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縄文小説家・森裕行のブログです。身近な縄文を楽しみ生き甲斐としています。「生き甲斐の心理学」の講師もしています!

真実に触れフィルターなしで個性を観る (大人になって知る防衛機制② 7/10)

2018-11-14 | 第二章「五感と体感」

 <感情転移>という現象をはじめ14の防衛機制を見つけたフロイトは凄いとU先生に言われ、当時はまだその凄さが良く分からなかったものの(今でもどうかな?)、機会があってウィーンに行ったとき、ウィーン大学のフロイトの胸像やフロイト記念館を見学した。それから、もう6年近くなり、その記憶の大半は薄れてきたが、一つ忘れられないことがあった。

 ウィーン大学から寒波でつるつる滑る雪の坂を下って、フロイト記念館に行ったときだった。中は引率された中学生くらいの集団で溢れていたが、フロイトが診療に使っていたという長椅子がおいてある部屋には誰もおらず、一人でフロアに置かれた長椅子の前に佇んだ。触れてはいけないなどの表示もなかったので、長椅子の縁の金属部分にそっと触れた(日本だったら触ることも写真も撮れなかっただろうが)。その時、金属の縁から伝わった冷たさに我ながら眼を覚まされたようだった。冷たさはフロイトの真実を教えてくれたようだ。フロイトに対するフォルター・感情転移がふっと解け、フロイトが顔を出したようだった。

 こうしたフィルターが解け真実が顔を出すという現象は、時には人生を左右する変曲点になったりする。映画などの名場面もにも多いように思われるがどうだろう。名優ではないが、私にも幾つか経験がある。私にとって大切な人なのに何かしこりがあり、フィルター・感情転移で眼がくもっているときに、五感体感を通じてリアルが見えたとき、その人の深い個性の美が煌めく。その時を境に嫌いという感情が消え好きになることもあると思う。

 感情は簡単に変えることはできないし、無理にやると自律神経に異常をきたしたりするが、リアルに触れることで突然世界が変わることがあるのも本当だと思う。

 芭蕉は「古池や蛙飛び込む水の音」という名歌を残しているが、その時、芭蕉はどういった変曲点を迎えたのだろうか。

 Aさんに対する感情を関係のないBさんに向ける。こうした感情のいたずらを日常の中で意識してみると、<感情転移と真実>ということにも出会うかもしれない。

大人になって知る防衛機制② 7/10

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