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縄文小説家・森裕行のブログです。身近な縄文を楽しみ生き甲斐としています。「生き甲斐の心理学」の講師もしています!

星糞峠のアースフィーリング!(ストレス曲線をバネに ③ 9/10)

2014-08-06 | 第六章「螺旋状に上昇する意味」

 知人から、先日霧ヶ峰・車山・八島湿原の野草の写真を見せていただき大いにときめいてしまった。今年の夏は殆どまとまった旅行に出かける予定もなく、ちょっと寂しい想いをしていたこともあり、急遽、避暑をかねて長野の一泊二日の旅を決めてしまった。

 ちょうど、縄文熱にうかされていたこともあり、長野県のいくつかの博物館や遺跡にもと、行きたいところをリストアップしてみた。①尖石考古館、②守屋資料館、③諏訪市博物館、④井戸尻考古館、⑤黒曜石ミュージアム、⑥諏訪大社・・・こころは大いに騒いでしまう。

 そして旅行の当日。諏訪大社本宮上社、下社秋宮を経て、霧ヶ峰方面、八島湿原で野草を堪能し一泊。さらに二日目は、近くの黒曜石ミュージアムに。一通り展示を観てから、やはり「生き甲斐の心理学」の学徒でもあるので、現場での五感体感を大事にしたいと思い実際の遺跡に行きたいと思い、館員にお聴きしたところ一時間以上時間をかけて星糞峠の遺跡を観たらとのことであった。

 熊よけの鈴を館員の方から借りたり行く先の注意点を伺ってから出発。これで、沢山の博物館めぐりはあきらめることになったが、この直観は正しかったようだ。以前、大神神社に行ったときも御神体の三輪山に登山した時に似ているようだった。中腹に行くと、クレータ状の発掘跡がでてきて、道ばたにも黒曜石が何気なく落ちている。さらに急斜面を30分くらい登り、道なき道を辿っていくと遺跡最高部の看板が・・・

    

   

 近くには、今回八島湿原等でも見つけられなかったコウリンカが咲いていて、暖かい気持ちになる。

 このあたりは、縄文時代や後期旧石器時代(数千年前から3万年くらいまで)の沢山の人が当時の先端技術を求めて集まったところであるが、縄文時代などでは定住跡はなく危険を冒して竪坑で黒曜石を掘り進めていたようだ。もちろん、周りは森で熊などの動物もいたのだろう。長野県産の黒曜石は名古屋方面、山陰方面、など広範囲に流通する貴重品で、私の住んでいる関東の縄文人もここらへんまで来た人もいたかもしれない。

 せっかく館員に教えていただいたのに、帰り道で迷ったりし、何とか道を探り当てると木にへびが巻き付いているのを発見。蛇は縄文時代(それ以前は?)は神聖な動物として畏敬され、縄文土器のデザインに沢山登場する。蛇さんに道を教わったかもしれない。爽やかさと、身体から来るのか、ちょっとした怖いという感情、感謝とか不思議な感情であった。

  

そんな貴重な黒曜石ミュージアムの体験後は、茅野市の尖石考古館で国宝の縄文ビーナスを愛で、近くの茅野市縄文の湯で汗を流して帰宅した。

自分のお土産に「黒曜石でペンダントをつくろう」というキットを買った。これから密かにつくろうと思っている。

 

蛇足だが、蛇を観たときの怖さというか、感情についていろいろ思索してみた。感情は、身体からくるもの、生育史からくるもの、魂から来るものと分類したとき、自分の怖さ(生命体としての怖さ)は身体からくるものが含まれていたことは確かだ。生育史からくる怖さ(ジョギング中に道に蛇の大群に遭遇したり)感情もなきにしも非ず。さらに、幼いころの家のそばの御神木に白蛇が住んでいると言われ、その神木を観るたびに白蛇のことを思い出したことも。蛇を恐れる感情と、蛇を畏れる感情、私の感情にも縄文は息づいているかもしれない。

さらに蛇足。星糞峠の名前の由来はかなり古いようで、星糞という言葉自体に黒曜石の意味があるようだ。

ストレス曲線をバネに③ 9/10

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