10月30日(水) 濃霧 曇り 昼から 青空が広がる
夜半の雨も濃い霧で朝を迎えた
集落外れのお堂 屋根が朽ちたことから 向後 使うことはないと 取り壊しが決まった
花灯籠 のぼり旗 葬列に必要な品々を納めるお堂
その謂われを語るものもなく
忌み嫌われる場所とされる 嘗ては集落の念仏講があったと聞く
光徳寺貫主の読経につづき役員の焼香で全てが清められた
安置されていた厨子に納められた仏像
台座には宝暦10年と記され木彫の上に金箔が貼られている
由緒ありげな253年前の仏像と初めての対面 一同合掌
柔和な笑顔の木彫像 語りかけられたことばが 風で舞う落ち葉に消された
壁に貼られた寄進碑名を見ると昭和34年屋根改修事業とある
お堂の脇 大きな石塔に風化した文字に花道場とある
後ろには出家した者を葬った丸い墓石が3つ
古老の言い伝えには少し離れたところに寺があったという
宝暦10年中山道の裏街道「大内道」が脇を通る
奇しくも朽ちた屋根のために解体 見つけた版木には屋根改修とあるのは偶然か
解体の日まで 歴史的なことを調らべろと 仏の言葉を聞いたような気がする