宮崎信行の国会傍聴記

元日本経済新聞記者の政治ジャーナリスト宮崎信行が衆参両院と提出予定法案を網羅して書いています。業界内で圧倒的ナンバー1。

あべ俊子文部科学大臣「大学就学支援金改正法案」答弁し委員会付託も、前岸田政権・こども家庭庁「加速化プラン」が混乱の根源だったことが徐々に明らかに

2025年03月13日 18時13分46秒 | 第217通常会 2025年1月召集
[写真]こども家庭庁が入るビル、東京・「霞が関3丁目2番(文部科学省と同じ)」で、きょねん4月、宮崎信行撮影。

 予算の再修正が固まり、大学就学支援金法改正案をあべ俊子文部科学大臣が趣旨説明して、吊るしが下りました。ちなみに「吊るしが下りる」衆議院警務部が作成した見学用パンフレットにも明記されており、公文書で使われている言葉です。

【衆議院本会議 きょう令和7年2025年3月13日(木)】
 中央選挙管理会の委員に、城島光力さん、魚住裕一郎さんら、予備委員に元宿仁さん、豊原昭二さんらをあてる人事を決めました。
 次に、与野党が「登壇議案」だと申し合わせた「大学就学支援法改正案」(217閣法8号)があべ俊子文部科学大臣から趣旨説明されました。「重要広範議案」として珍しく文科の「給特法改正案」(217閣法9号)が指定されており、こちらは後日、総理もひな壇に座って審議されます。
 あべ大臣は「これまでの低所得世帯に加えて、多子世帯も対象にする」としました。野党議員は「こども未来戦略の加速化プラン」に盛り込まれていたと明かし、高額療養費の上限引き上げをめぐる混乱と同根だと指摘しました。大学生の兄弟姉妹は「子」なのかどうかも含めて所得控除にもからむ話になりそうです。

【参議院第一種常任委員会】
 文教科学委員会は、堂故茂委員長のもと、一番狭い「分館の2階の第22委員室」で開かれました。立憲は、改選の水岡俊一議員会長と斎藤嘉隆国対委員長が属しています。あべ大臣は答弁をそつなくこなしましたが、斎藤さんが「555日後に迫った愛知・名古屋アジア大会2026の運営について」質問した際には、事務秘書官が答弁中のあべ大臣にA4判1枚紙をあわてて差し出すシーンもありました。
 経済産業委員会は、武藤容治大臣が訪米帰りで所信的あいさつ。外交防衛委は開かれず。その他の委員会は大臣所信的あいさつに対する一般質疑がいっせいに開かれました。

【参議院予算委員会】
 「令和7年度予算案」は7日目で、中央公聴会。女性の立教大学教授の公述人からは「選択的夫婦別姓と労働経済の相関関係を示した統計による論文は、欧州でも見当たらないので、丁寧な議論を求めたい」との趣旨の後述がありました。日本総研の男性研究員からは「OTC医薬品に関して、私も薬剤師の資格があるが、日本では人口あたりの薬剤師が突出して多く、他の業務もしているため、単価を押し上げている」との説明がありました。3部では、元日本未来の党共同代表の飯田哲也さんも久しぶりに登場しました。

【衆議院予算委員会】
 予算の実施状況に関する件「高額療養費等」が開かれました。野田佳彦さんは、石破茂首相に対して、今後も当事者団体の声を聞いて、今秋の検討でも見送るべきだとしました。また重要広範議案の「年金法改正案」(未提出)を提出できないのは、福岡資麿大臣を更迭して首相も責任を負うべきだと迫ると、「与党に指示した」として与党内の調整を急がせる考えを強調しました。福岡さんとは「長い仲だ」としました。福岡さんは衆議院時代に派閥が一緒の時期があったようです。

【衆・議院運営委】
 10時半に理事会が始まり、年金法改正案の提出遅れを官房副長官が謝罪。委員会では、本会議の段取りの後、茶谷栄治・公正取引委員長候補の所信と質疑がなされました。

【衆・憲法審査会】
 今国会1回目の開催となりました。タイトルは「日本国憲法及び日本国憲法に密接に関する基本法制」とくに「選挙困難事態」。
 まず、在任7年5ヶ月となった余人をもってかえがたい橘幸信・衆議院法制局長から経緯の説明。この後のやりとりで、自民党の細野豪志さんは「原発災害当時、私は総理補佐官だったが、たしかにあのときに選挙をするのは困難だった」との意見が出ました。和田有一朗さんは「1995年1月の阪神・淡路大震災で、4月の選挙が特例法で6月になった」経験を持ち、出身の灘区から奥さんの地元・淡路島に近い神戸市垂水区にうつって再挑戦した県議選でも議席を得られなかった当時を振り返りました。

