物理と数学:老人のつぶやき

物理とか数学とかに関した、気ままな話題とか日常の生活で思ったことや感じたこと、自分がおもしろく思ったことを綴る。

土屋秀夫という人

2007-08-06 17:05:08 | 物理学

先日書いた「朝永振一郎著の「量子力学」の研究」の著者土屋秀夫という人の消息を探している。創栄出版社によれば、前橋市に住んでいたらしいが、今は電話も不通になっているという。それでそちらからの追跡はできなくなった。

前記の著書は自費出版だったために全冊を著者に送ったため出版社は1冊ももっていないという。東大の物理教室と東北大学の図書館に1冊づつあることがわかっているので、東大または東北大の物理または数学の卒業生かと思われる。物理学会の会員に土屋という名の人は何人かいるので、一人ひとり親戚かどうかを問い合わせてみることはできようが、ちょっと気が重い。でもやるしかないだろうか。また古い物理学会の名簿を調べてみることも考えなくてはならない。

土屋秀夫さんという人はたくさんいてNHKに勤めていた方とか建設会社の社長さん、カネカの社長さん、栃木県だかの県庁の部長さんとか何人かいるようだ。破廉恥罪を犯した若い人もいた。

なんでもインターネットで調べられるようになっているようだが、まだ世の中は完全にそうはなっていない。楽しみが増えたということだろうか。

(2011.113 付記)

土屋秀夫さんは

東京大学の応用化学科かどこかを卒業した人だったと思っていたが、「朝永振一郎著の「量子力学」の研究」のコピーにはそのことを記したところはない。原書にはそのことを書いたところがあったように思うのだが、そこをコピーしなかったのだろうか。 いまとなってはまたわからなくなってしまっている。

8月6日

2007-08-06 12:20:11 | 国際・政治

今年も8月6日が来た。戦後62回目だという。毎年ではないが、テレビで平和記念式典を見るようにしている。今年も見た。

私の先生の一人S先生はこの原水爆運動の運動家であった。出張で研究室にいないことが多かったので、大学院の学生のときにはあまりこのS先生からは物理は習わなかった。もっとも学部の学生の時には講義は聞いたが、数式が多くてあまり感銘を受けることはなかった(これは私の講義についていま学生が言うこととまったく同じである)。

S先生は原水爆禁止運動の歴史を書くのだとおしゃっていたが、書いたのかどうか私は知らない。彼はもちろん被爆者の一人であったが、九死に一生を得て82歳まで生きた。

考え方が少し古いところもあったが、それでも世間を知っていることが彼をごりごりの保守主義者にはしなかった。いつもS先生は自分はそんなに進歩的な人間ではないと言っていたが、もう一人の私の先生Oさんによれば、それでも広島文理大出身の先生としては出色の先生であるということだった。O先生が本当にそう思っていたかどうかはわからないが、私にはそう言われていた。まあ、許容できる範囲ではあったのだろう。そのO先生も先年80歳で亡くなった。

私が学生のころといってももう50年にほど近い昔のことである。