老眼鏡のメガネを忘れたので、苦労しながら入力している。
裸眼でメガネを外しての入力なので、どうもうまくいかなくても仕方がない。
いつも夜寝る前に老眼鏡をカバンに入れるのだが、昨日はやさしく書かれた電磁気学の本を読もうと思ってその本をコタツの机の上に置き放しにした。
まだ、もうすこし読んでみたいと思いながら、最近、朝が遅くなる傾向にあるので少し早く寝たいと思ったので老眼鏡をカバンに入れるのを忘れたらしい。
電磁気学の本を読んでみたいと思ったのは徳島科学史雑誌に電磁気学の話題が論文として載ったからでもあるし、ちょっとした自分の関心が出て来たからでもある。
これはテームズ川の水が流れるときにその水が地磁気の磁束線を横切るので、川の両端にちょっとした電位差が生じるということを有名な科学者であったファラデーが発見したと読んだことがあった。これはなんだったかもうよくは覚えていないのだが、何かの岩波新書だったように思う。
このことは学生のころだから、もう60年以上も前のことである。それから20年近くたってドイツの留学していたころ、もう日本に帰る直前になってお別れのパーティを大学で開いたときに、そのパティ―の終わりに物理の大学院生だったコロンビア出身の女性のお宅にみんなで招待されて立ち寄った。
そのときにその女性の夫がギムナジウムの物理の先生でそこでその人からも第二のファラデー効果の話しを聞いた覚えがある。
コロンビア出身の女性はコロンビアで彼氏の教え子であったらしい。彼氏は大学に勤めたかったらしいが、特にコネもなくギムナジウムの先生になった風であった。
最近思いついたのは、もし川の水が流れるときに地磁気の磁束線を切るのであれば、大きな客船とかタンカーとかなども地磁気の磁力線を船が運航しているときには切っているであろう。そのときの地磁気の磁力線はそれほど大きなものではないであろうが、船の両端にわずかでも電位差が生じるのではなかろうかと思った。
実は私は物理の学生としてはいつも不勉強であるので、大学の教養の物理の単位もとりかねた。その試験に飛行機の主翼の両端にかかる電位差を計算せよとの試験があったという記憶がある。
これの計算がうまくできたかどうかは知らないが、可で単位をもらった覚えがある。
普通の物理の問題にこういう問題があるかどうかは知らないが、そんな話はどうなっているのだろうかという関心が今生じている。