 和田さんは「私は地元は実は神戸でございまして、1・17阪神淡路の震災のときに被災地の真ん中で延期をされた統一地方選挙に出馬をした経験を持っています」と述べました。和田さんは「電気ガス水道は止まって道路は切れるし、鉄道は止まるし電車とこないし、何にもできない、駅立ちもできない。学校は避難所になっている、瓦礫の中で街頭もできない、ビラ配りもできない。こんな状況です」と述べました。そのうえで、現職の仲には、水を配ったり、パンを配ったり、弁当を配ったりした人もいたとしました。和田さんは「このとき、銭湯を経営している人もいました。落としてる人で。この人、無料で開放せずにお金を取ってお風呂開けたんです。落ちました。街の人なんて言ったと思いますか。この人ね、無料で開放してたらトップ当選だったのねって言われたんです。他の配った先生もパン配った先生も当選しました。これが現実です」と語りました。憲法とどう関係するかはあまり分かりませんが、2ヶ月延長特例法の経験者の発言が議論の厚みを増しました。

【衆・消費者問題特別委員会】
 伊東良孝大臣が所信的あいさつし、提出済みの「公益通報者保護法改正案」(217閣法32号)への意気込みを語りました。ちなみに「元彦法と呼ばれている」とし、斎藤元彦兵庫県知事(再選)のふるまいが立法事実だとする一部世論がありますが、そういうことではありません。

【官邸】
 デジタル田園都市甲子園の表彰式がありました。

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参議院でも法案が審議入りの直前自民党議員総会で首相退陣論を西田昌司さんが発言、この時期は異例、石井準一国対委員長らと福岡資麿厚生労働大臣ら重要広範議案「年金法」の提出で水面下で混乱

2025年03月12日 18時16分13秒 | 第217通常会 2025年1月召集
[写真]およそ15年近く、自民党に割り当てられている、参議院の本館2階の皇居側の「第十控室」、8年前の2017年5月、宮崎信行撮影。

 当ニュースサイトは、衆議院予算委員会が始まると、日ごとの読者数をうつす「IP」が減ってしまう珍現象があります。今年も16%減りました。ところが、ページビュー(PV)数は1・6倍に増えました。衆通過後は、IPは元の水準に戻りつつも、増えたPV数は維持できている理想的な運営ができています。

 「所得税法改正案」(217閣法1号)が参議院本会議で審議入りする直前の、参議院2階第十控室、自民党議員総会で西田昌司さんが石破茂首相の辞任を求めたと、報じられました。西田さんは3期、66歳。西田さんは税理士として70ほどの社長の確定申告をしており、繁忙期を終えて、とくに衆側の審議は見ずに上京して、世間の空気を代弁したのかもしれません。京都2人区では、3年前に自立維共の乱戦となりました。西田さんは元安倍派で、政務三役の経験はありませんが、全国市町村会館で地方議員団と待ち合わせる様は完全に古い地元政治家です。自民党は「総裁選前倒し規定」があり、国会議員だけの過半数で総裁選を実施できます。決選で石破さんに入れたうち、今日現在現職国会議員なのはいずれにせよ半々前後ですから、予算成立後に動きがあるかもしれません。

【参議院予算委員会 きょう令和7年2025年3月12日(水)】
 「令和7年度予算案」は6日目で、一般質疑1回目の片道方式およそ4時間強コースがありました。

【参議院本会議 同日】
 「所得税法改正案」(217閣法1号)が加藤財務相から趣旨説明され、石破首相、加藤財務相が答弁しました。参は、衆から3月4日に、「閣法1号乃至3号」と「衆法9号及び10号」の5法案の送付を受けています。このうち審議入り第1号となりました。重要広範議案4本(所得税法、能動的サイバー防御、給特法、年金法)のうちの1本。
 質疑では茨城2人区で当選後に、国民民主党・新緑風会に入会した堂込麻紀子さんも登壇し、基礎控除と暫定税率の自公国3幹事長合意について問いました。

【参・議院運営委 同日】
 茶谷栄治・公正取引委員長候補が所信を述べて「競争政策の果たす役割は大きい」と語りました。昭和61年、旧大蔵省入省で、証券局(現在は財・金分離で金融庁)を経て、前財務事務次官。財務事務次官の出身県は参議院1人区多い傾向にありますが、茶谷さんは奈良県出身で、そのアクセントで話す傾向がありました。衆の審議はあすになります。

