femme fataleファム ファタル(注)というような女性が現実に多くいるとは思わないが、現在NHKのラジオのフランス語講座「まいにちフランス語」応用編で講師の井上櫻子さんが取り上げている。
長年このフランス語講座を聴取しているので、femme fataleファム ファタルは今回はじめて取り上げられたわけではない。
今年の放送の最初のfemme fataleはCarmenであったが、二番目のfemme fataleはManonである。この二人とも詳しくドラマ仕立てで取り上げられたことがあるのを覚えているが、その内容までは詳しく覚えてはいない。
Manonの方は物理学者の武谷三男の若いときの愛読書の一つであった。これを彼は岩波文庫の当時の新訳で読んだものと思われる。もう一つ、これは大正時代末のやはり岩波文庫訳の武谷の愛読書があったはずだが、今思い出さない。
もっともこれは武谷だけの愛読書の域を越えて、この時代にベストセラーであったらしい。
(注)femme fataleはフランス語の辞書によると「男を破滅させずにはおかない女、妖婦」とLe Dico(白水社)にはある。fatalはフランス語ではファタールと発音する。ちなみにfemmeはファムと発音する。まちがってもフェムとは発音してはいけない。
松山にhomme et femmeとかいう名のヘアサロンがあるが、これがオム エ フェムとかなっており、おかしい。オムはともかくとしてフェムは発音がおかしい。hommeは男性であり、femmeは女性のことである。
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