
私にとって子供の頃のヒーローは、スーパーマンであった。気弱な新聞社に勤めている若者が、変装のメガネを外し、あっという間に赤いマントのスーパーマンに変身する場面が大好きであった。
スーパーマンの放映後、テレビでは月光仮面、ナショナルキッド、ウルトラマンなどが登場したが、変身するのは同じだが、素顔を隠すヒーローが主流である。
スーパーマンは反対に素顔を出しているのが好きだ。
人間年をとってくると、仮面をつけることを学ぶ。中学校、高校、大学とちょっとした仮面をつけていた。社会人になったときは、周りの先輩の仮面に驚いたこともある。
営業の部署に入ったが、明るく笑うにこやかな顔、明るい声・・いかにも営業マンという感じで、不気味であった。
会社に入って5-6年もすると、仕事もある程度覚え、「いかにも」の仮面をつけることは、苦にならなくなった。
28年勤めた会社を去り、サラリーマンを辞めた。それから数年し、今に至るが、昔の仮面は殆ど外した感じである。今は、自然体とありのままの自分を大切にしている。
厚い仮面を取り去ると、世の中が変わってくる。スーパーマンの赤いマントは無いし、より非力な自分になる。しかし、不思議なことに自分も周りもイキイキしてきている。
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