物理と数学:老人のつぶやき

物理とか数学とかに関した、気ままな話題とか日常の生活で思ったことや感じたこと、自分がおもしろく思ったことを綴る。

F_{\mu \nu}には二つの定義があった

2020-05-12 10:56:49 | 物理学
名前があるのかどうかしらないが、F_{\mu \nu}というテンソルが電磁気学で出てくることがある。

昨日、Levi-Civitaの記号に悩んでいると書いたが、その悩みの一部にはF_{\mu \nu}のことがあった。

Schweberといえば、年長の素粒子研究者なら知っている、テクストがあるが、それに出ているF_{\mu \nu}の定義と他のテクストとの定義が符号だけちがっていることに気がついた。ひょっとしてまちがいかとも思ったが、たぶん他のテクストとちがうだけだろうと思った。

それで家に帰ってBjorken=Drellのテクストをみたら、なんとこちらはSchweberと同じだった。それでアインシュタイン選集の一般相対論の内山龍雄さんの日本語訳を見たら、F_{\mu \nu}の定義はSchweberとかBjorken=Drellと同じであった。

二つ定義があるような気が前からしていたのだが、はっきり調べたことがなかった。