づかされる。

 城郭の街、尾張名古屋は城で保つ、こう称されるのは江戸時代の話なのですけれども、いまでも名古屋城はそうだいな規模を有している、その名古屋城から名古屋駅の中間あたり、という場所といえば、わかりそうでしかしみなさん地下鉄で移動するからわかりにくいでしょうか。

 とん焼きのお店はそんなところに佇んでいた。そう名古屋といえば大阪に次ぐ日本第三の巨大都市、ですから街は広々とそして個性にあふれているのですね。京都などは大阪と神戸で三都物語ともいわれるところですが、名古屋岐阜津となると、名古屋が突き抜けて大都市です。

 上野屋、かっこいい響きのとん焼き屋さんですが、こういうお店は賑やかで混雑しているという印象からコロナの時代には敬遠していたのです、けれどもそれは時間帯というものなのでしょうね、感染リスクを受け入れてみんなと騒ぐのか、美味しいものが目的なのか、という。

 織田信長の清洲を江戸時代に引っ越させたことで誕生した巨大都市、その際に寺院社殿もかなりの数を引っ越させたといいますが、この商店街は昔の寺町といいますか、寺院の参道を継承したという。さすがに時間も時間ですので拝観は断念しましたが、その成り立ち興味深い。

 焼き鳥。そう、古くは帝政ローマ時代から継承される人類で最も古い店舗形式の商売の一つというのですが、暖簾をくぐり、まずはビール、トリアエズナマ、というのは、イーティーシーカードガソウニュウサレテイマセンと並ぶ日本初の世界語、後者は中古車とともに広まった。

 ひとけの無い店内、なにしろ日の落ちるのは早いですが、時間帯はまだ宵の口という頃合いですので、ビールを片手に、さてなにをいただこうかと熟考します、しかし時間はない、そういうのも焼き鳥というのは焼くのに案外またされますから、瞬間判断でまず第一陣をたのむ。

 G3Xで撮影しましたが、このカメラは蛍光灯とLEDの光が苦手だ、ホワイトバランスがどうしてもうまく行かない、ただ手元にあるカメラはG3Xだけでしたので、撮影します、実物はこの何倍も美味しそうなものなのですが、撮ってから食べると、なおのことこれは美味しい。

 焼き手の大将も手慣れたものでして、早く焼けるものとじっくり焼き上げるものを吟味して、五月雨式に皿に載せて湯気の熱々気分とともに並べてくれます、ふうふう熱さとともにかじってかんで食べた分だけ次を注文して行きますと、このまま晩酌は軌道に乗って行く。

 みそかつ、かあ。コロナ前は定期的に名古屋で頂いていました、みそかつ、食べようと思えば日本中で食べられるのですが、味噌に大根下ろしを混ぜているとんでもない店に田舎で遭遇しまして気分悪くなったこともあり、名古屋で食べるまで我慢しよう、と決心したものだ。

 八丁味噌は名古屋ではなくおなじ愛知県でも岡崎市が発祥の地なのですが、料理法は名古屋でも慣れたものです、甘みのある味噌、調味料でも味噌はしおからいというものではなく、このみそかつの味噌は甘みが豚肉の脂身とほどよく調和しているのですね、そしてよく絡む。

 串カツのみそかつ、カツのころもの部分はその通り、味噌をよくなじませるための料理法といえるものでして、これも悩むのですよ、何本にするか。無邪気な昔はもう数で圧していましたが、考えると何本も注文すると後の方は食べるときには冷めてしまう、それは興ざめだ。

 レモンサワー、きんきんに冷やした自家製というのが売りというのだから、これも頂くことにしましょう、すると、うまい、いや店の外に出ればきんきんの寒さなのですが、それでも真冬の寒いさなかに暖かい場所できんきんに冷やしたレモンサワー、これはたまりませんね。

 カウンターでひろびろとした店内、時間が良かったという背景もあるのですが混雑していません、するとゆっくりいただける、いやたしなめます。嗜むというのは、食べるとは別物、食べるという行為が生存に直結しているのに対して、こちらはこころの余裕なのだと思う。

 とんやき、このあたりではこのお店から始まったということですが、かなり大きなお店、混雑してきましたので、素早く切り上げることとします。聞けば名古屋駅はもうすぐ、タクシーを拾うまでもないという。晩酌にちょっと寄り道、こういう日常の香辛料は大切にしたい。

 上野屋さん、この響きで思い出すのは東京の上野駅かいわいだったりするのですが、あの賑やかな場所で友人知人とわいわいやるのはもう少し先になりそう、しかしそんな中で賑わい騒ぎよりも、落ち着きお酒と肴を楽しみ嗜む、こうした日常というのも、個人的には好きなのです。

北大路機関:はるな くらま ひゅうが いせ
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