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【G3X撮影速報】百里基地航空祭2023【5】空往く精鋭!第3飛行隊F-2戦闘機機動飛行(2022-12-04)

2024-04-13 20:00:50 | 陸海空自衛隊関連行事詳報
■これが第三飛行隊!
 冷戦時代に三沢基地にてソ連艦隊の北海道攻撃に備え猛訓練を積んでいたのが今回非道飛行をおこないます第三飛行隊です。

 F-2戦闘機の編隊飛行から機動飛行へ。F-2戦闘機といいますと、自衛隊を見ている最中で初飛行の話題に接し、これが日米共同開発とフライバイワイヤソースコード供与中止による開発難航とCCV実験機など独自技術開発で乗り越えた様子を報道で見ていた。

 F-2戦闘機は難産であったけれども試作機がFS-Xと呼称され、F-2支援戦闘機という名前と共に制式化に漕ぎつき、そして三沢基地へ配備開始という報道とともに旧型のF-1支援戦闘機を置き換え、支援戦闘機という呼称が戦闘機に統合される様子もみていた。

 三菱重工のF-2戦闘機というのは、そういう意味で、身近な、と言ったならば語弊があるのかもしれませんが、わたしの世代では成長する様子を見ていた機種なのですね。同じころ、川崎重工ではOH-1観測ヘリコプターの開発が進み、航空時代の到来、とも。

 GCAP将来戦闘機、現在開発が進むのですがF-2戦闘機の開発から空白期間が長すぎまして、本来はこの期間の欠缺を補うために、T-4練習機の後継機などを進めるべきだったのかもしれませんが、ミサイル防衛という巨額を要する防衛力整備がこれを阻んだ。

 BAEシステムズ主体となるのか、三菱重工が主導権を握れるのか、レオナルド社はなにも通知がないとして怒り心頭という声も伝わるのですが、延々とユーロファイター戦闘機改良を続け、そして何より曲がりなりにもスペインで完成機を組み立てていた訳で。

 GCAPを日本独自に輸出する、政府の新方針が示されたのですが、これ、日本がイギリスとイタリアに輸出する部品が輸出用に使われる事への議論かと思えば、イギリスとイタリアは独自に販路を開拓するので、日本が独自に輸出先を開拓する可否という話とか。

 オーストラリア空軍などは、なにしろ国土が広大な割にはF-35の航続距離の問題がありますので航続距離の大きなGCAPは潜在的に導入することとなるのでしょうが、AUKUS枠組の関係上、オーストラリアは必要ならばイギリスからも購入できるわけですね。

 韓国空軍への販売を考えているのだろうか、韓国はKF-21ボラメ戦闘機として第4.9世代戦闘機を独自開発、費用はインドネシアと折半、しており将来的には独自の次世代戦闘機開発を構想しているのでしょうが、独自に第六世代機開発費を捻出できねば、と。

 安全保障情勢を考慮し、独自の輸出網を、というのは政府の一貫した説明ですが、それならば日本のパワープロジェクション能力にGCAPを主柱として位置づけて、海外に販売せずとも、自衛隊が平時の演習等を通じて武力紛争を阻止できる予防外交を、とも。

 96機製造されたF-2戦闘機の後継ではあるのですが、思い切ってF-86戦闘機のように450機程度大量生産し、必要ならば海兵航空団のように陸上自衛隊へF-35を移管してしまい戦闘機はGCAP一本、これで周辺事態そのものを抑止する、ぐらいの気概は欲しい。

 ヘリコプター搭載護衛艦の将来型にGCAPを搭載できる規模のものとして海上自衛隊にも配備するとか陸上自衛隊にも思い切って配備するなどして、700機くらい製造するならば、反撃能力も核の脅威の問題などもある程度抑止できるのでは、と考えるけれども。

 防衛費の問題、防衛費を抑制するという世論の要求、それである程度国土が焦土になってもいいならば別ですが、それも困るので十分な平和的生存権を、と世論が要求するならば、どの国も負担を我慢していることと同じ覚悟を持たねば、選民思想ではいけません。

北大路機関:はるな くらま ひゅうが いせ
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