三角比ではなく三角関数になると角度は三角形のいずれかの内角ではないから、180度を超えるようになる。
そういう三角関数の定義にはどうしても一般角の導入が必要になる。そういうことを日曜日にわかったので、さっそく先刻から武藤徹先生の数学の本とか志賀浩二さんの数学の本でどういうふうな記述になっているか調べた。
これらの数学教育にも造詣の深い先生方の本でも、あまりそこの点は強調がされていないようである。
一般角の導入のしかたが大切なのではないかと思い出したのは、昨日の日中に数学教育協議会の編纂のいくつかの事典、たとえば、『現代数学教育事典』(明治図書)等の三角関数のところを読んでそう思った。
もっともこれらの事典には残念ながら、三角関数についての詳しい記述はない。その教え方の概要がちょっと書かれているだけである。
数学教育協議会には高校の数学の先生ももちろん参加されているのだが、どうもこれらの事典には中学校までの数学までしか書かれていないようなのである。
そこらが私には不思議に感じるところだが、いわばそういう欠点がこれらの事典にはあることは否めない。
高校の数学の先生たちが書かれた数学の書が三省堂から出されていたはずだ。だが、残念ながらこのシリーズの書は1冊も持っていない。
江藤邦彦さんが書かれた『数は春風にのって』だったかは一度県立図書館で借りて読んだことがあるが、その内容は忘れてしまった。