反数のことで先日書いたが、遠山啓のことで同僚だった矢野健太郎氏が書いた随筆に反数という命名に感心していたというのは私の記憶まちがいでした。昨夜その文庫本をとり出して読んでみたら、感心していたのは「倍分」という言葉でした。
これは約分の反対で通分するときなどに使う、分数の分子と分母とに同じ数をかけることです。そういう言葉があることによって例えば、通分するときの操作が説明しやすくなるという訳です。これは多分広辞苑にも出ていないだろうなあ。
しかし、いつのまに倍分という言葉と反数という言葉とが私の頭の中ですり替わったんだろう。おかしいですね。