数学史の通史は難しいのではないかと思う。
私などはある一点で疑問に感じたら、それについての書籍がないかと調べるという主義である。それだと私のような問題意識を持ったことがだれもいない場合にはそういう文献などは存在しないこともある。
いまは、一般二項定理の発見の過程を知り立たいという気持だが、昨日述べた中村さんの本でも十分に私の好奇心を満たしてくれているわけではない。
もっとも今まで見た文献の中では格段に私の好奇心に近いものであることはまちがいがない。中村さんは博覧強記の数学者として有名であることも聞き及んでいる。
(2022.5.20付記) 中村滋さんは私の存じ上げている数学の先生、武藤徹先生の教え子でもあるらしい。東京大学数学科の出身でもある、偉い先生である。
武藤先生はもちろん東京大学数学科の出身の偉い先生である。