知人のところに私の弟が訪ねたことがあった。そして、その知人曰く。印象が私と弟がそっくりとのことだった。生き方や職業もかけ離れているので、そんな印象を持たれたのはちょっと意外であったが、同じ父母のもとに育つというのはそんなものかなと思い直した。
私は長男でもあったので、祖父母の世代も結構知っている。そして、祖父の父や祖父などの話を聞く機会もあって、自分のルーツというかDNAというか、そういったものの影響に関心が高い。それが最近こうじて歴史に関心がおよび、縄文時代や旧石器時代にまで祖先の影を追うことになった。昨日も２－３万年前に日本列島が大陸と寒気のため海が干上がり繋がっていた時代。北の津軽半島ルートから、朝鮮半島・対馬の西のルートから、あるいは南ルート（琉球陸橋、台湾コース）から祖先は来たのだだろうかと妄想していた。
ところで、父母の影響に戻るが、父母の影響は意識された世界だけでなく、無意識の世界にまで及び、時々先のご指摘ではないが、知らず知らずに父・祖父の影響で仕事を選択したりするなどで、ハッとしたことがある。孫悟空がお釈迦様の手のひらの中を蠢いていた話があるが、ちょっと似ている。悪い意味での父や祖父に対する感情転移で人生が決まることも。
しかし、自分の心の底の渇望や傾向（神秘的な領域でミッションとも繋がる）を熟慮すると、悪い意味での影響を排除して、本来ここちよい自分の道に方向付けできると思う。自分の中の父母の影響を時々棚卸しして、もちろん良い影響もあるのだが、悪い傾向や無意識に何かに飲み込まれるのを排除し、自分の道を歩みたいものだ。
大人になって知る防衛機制② 6/10
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