【衆・政治改革特別委員会】
 最後に大串博志さんら立有参の「216衆法10号」、小泉進次郎さんら自民の「217衆法4号及び5号」、青柳仁士さんら維新の「217衆法14号」が審議入りしました。企業団体献金禁止は3月末までに結論を出すことが合意されています。
 これに先立つ、政治改革に関する件「企業・団体献金の在り方」自由討議は、平成6年1月の政治改革4法の「総総合意」をめぐり言った言わないの大論争になりました。江田憲司さんは、附則の「検討の5年間」の後ろ半分を知っているとして、与党・社民党の土井たか子党首が企業献金を廃止するよう「自社さ3党首会談」で迫ったのに、橋本龍太郎首相は「企業献金がないと事務所が回らない」と存続を決めたと語りました。これについて、そのような史実はないとの指摘が殺到しました。小泉さんが、総総合意で企業献金廃止が含まれるのか、立憲民主党が党内で小沢一郎さんに確認するよう要求。江田さんは細川護熙首相の当時の記者会見での発言を重視すべきだとし、伊吹文明さんは当時は総総合意の核心に迫れる幹部議員でなかったと語りました。

【衆・厚生労働委】
 福岡資麿大臣の所信的あいさつに対する質疑を2回に分けて行うことになり、まず立憲の3人いる代表代行の筆頭である長妻昭さんが質問しました。

 長妻さんは「まず年金が心配なんですね。何か年金法案を出す出さないで揉めてるというとんでもないことが起こっているようでございます。これ重要広範議案にですね、国会に予告をして、国会が自民党も合意して重要広範議案にしてんですね。4本指定してるんですね今国会では、そのうち3本はもう全部出てるんですよ、過去ですね重要広範議案の法案が提出されなかった事例は1回もありませんということなんで、これですね大臣もよくご存知だと思いますが、去年のですね、財政検証ではっきりしたんです。何がはっきりしたかというと、就職氷河期世代以降の方々が、受給するときに基礎年金が3割、実質価値が減る、3割目減りするということははっきりした去年そしたらですねこれ法案を出すというのは、通例なんですね。就職氷河期の方々で最年長がおそらく今54歳ぐらいだと思うんですが、ですから10年ぐらいすると、どっとですね順次年金受給になってくるんですよ。これをどうするかっていうのが喫緊の課題にも関わらず、そういう就職氷河期世代以降の方を見捨てるんでしょうか。法案出さないということは、ひどい話だというふうに思います。審議会の先生方もですね長期間綿密に本当にですね、審議をされておられて、こういう報道が出ること自体も怒っておられる方も多いんですね。これは間違いなく出していただいて、きちっとした議論をしなきゃいけない」と述べました。

 これに対して、福岡大臣は「今回の法案では、国民のライフコースが多様化する中で経済が好調に推移せず、基礎年金の調整期間が長期化する場合の備えとして将来の基礎年金の底上げを図り特に氷河期世代以降の若い方に幅広く恩恵が及ぶよう、基礎年金のマクロ経済スライドの早期終了すなわち当面の年金額の抑制措置の期間を短縮できる仕組みについて検討しているところでございまして、引き続き提出に向け各方面のご理解を得られるように努力してまいりたいと考えています」「もう一度、提出に向けまして各方面のご理解を得られるようにまさに作業をしている最中でございます。(あさっての閣議までに決定できなければ大臣として責任を取るのかという)その仮定の話についてはお答えを控えさせていただきます」と語りました。

【衆・農林水産委】
 所信に対する質疑。その後、「土地改良法改正案」(217閣法22号)が趣旨説明されました。法案審査の質疑は次回。

【衆・財務金融委】
 「関税定率法改正案」(217閣法6号)の質疑の1巡目の3日目。

【衆・法務委】
 大臣の所信的あいさつに対する一般質疑。立憲は有田芳生さんが統一教会とオウム真理教地下鉄サリン事件の30年を問いました。この後、「裁判官職員定員法改正案」(217閣法14号)が審議入りしました。

【衆・文部科学委】
 あべ俊子大臣の所信的あいさつに対する一般質疑5時間コース。この委員会は重要広範議案(給特法閣法9号)の審議が予定されています。一般質疑では、埼玉3区比例の立憲・竹内千春さんが同県の嵐山町にある国立女性教育会館の法案が一年以上遅れていることに関連して、改正法案が成立した後の建物の使い道や利用者からのヒアリング状況を内閣府に問いました。

【衆・国土交通委】
 参に1日遅れて、大臣の所信的あいさつがなされました。

●衆・消費者問題特別委は理事懇談会を開きました。定例日の経済産業、外務、内閣の各委員会は開催されませんでした。

【参・東日本大震災復興特別委員会】
 黙とうの後、大臣では伊藤忠彦復興大臣だけが所信的あいさつをしました。衆側は、災害と合併したので、復興、防災、防災庁設置担当の3大臣が出席する形式となっています。

