榛名さんの総監部グルメ日誌
中京区富小路に古民家というか町屋というか古い建物をかいしゅうしてブルワリーとしましたお店が有り、場所は阪急や近くの有名な錦市場と四条の賑わいから直ぐ。
日本のビールはフルーツビールの部分で大きな後れをとっているのではないか、こういう話題を先日雑談で寄せられまして、いやシードルはじめ国産フルーツビールでも確たるものはある、と反論したのですがどうやら納得いただけなかったようで。
スプリングバレーブルワリー、市内でフルーツビールと言えばここという勝手な思い込みで中京区富小路通のブルワリーへ行ってみまして、定番飲み比べ、というものを注文してみたのですが、確かにまえあったはずのフルーツビールが。
豊潤496なんかは飲みやすい印象はあるのですが、考えてみるとシードルのような別区分の発泡酒はあるものの、結局ビールとして成り立っているものはフレーバー添加のものが基本となっていて、ビールの法律区分が可能性を狭めているようにも。
リンデマンスのようなベルギービールでも、日本に輸入された場合には発泡酒扱いとなる、いや厳密には麦芽の比率などでドイツでもリンデマンスは、ベルギーとドイツは隣国なのに、ビールとして扱えないというドイツの型の話を思い出しまして。
ラガービール、日本に置けるビールの歴史は明治時代から醸造していて、同時に当時はチンタオがドイツ領土として割譲されていましたので製法とともに競合相手が比較的高水準の品質を誇るチンタオビールであったことが日本のビールを育てたが。
手羽先をここで肴として注文します。これ、ビールに手羽先、日本の伝統的な料理なのだけれど、ここスプリングバレーブルワリーは小さな醸造所であるとともに料理の方もいろいろな気の利いたものがメニューに並んでいて、どれにするか迷う。
柚胡椒が添えられているとおり、この手羽先はれっきとした和風のものなのだけれど、日本のビールは明治時代から洋風の飲み物ではなく日本に適合した新しい、ハイカラ、というべきなのか、モダン、というべきなのか日本のものとして定着していて。
麦酒、と邦訳が定着しているほどなのだけれども、最初の時点でお茶の文化のように定着してしまったことが、逆にラガービールやピルスナー系以外のものを、別物としてしまうような、寛容なはずの食文化に閂が掛けられたことが発展を阻害したようにも。
リンデマンスを例に挙げたフルーツビール、これも歴史的にはリンデマンスでさえ百年程度の歴史、戦艦榛名よりも歴史が短いのだ、そういえば今日は戦艦榛名の進水式と命名式が行われたいわゆるところの"お誕生日"なのだけれども。おねでとう。
ペールエールのジャパンエール"香"というものをここで追加してみた。しかしすると、平野水ではないけれども、日本のビールの定義は強炭酸なのではないかという勝手な仮説がわく、フルーツビールも、考えればスタウトのような黒ビールも最近のものゆえ。
ビールは冷やして、というものを常識のように考えていたのが、イギリスでは、つまり黒ビールの本場、ぬるいビールが好まれるという話をむかし聞いた、最近では若者の間ではたくさんのめる冷えたものが好まれると言うことなのだけれど、これは驚きで。
黒ビールは一杯一杯を大切に嗜むもので、飲むグラスの数を競うようなものではない、とも。なるほど、やはり私のビール観は間違っている、という先日の言葉は確かで、ここでさえフルーツビールは一過性のもの、今はなかった、なるほどビールも奥が深いのですね。
北大路機関:はるな くらま ひゅうが いせ まや
(本ブログに掲載された本文及び写真は北大路機関の著作物であり、無断転載は厳に禁じる)
(本ブログ引用時は記事は出典明示・写真は北大路機関ロゴタイプ維持を求め、その他は無断転載と見做す)
(第二北大路機関: http://harunakurama.blog10.fc2.com/記事補完-投稿応答-時事備忘録をあわせてお読みください)
中京区富小路に古民家というか町屋というか古い建物をかいしゅうしてブルワリーとしましたお店が有り、場所は阪急や近くの有名な錦市場と四条の賑わいから直ぐ。
日本のビールはフルーツビールの部分で大きな後れをとっているのではないか、こういう話題を先日雑談で寄せられまして、いやシードルはじめ国産フルーツビールでも確たるものはある、と反論したのですがどうやら納得いただけなかったようで。
スプリングバレーブルワリー、市内でフルーツビールと言えばここという勝手な思い込みで中京区富小路通のブルワリーへ行ってみまして、定番飲み比べ、というものを注文してみたのですが、確かにまえあったはずのフルーツビールが。
豊潤496なんかは飲みやすい印象はあるのですが、考えてみるとシードルのような別区分の発泡酒はあるものの、結局ビールとして成り立っているものはフレーバー添加のものが基本となっていて、ビールの法律区分が可能性を狭めているようにも。
リンデマンスのようなベルギービールでも、日本に輸入された場合には発泡酒扱いとなる、いや厳密には麦芽の比率などでドイツでもリンデマンスは、ベルギーとドイツは隣国なのに、ビールとして扱えないというドイツの型の話を思い出しまして。
ラガービール、日本に置けるビールの歴史は明治時代から醸造していて、同時に当時はチンタオがドイツ領土として割譲されていましたので製法とともに競合相手が比較的高水準の品質を誇るチンタオビールであったことが日本のビールを育てたが。
手羽先をここで肴として注文します。これ、ビールに手羽先、日本の伝統的な料理なのだけれど、ここスプリングバレーブルワリーは小さな醸造所であるとともに料理の方もいろいろな気の利いたものがメニューに並んでいて、どれにするか迷う。
柚胡椒が添えられているとおり、この手羽先はれっきとした和風のものなのだけれど、日本のビールは明治時代から洋風の飲み物ではなく日本に適合した新しい、ハイカラ、というべきなのか、モダン、というべきなのか日本のものとして定着していて。
麦酒、と邦訳が定着しているほどなのだけれども、最初の時点でお茶の文化のように定着してしまったことが、逆にラガービールやピルスナー系以外のものを、別物としてしまうような、寛容なはずの食文化に閂が掛けられたことが発展を阻害したようにも。
リンデマンスを例に挙げたフルーツビール、これも歴史的にはリンデマンスでさえ百年程度の歴史、戦艦榛名よりも歴史が短いのだ、そういえば今日は戦艦榛名の進水式と命名式が行われたいわゆるところの"お誕生日"なのだけれども。おねでとう。
ペールエールのジャパンエール"香"というものをここで追加してみた。しかしすると、平野水ではないけれども、日本のビールの定義は強炭酸なのではないかという勝手な仮説がわく、フルーツビールも、考えればスタウトのような黒ビールも最近のものゆえ。
ビールは冷やして、というものを常識のように考えていたのが、イギリスでは、つまり黒ビールの本場、ぬるいビールが好まれるという話をむかし聞いた、最近では若者の間ではたくさんのめる冷えたものが好まれると言うことなのだけれど、これは驚きで。
黒ビールは一杯一杯を大切に嗜むもので、飲むグラスの数を競うようなものではない、とも。なるほど、やはり私のビール観は間違っている、という先日の言葉は確かで、ここでさえフルーツビールは一過性のもの、今はなかった、なるほどビールも奥が深いのですね。
北大路機関:はるな くらま ひゅうが いせ まや
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