物理と数学:老人のつぶやき

物理とか数学とかに関した、気ままな話題とか日常の生活で思ったことや感じたこと、自分がおもしろく思ったことを綴る。

電磁気学の書籍

2021-01-08 12:37:31 | 物理学
前にも書いたが、電磁気学のテクストをたくさん書いた人として、故人の熊谷寛夫さんのことを書いたことがある。

熊谷さんは実験物理学者であった。理論物理学者には砂川重信さんにたくさんの電磁気学の著書がある。他には太田浩一さんが何度も自著を改訂しながら(?)、違った出版社から出されている。

今回は砂川さんに焦点を当ててみよう。

砂川さんの書のうちで一番やさしいと思われる電磁気学の書『電磁気学 初めて学ぶひとのための』(培風館)を最近読み見始めた。

この砂川さんも故人になっているので、彼の電磁気学の著書をリストアップしておこう。やさしいと思われる順にあげておこう。

 1.『電磁気学 初めて学ぶ人のための』(培風館, 1988)改訂版あり
 2.『電磁気学の考え方』(岩波書店, 1993)
 3.『電磁気学』物理テキストシリーズ4, (岩波書店, 1987)
 4.『電磁気学演習』物理テキストシリーズ5,(岩波書店, 1987)
 5.『理論電磁気学(第2版)』(紀伊国屋, 1973)第3版あり

5はもっているが、あまり読んだことない。しかし、これには電磁場の多重極展開の意味が書かれており、これではじめて多重極展開の意味が分かった気がした。多重極展開の意味は他の本にも書かれているのかもしれないが、その説明を読んだことはない。このことはこの私のブログですでに言及したことがある。

昨夜のドイツ語クラスから

2021-01-08 11:45:27 | 外国語
昨夜のドイツ語クラスからdie Rinne樋(とい)という語を学んだ。そのことを朝食後に妻に話したら、すぐにスマホで「雨どい」ドイツ語で検索をしてくれた。

die Regenrinneが「雨どい」の正確なドイツ語である。die Rinneはだから側溝とかも意味している。

そうこうしているうちに妻が延岡市で毎週の水曜日のお昼にランチ会をしている人のサイトを見つけた。

この人は英語の先生であるらしいが、ドイツ語を話すランチ会を毎週水曜日に開いているらしい。このごろのコロナ禍で、このランチ会の中止を知らせていた。

この人、ホール・ロナンさんがすごいのはこの案内とかその他の知識を英語、日本語、ドイツ語で知らせていることだった。資格がALTとなっていたので中学校の英語を教える教員であるのだろう。だが、少なくとも英語、ドイツ語、日本語のトリリンガルであることだった。

妻の考えでは、これが九州・宮崎県の片田舎でやっている活動とは思えないということだった。

ホール・ロナンさんのサイトだかで、知ったことわざにvom Regen in die Traufeというのがある。これは「小難を逃れて大難にあう」というような意味らしい。

辞書を引いてみたら、ちょっと表現がちがっていて、aus dem Regen in die Traufe kommenとあった。こちらの方がいいような気がするが、正否は知らない。

Traufe(トラウフェ)は軒を意味する語だが、こんな語は今まで知らなかった。もっとも手元にある辞書を引いてみたら、すでにこの語の下に赤線を引いていた。だからはじめて出会った語ではなかったらしい。だが、それを覚えてはいなかった。

aus dem Regen in die Traufe kommenの意味だが、「小雨を避けて、軒下に避難したら、軒から落ちる大きな雨粒にあたる」というような状況を意味したことから来たらしい。

もっとも先刻引いた独和辞典は、数年前に私も知っていた、E大学のドイツ語の先生Kさんが亡くなってその研究室にあった辞書をもらったものである。

だから、私が何十年も前からもっている辞書ではないので、このTraufeを引いたのは多分ここ数年に以内であることはまちがいがない。