1月7日(月) 快晴 暖かな一日 夜も差ほど寒さは感じない
昨日までSalaの癌が再発したことに迷っていた。医者からも「次の時は足は付け根からトルしかありませんね」と云われていた。俺は思案していたが、嘗ての職場の仲間Hさんからも、彼女の愛犬が骨肉腫で足を切断したとで、犬は4本足でも3本足でも生きる力を持ているし、他の犬からも差別を受けたりはしない。とコメントでも、メールでも詳しく教えてくれ
俺を勇気づけてくれた、他の友人からも『身体の形状で区別や差別をするのは人間だけだよ』と云う。
夕べは確実にSalaが痛がっているのが解った、以前はヒザより上が膨らんでいた。背中から腰、そして脚へとマッサージをすると気持ちよさそうに痛い左の後ろ脚を着けてゆっくりと確認するように歩いた。俺が意識したのは4日から、4日の朝ご飯をヤル前に背中から脚、脚から背中肩首へとマッサージすると済まそうに眼を細くして首を曲げて俺をじっと見る。しかし、歩こうとはいないし、左後ろ脚を上げて指を開き震えている。確実に痛みを感じているようだ。
朝飯は痛みを我慢しても完食してくれた。抗癌剤も多めに餌に混ぜてもしっかりと喰い、食器に薄くついた薬も長い舌で舐めた。食後30分からいはゆっくりと日向ぼっこをさせてから、病院に連れて行く。それを知ってかAlgoもなんとなく落ち着かないように、いつものように外を見ながら直ぐにSalaの方を振り向く。
病院では少し待ってから直ぐにSalaの診察の番が回ってきた。エコーで脚を見るとやはり膝から下殆ど肉が無いところに外側から目視できる腫瘍が一つ、それと眼では見えないが病巣が二つあると云う。先生もこんなに早く別の場所にできるとは驚きだと云う。しかし、命を優先にするならば、脊椎や内臓に転移したり脳に転移する前に脚を切り取った方が良いという。Salaは俺たちが話をしていることを理解できるかのように耳を立て、先生が言葉を発すると先生へ、俺が先生に聞くと俺の方に耳を向ける。
「それではよろしいデスね」と云い続けて「お預かりします」とSalaを抱きかかえて、可能な限り最良な方法で手術をしますので、またご連絡します。と云われた。先月、彼の肉腫を取るようにお願いしたとき以上に、俺の身体が細くなっているのを感じた。
家に戻ると気温は暖かいのに寒い。ストーブ温度を高くなるように薪を思いっきり詰め込んだ。いままで真っ黒に煤で汚れていたガラスが炎の勢いで微妙な曲線を描く。俺の姿を写し出している。しばらくストーブの前にしゃがみ込んだ。
夕方ボランティアの会議に行く前、少しだけ腹に入れていこうと仕度をすると、Algoは思いっきり背伸びをして美味そうなものがないか覗く、つま先だってテーブルの角にアゴを載せて、精一杯背伸びをするが、Salaがいればコウ云うときにかならず美味いものは山分けと引き寄せてくれるのだが、今は適わない。大きなベッドにSalaと一緒に横になるのが当たり前になっている生活、小さなベッドはAlgoのモノなのだが淋しげだ。
alaが我が家に来る前は
シュンップスと云う愛息がいた
彼が突然、しかも旅先で亡くなったとき
家中が沈み込みペットロス症候群とヤラレタ
直ぐにSalaが来て彼が6才になった時にAlgoが来た
アレも妻Mも彼らによって心を癒やされている
Salaが今俺と遭うことで
癒やしを与えてやれているのだろうか
Algoは小さいが
確実に我が家に癒やしをもたらしてくれる