社会人になって関西に単身赴任して営業の仕事に就いた。関西弁もできず、営業など初めて、しかも歴史のある商いの本場で・・・そんな私に周りの先輩や上司が心配して、時々心のこもったアドバイスをしていただいた。「嫌なことがあったときは、ビフテキとか豪華な食事するのがいい」。「定期的に遠くの顧客を訪問して旅を楽しむのがいい」。「美味しい食事を出してくれる店を自分のために探してから営業をする」。
「生き甲斐の心理学」を学んでいる私だが、あらためてこのアドバイスは貴重だったと思う。人と接する職業では(どんな職業でもそうかもしれないが)、感情の理解がとても大事。仕事の中で問題がおこると、感情は:不安->怒り->身体症状(胃を壊す、眠れなくなる等)->ウツ->錯乱 と酷い状態に変わっていくものだ。この中で、身体症状になる前でなんとか踏みこたえる力があれば良いのだが。そして、今のCOVID19(新型コロナウィルス2019)の非常時でも大事なことだと思う。
U先生の「生き甲斐の心理学」で学んで目からうろこの知恵の一つに、二つの幸福を意識するということがある。
一つは幸福の条件。若い私だったら、営業の仕事で売り上げの目標などの達成、あるいは上司から与えられた課題などは、それに近いかもしれない。将来XXになるためにXX学校に入学する。XXの人と結婚する。XXの仕事に就く。年収XXを目指す。これは生臭い条件かもしれないが、もっと人生の目標といった高邁な条件を考える場合もあると思う。年をとって幸福の条件をある程度達成してきたので、もういいと思う高齢者の方も多いかもしれないが、一日一日を大切にし、世のため人のためにXXをするんだ。とお聴きしたりすると。幸福の条件は尽きることがなく、この張り合いが人生を豊かにしてくれのだと思うようになる。
そして、もう一つの幸福は幸福感という感情の世界だ。ふつう、私もそうだったが幸福といったとき幸福の条件しか意識しない人も多い。しかし、人生を歩んで行くと、XXを達成しても何か虚しい。達成しないとさらに惨め。そんな経験を積んでいく(笑)。幸福の条件は人生を歩む上で大切とは思うが、どうもそれだけが人生ではないと思うようになる。幸福の条件と幸福感の世界は繋がっているようで繋がっていないのかもしれない。
先の例で、先輩や上司にアドバイスしていただいた美味しい食事は、味覚を含む五感体感から繋がる幸福感の世界で、大事な知恵だと思う。しかし、いつもご馳走を食べられる訳でも無いので、ほかの知恵も必要だ。縄文時代、あるいはもっと昔の旧石器時代から私たちの祖先が行ってきたと思える、歌と踊りも馬鹿にできない活力を生む。U先生からも脳科学者の知恵ということで教えていただき私も何度も試しているが。踊りは太極拳を学ぶことで半分日課としている。歌はカラオケは暗い歌が多くて余り好きになれないが、教会で聖歌を歌ったりするのは好きだ。楽しみも真善美を意識すると何か違うようにも思う。
ZOOM会議(ビデオ電話会議)では、ZOOM飲み会なども最近話題になっているが、それより歌をうたったり踊りを楽しむのはどうだろうか?私も先日仲間とZOOMで歌って元気を頂いた。こんなYouTubeは何とも元気になる。(こちら)。祖先達も草葉の陰で微笑むかもしれない。
感情の知識としてもう一つ大事なのは、暗い感情と明るい感情は背中合わせということがある。怒りの裏には友好的感情、ウツ感情の反対に幸福感。錯乱の反対に統御感。こうした感情の不思議さに気づいたりすると、世の中が違って見えてくるものだ。そして、暗い感情をどのように明るい感情にするのかを意識していると、人生いろいろな発見がある。人生の中での様々な記憶。それは心が躍る成功体験もあるかもしれないが、残念な記憶とか感情も湧かないような記憶、さらに嫌で思い出したくもない記憶がある。ただ、そういう記憶も、例えば30才の時の嫌な思い出を50才になって人生経験が豊かになった時点で振り返ると、豪華な人生という料理をつくるための重要なスパイスだったかな思えるようになったりする。記憶を癒やすというのは重要なことだと思う。そして、記憶を癒やすために「生き甲斐の心理学」は役に立つと思う。
