【元日経新聞記者】宮崎信行の国会傍聴記

政治ジャーナリスト宮崎信行、50代はドンドン書いていきます。

野田佳彦・新代表は新聖地「ときわ台」でビラ配りからスタート リベラル枝野幸男さん側近の前職の応援で立憲民主党の挙党体制の演出もねらいか

2024年09月25日 20時09分14秒 | 第50回衆院選(2025年11月より前)
[写真]ビラを配る野田佳彦立憲民主党代表、東京11区(板橋区の大半)の「ときわ台駅」前で、きょう2024年9月25日朝8時5分ごろ、宮崎信行撮影。

 あすは袴田さんの事案の結論が出ます。再審法をめぐる議論にもつながるかもしれません。

 立憲民主党の野田佳彦新代表はけさ、東京11区の板橋区「ときわ台駅前」でビラ配りをして、衆院選対策を始めました。小川淳也幹事長・笠浩史国対・重徳和彦政調との就任あいさつの後半、社民、れいわ、衆議院正副議長分はあす行います。

 応援第1号は、前職の阿久津幸彦さん。野田代表は25分ほど、ビラ配りをしました=TikTok動画

 阿久津さんは枝野幸男さんの側近として知られています。どのくらい側近かというと、月1回しか開かない枝野代表(当時)の記者会見を30分で切り上げる使命を与えられていました。

 到着前に、総支部ベテランの尾名高勝・板橋区議(7期)は、野田代表の応援を歓迎しつつも、なぜここが選ばれたのか分からないとの趣旨のマイクの呼び込みをしました。野田さんは到着後に5分間マイクで話し、25分間ビラを配り、5分間ぶら下がりに応じました。野田さんは裏金問題の清和会ベテラン下村博文さんの地元だからだとしました。

 この訪問は、党本部選対事務幹部が代表選の間から練っていたようで、警備警護計画の作成も早かったようです。およそ110日前の岡田克也・幹事長(当時)のビラ配りのTikTok動画の再生回数は25万にのぼっています。


[写真]ビラを配る岡田克也立憲民主党代表、ときわ台駅前で、ことし2024年6月8日、宮崎信行撮影。





[写真]ビラを配る野田佳彦立憲民主党代表、東京11区(板橋区の大半)の「ときわ台駅」前で、きょう2024年9月25日朝8時5分ごろ、宮崎信行撮影。

[写真]ビラ配りに先立ち、冒頭5分間ほど、下村博文さんの裏金問題をマイクで批判した野田代表=同。


[写真]25分ほどのビラ配りのあと、5分ほどぶら下がりに応じた野田代表=同。

 野田さんはぶら下がりで、「地元以外でビラ配りをすることはそうないんです」と新・千葉14区や千葉4区以外でビラを配ったことは少ないと認めつつ「ヒット率は高かった」とし党への人気が高まっていることへの手ごたえを透けて見せました。

 野田代表は1日召集の第214回臨時国会について「下村さんらの裏金議員は本来は予算委員会で証人喚問すべきだ」と前執行部の政倫審での説明から踏み込んだ前提を示しつつ、「能登の豪雨はまた大きな問題だ」とし、補正予算案の編成の必要性にも言及しました。維新との連携では「きのうのあいさつ回りでは選挙区の話はしなかった」とし臨時国会で「なるべく多くの野党と連携したい」と語りました。

 東京11区では、自民現職の下村氏、立憲前職の阿久津氏と、維新の大豆生田、共産の伊波の両男性新人の4名が名乗りを上げています。尾名高区議はマイクで「野田新代表は野党候補者の調整にとりくんでくれる」と党内陳情しつつ、当ニュースサイトの取材に、衆院選を全力で応援する立場から、他の野党には政治活動の場所を国替えした新人もおり乱立では戦いにくく野党候補の一本化が必要だとの認識を示しました。

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