縄文小説を2017年に書いてから文字や言葉についてさらに関心を持つようになった。勿論20年前に「生き甲斐の心理学」を学び初めてから、言語療法としてのカウンセリングも学んできているので、それなりに関心はあった。
縄文時代は無文字文化である。私達は文字を持つことで持たない文化より進歩したと学んで来たように思う。しかし中島敦の文字禍を読んだりしてから、人にとって文字を持つことには良い面もあるが悪い面もあったことを確信した。
さらに、最近はアイヌの女性が、本音で言葉を使うと悪い神様が悪さをする・・といったようなテレビで発言をされていたことを契機に、言葉のもつ危うさについても気になるようになった。
昨日は奥多摩に仲間達と散策をした。都会の喧噪も静かなバックグラウンドミュージックもない空間。
知人と小鳥さえ鳴かないのかしらと話し合っていると、突然ウグイスが鳴き出した。聴いていると何かウグイスも練習しているようだった。人は言葉を話す前は歌っていたとある文学者が言われていたが、そうだったかもしれない。
ホモサピエンスに言語を司る遺伝子が誕生したのはホモサピエンスが誕生した20万年まえごろだったようだ。リンゴ(果実)を食べたのは言葉を得た隠喩だったかもしれない。言葉は五感や喜怒哀楽と一線を画す。言葉はある認識を得る道具として素晴らしい働きをするが同時に嘘もつく。嘘というのは極端かもしれないが。そして詩や小説の道具として、私達の五感や喜怒哀楽のさらに奥にある何かを伝える芸術となったのだろう。
3/10 五感と喜怒哀楽
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縄文中期の関東・中部地方を中心にした愛と魂の物語です。
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森 裕行
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