こうして、幸福の条件、幸福感という二つの幸福を意識すると、漠然と幸福を考えるよりは、具体的に幸福に近づいて行けるように思う。
さて、この2-3日、テレビを見ていると自粛ブームの中で、どのように過ごすかが大きな問題になっているように感じる。外出も極力控えるということではあるが、気分転換の外出はゆるされるとされている。しかし最近の報道ではグレーエリアのようで、危険を冒して遠くのパチンコ屋さんに行くのは論外としても、ジョギングや家族ずれでごった返す公園での過ごし方も、いろいろ言われている。そこで、私の過ごし方を一つの参考として、このブログに書かせていただく。
この時期私は、自分の意識を解放するために歴史(私の場合は縄文だが)を学びつつ、早朝の公園に一人で出かけ楽しんでいる。どのようにするかというと、まずは東京都教育委員会のホームページ(こちら)を出す。そして右下の「内容で探す」の中の「生涯学習・文化財」をクリック。次に三番目の大項目「文化財」の中の「都内の文化財情報」をクリック。次に「遺跡地図情報」をクリックすると都内の遺跡地図情報にアクセスできる。自分の馴染みの地域(公園など)をこの地図で確認すると、近くの遺跡の概要が分かる。
この遺跡地図を知ってからは、有名ではないかもしれないが身近な遺跡を見つけ訪れる喜びに目覚めた。そして、昨日は多摩地区ではどこにでも在りそうな公園を早朝散策した。
周辺には、昭和の後半に遺跡が発見された。大栗川沿いにあるちょっとした尾根道だったと思われるこの場所には、分かっているだけでも8000年前の縄文早期の住居跡が3件、次に4000年~3500年くらい前の縄文後期の土器や柱跡。さらに平安時代にお寺の尼さんと思われるお墓まで。
COVID19でちょっと憂鬱な私が散歩する小道を、8000年前の住人、3500年前の人々、平安時代の僧侶が歩いたのかなと想像。もちろん、何か生活を背負い。そして、今私が味わっているようなCOVID19で空気が澄んだ自然の中の平安感を、当時の人達も同じように味わっているかもしれない。そんな風に想像するとなんとも言えない幸福感がやってくる。孤独は辛いけど静けさは遙かな祖先達さえ誘うようだ。
U先生の次の二つのYouTubeを参考にしました。ありがとうございます。二つの幸福 人生の妙薬
縄文時代の楽しみ方 6/10
------------------------------------------------------------
縄文中期の関東・中部地方を中心にした愛と魂の物語です。
「縄文小説 森と海と月 ~五千年前の祖先の愛と魂~」購入方法
1.紙の本の入手については・・・
四ツ谷サンパウロさんへ 定価(1,500円+税)送料別。
電話:03-3357-8642(書籍・視聴覚)
住所:〒160-0004 東京都新宿区四谷1-2
2.電子書籍版は定価(1,000円)でアマゾンさんで、
Kindle unlimitedなどの特典で無料でも読めます。
サンプルもあります。
縄文小説 森と海と月: 五千年前の祖先の愛と魂
森 裕行
なお、カスタマーレビューを書いていただけると励みになります!
尚、私の電子書籍は現在この縄文小説だけです。同姓同名の方の
著作がありますのげご注意ください。私の著作の確認はこちら!
------------------------------------------------------------
+++スマートフォン等のブログ表示で心理学関係の広告が掲載されることがありますが、私が推薦しているわけではありません。ご注意ください。