世の中は、新型コロナウイルスの話題でもちきりであるが、私はそれにはあまり煩わされないで、自分の仕事に集中している。
世の中から隔絶しているのはすくなくとも精神的にしかたがない。そうはいってもあまり超然としてもおられないのは私とて当然のことである。
明治維新のころのことである。世の中は騒然としていたときに福沢諭吉は超然として塾生を指導していたとはどこかで読んだことがある。
大砲の音が聞こえて、上野の山にたて籠った幕府軍の残党を政府軍が攻撃していたころである。
幸いなことにそういう騒音はしないのだが、それでも自粛でStay homeとか言われている。
ある中学生とのつきあいができて、彼の勉強する教材をつくるのが1週間前くらいの仕事であった。それからすこしはずれて自分の関心事に埋没している。
もっともこの中学生君への教材のヒントは一つ、二つ持っている。
それは一つは負数の入った数のかけ算の理解についての考え方であり、もうひとつは三角形の面積の求め方の二つである。これはへロンの公式を含んでいる。