一般二項定理のエッセイを書く準備ができた。
しかし、もちろんこれは先の中村滋さんのレポートを読み解いたエッセイである。
それで、中村さんが言及されていた(1-x)^{q/2}でq=1としたときの、この無限級数の2乗を計算して、これが1-xに帰着するところを主として書くつもりである。
一般二項定理そのものは、現在ではその導出に苦労することは少しもないだろう。だが、現在の手法のなかったニュートンの若いときにはニュートンの天才を要した定理であったのだ。
本当は微分積分のニュートンの導出に関心をもったのだが、その前の一般二項定理に現在はこだわっている。
中村さんは武藤徹先生に高校時代に教わったらしい。私が武藤先生から送って頂いたために現在ではもっている、三省堂発行の高校数学の参考書が彼の著書に参考文献として挙げてあった。
この著書『微積分学21講』(東京図書)を明倫館から古書として最近購入したばかりである。