新しい話題がででくるわけではないが、原康夫『量子力学』(岩波書店)では朝永振一郎『角運動量とスピン』(みすず書房)の該当箇所でのあまりにもエレガントに導いてあったところを普通の人でも理解できるような説明がきちんとしてあった。
もちろん、そういうことへの言及はないけれども、たぶん原さんはこの朝永さんの『角運動量とスピン』の説明を意識されていたのではなかろうか。
ということで、私の書いていた原稿に脚注と付録とを付け加えることができそうだ。
原さんは私よりも4~5歳上の優れた素粒子論研究者の一人であった。さすがである。もっとも彼の説明を私なりにフォローをしてようやく理解できた次第だから私の理解力がないことを示している。
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