イキイキと生きる!

縄文小説家・森裕行のブログです。身近な縄文を楽しみ生き甲斐としています。「生き甲斐の心理学」の講師もしています!

立場ゆえの暗い感情を楽にする! (好き嫌い 10/10)

2011-08-20 | 第二章「五感と体感」

 嫌いな人を好きになる。不思議な現象や深層心理の問題、人間観、家族関係などに触れてきたが、最後に立場=役割と感情の関係を考えてみたい。

 日々の暮らしの中で人間関係に悩む場合、私の場合は殆ど自分の役割とリンクしているようだ。

 例えばこの10年で、暗い感情(激怒するなど)ワースト10を考えてみた。すると、私の場合すべて家庭での立場=役割、仕事での立場=役割と密接に繋がっていることに気づく。立場、役割あっての感情なのだ。

 昔見た寅さん映画でに、人ごみの中で寅さんが大きなオナラをするシーンがあった。そして、それを見ていた人との会話が面白かった。赤の他人は、寅さんにとって、家族のようにうるさくなく、気楽なしがらみのない関係のようだ。

 逆に言えば、関係の深い人はそうはいかないのだろう。

 そうはいっても、世の中には、沢山のしがらみの中で実にすばらしく生きている人がいる。ある意味で自分の立場を達観し、自分の立場=役割実行にふらつきの無い人である。そんなふうになれたらと思うが、誰でも近づくことはできると思う。

 例えば、Aさんに対して、ある暗い感情を持っていたとき、何故そういう感情が湧くかを思索する。その本人自身の問題なのか。その方の立場=役割行動からくる感情なのか。

 私の場合は、後者が多い。

 そして、Aさん自身からくる感情(生理的なもの、成育史的なもの、魂からくるもの)、Aさんの役割行動からくるものかを識別するだけで、自分の中の混濁を解消できるように思う。そして、Aさんの役割行動からくるものであれば、かなりロジカルに考えることができると思う。混濁が、見えるものを見えなくする。

 さて、頭は、昨日から持統天皇なのだが、今朝は持統天皇の実父、天智天皇のことを考えている。天智天皇が亡くなる直前、大津で天武天皇を呼び、天皇を大友皇子に移譲するかどうかを確認する場面がある。その時点で、天武天皇を抹殺せず、天武天皇は吉野に持統天皇とともに逃走するのだが、何故そうなったのか引っ掛っている。

 病の中の天智天皇の決断力の不足を語る人も多いが、考えてみれば、天武天皇は、天智天皇の実子である持統天皇の婿であるし、孫までいる。しかも、彼らはある意味で戦友でもある。仕事での立場、家族としての立場・・・その中の選択として、必ずしも間違いとはいえない。

 持統天皇が壬申の乱のあと、天武天皇の亡きあと、天智天皇系の皇族を大事にしていくが、その遠因はこのときの天智天皇の決断(天武天皇、持統天皇を大事にする)にあるように感じるがどうだろうか。結果良ければ全て良し。

好き嫌い 10/10

にほんブログ村 ライフスタイルブログ 生き方へ 人気ブログランキングへ  <・・クリック応援いつも感謝しています!