物理と数学:老人のつぶやき

物理とか数学とかに関した、気ままな話題とか日常の生活で思ったことや感じたこと、自分がおもしろく思ったことを綴る。

まだ、よくわからないことに

2020-05-05 12:43:57 | 本と雑誌
まだ、よくわからないことにベクトル解析でのストークスの定理とガウスの定理がある。

これらの腹の底からわかるような証明をあまりみたことがない。特に最近ではこれらの定理は微分形式との関係でも議論されており、これらの定理が微積分学の基本定理の一般化されたものだという説明も書かれた本も多くあるが、微積分学の基本定理との関係を深くイメージした証明はあまり見たことがない。そこのところがきちんと書かれないと私には納得したとはいかないだろう。

いや、これは私が読んだことがないだけでもうそういう記述がされた本もあるのかもしれない。

ベクトル代数のほうはある程度わかっているのだが、まだベクトル解析のこの部分が私には納得ができたというところまで行っていない。

それにちょっと関係したことだが、最近、またテンソル解析の書を拾い読みしたりしている。須藤靖さんの『一般相対論』(日本評論社)の共変微分の説明はよかった。これは物理学の研究者の中では有名なMTWとか電話帳とか呼ばれている、本の影響を受けた書らしい。

テンソル解析の書を拾い読みをしている理由はテンソル解析全体の俯瞰できるようになりたいという気が起きてきたからである。

具体的には「テンソル解析の学習におけるの問題点」(『数学散歩』『物理数学散歩』(国土社)所収)という数学エッセイの続きを書く必要性を強く感じているからである。


メルケルさんをアメリカ副大統領に!

2020-05-05 11:46:11 | 国際・政治
1か月の自分に課した処分をまだ10日ほど時日を残して解禁する。

それはとても面白い構想を聞いたから、もう書かずにはおれなくなった。メルケルさんはもちろんドイツ連邦共和国の首相である。

今回のコロナウイルス対策でもその冷静で合理的な対処のしかたとかドイツ国民に対する措置でも声明でもEU各国の首脳の対策と声明の中でも特に高く評価された方である。

それまでともすれば、ドイツ国内でメルケルさんの人気というか支持率が落ちそうだったが、今回の新型コロナ対策の適切さで支持を大きく取り戻したと言われている。

メルケルさんは旧東ドイツの出身であるが、その父親は西ドイツから布教のために東ドイツへ移住した牧師の子であり、大学では物理学を修めて、その後、物理学の研究者として過ごしていたという。

旧東独と西ドイツの統合があり、いつのころか政治家となった。そして、日本での福島第一原発の事故の後で、国内の世論を背景として原発を廃止する政策を主導したことでも知られる。

彼女は日本のような科学・技術先進国でもこのような原発事故が起こるのならば、ドイツでも同じようなことが起こるとの見解をもっていたという。

日本が科学・技術の先進国であるかどうかは少なくとも原発についてはどうだろうかと「疑問符なし」とすることはできないが、それでも判断の確かさは定評のあるところだ。

それで、もしアメリカが民主党のバイデン候補が大統領になれば、副大統領としてメルケルさんに就任をしてもらったらという法外な構想をもつ人が現れているということだ。

実現はとうていするまいが、人類の理性とか知性にたいする希望と期待を抱かせる話である。