「えんびてん?」 海老天ではない。
これは今朝の朝食後の妻がしていた、クイズの一つである。穴埋めクイズはだいたいよくできていて、大多数の箇所の穴埋めは簡単にできるが、1か所か2か所は骨があるところがなかなかわからない。
そういう箇所だったのかどうか。「えんびてん」とは聞きなれない言葉だったので、新聞を見てみた。そしたら、すぐにわかった。
「えんびてん」ではなく「えんじつてん」であった。漢字で書くと遠日点である。これは一種の専門用語であるかもしれない。
遠日点といえば、すぐに物理を少し学んだことのある人なら、近日点を思い出すだろう。
太陽の周りをまわる惑星は楕円軌道で回っていることはよく知られている、太陽は楕円の焦点の一つにあり、その太陽のまわりを惑星は万有引力を受けて運動している。
そのとき、1周の間に惑星は太陽に一番近づいたときと一番遠ざかるところがある。
一番近づいた場所を「近日点」といい、太陽から一番遠い場所を「遠日点」という。
英語では近日点はperihelionというはずだ。遠日点の英語は知らなかったが、妻がスマホを駆使して調べたところではaphelionというらしい。
ということで一般相対論の実験的検証として知られている3つの事実を妻に期せずして講釈することとなった。その一つに「水星の近日点の移動」があるといっておいた。
しかし、妻としてみたら、とんだとばっちりをうけたということだろう。くわばら、くわばら。