1月4日のNHKのEテレの「旅するドイツ語」でのサッカー選手の名言をここに再現しておこう。
Wir (d"urfen) jetzt nur noch den Kopf in den Sand (stecken).
今ここで目の前の現実から目をそらすことだけは許されない
(直訳)いまここで頭を砂の中に突っ込むことだけは許されない
定動詞 d"urfen は文章の2番目の位置にあり、意味を表す stecken は文末にある典型的な「文のかっこ(Satzklammar)」(または枠構造(Rahmenbau)ともいう)を表すドイツ文である。そのことを示すためにこれらの語をかっこで囲んで示した。
話法の助動詞構文は典型的な枠構造文であるが、他に現在完了や過去完了等も枠構造で表される。
なお、普通は d"urfen は「許可」を表すが、否定詞と一緒に使われると「禁止」の意味になる。例文は
Darf man hier fotografieren ? ここで写真を撮っていいですか。
Nein, hier darf man nicht fotografieren. いや、写真を撮ってはいけません。