●立憲常任幹事会
 水曜日に繰り下げて開催されました。岡田克也常任顧問を団長とする訪中団を3月20日から23日まで党費で派遣することを決めました。随行は、石川かおり、梅谷守、伊藤俊輔の各議員。きょねん8月の政党間覚書にもとづくもの。なお、先方から、5月はメーデーで休みだから来ないでほしいと言われたことも、大型連休ではない3月の訪中日程に影響したとみられます。
 企業団体委員会と政務調査会が連携して「経済団体等交流フォーラム」を新設することが決まり、今週は日本鉄鋼連盟、来週は日本スーパーマーケット協会と業界の現状、課題をヒアリングすることが報告されました。
 党員の獲得状況が発表されました。それによると、一般党員と協力党員は合計12万2030人に増えました。県別では、都連が1万5872人、道連が1万0527人、神奈川県連が1万0058人で、この3つが1万人を超えました。一方、高知県連はわずか86人にとどまっています。東京政治部や労組中央組織の全国一律での「野党共闘」だとか「維新躍進」といった報道や選挙対策が意味をなさない時代を映していると思います。だからといって、斎藤元彦知事や、石丸新党を持ち上げていても、全体は見えないと思います。

●あすの予定。参・予算委の中央公聴会では第3部に「日本未来の党」共同代表だった飯田哲也さんも登場。午後3時54分散会予定。衆・予算委は午後3時50分に開会すると設定されました。石破首相の10分程度の発言とそれに対する質疑がなされます。野田佳彦さんと玉木雄一郎さんは自ら質問。また、衆・憲法審査会が今国会初めて開かれ、一時要件をを失っていた有志の会が復活し、れいわ新選組の大石あきこさんも自由討議に登場する予定。

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衆参野党国対委員長会談で「予備費では、違憲」と3党合意の維新も同調で、予算案は参議院で再修正し、衆議院へ回付へ

2025年03月11日 18時33分13秒 | 第217通常会 2025年1月召集
[写真]日本維新の会の高木かおり参議院国会対策委員長、3年前の2022年5月、大阪府内で、宮崎信行撮影。

 野党、与野党国対会談に前後して、衆参野党国対委員長会談が常任委員長室で開かれました。この後、日本維新の会の漆間譲司、高木かおり衆参国対委員長から「3党合意の維新としても、予備費支出だけでは、憲法違反だと考える」との趣旨の方針が明示されました。坂本哲志国対委員長は「参で再修正する」と確約しました。あさっての中央公聴会の裏で、衆で集中審議をする案は、石井準一・参自国対委員長がつっぱねました。

【参議院第1種常任委員会 きょう令和7年2025年3月11日(火)】
 福島市の式典など東日本大震災関連行事が優先されたため、予算委が全く開かれませんでした。第1種常任委員会は、参は掛け持ちができませんので、午前10時から一斉に開かれました。但し、武藤経産相はラトニック新・商務長官とグリア・新通商代表(USTR)と会談しているので、委員会は開かれませんでした。また、衆参とも定例日が火曜と木曜のみとなる総務省は、衆参同日だったので、参は昼過ぎになりました。

 三宅伸吾・財政金融委員長は、会議の冒頭で「足立敏之前委員長は昨年12月27日逝去されました。誠に哀悼痛惜にたえません。また、東日本大震災からの発災から本日で14年を迎えます。ここにお亡くなりになられた方々のご冥福をお祈りし、謹んで黙祷をささげささげたいと存じます」と述べ、1回黙とうしました。

 大臣の所信的あいさつがありました。

 そして、委員派遣の報告がありました。このうち、外交防衛委の視察では、呉市役所を訪問し、呉市長・市議会議長から製鉄所の跡地における多機能な複合防衛拠点の整備に関して経緯を聞いたとしました。呉市が防衛省に要望する7項目の説明も受けました。その後、市長らと議員らが、防衛省より先に呉市が検討していた活用案や、呉教育隊の移転を前提にした自衛官募集の連携でのウィンウィンの関係性に関して、議論を交わしたとしました。

 国土交通では、小西洋之委員長を団長として、愛知、岐阜県を訪れ名鉄タクシーからライドシェアの説明を聞いたとしました。他の委員会も含めて、地方整備局など地方支分部局の国家公務員一般職の採用の人手不足を目の当たりにすることが多かったようで、SNSの活用の必要性といった派遣委員の視察後の感想も加筆した報告がなされました。

【衆・財務金融委員会】 
 「関税定率法改正案」(217閣法6号)の法案審査2日目(趣旨説明だけの日を含む)で、1巡目の質疑として野党のみ1時間コースで質問しました。あすも9時から。
【衆・地域・こども・デジタル特別委】
 平将明・デジタル相、三原じゅん子・子ども家庭相、伊東良孝・地方創生相が所信的あいさつ。そして、議員立法「第215衆法1号」(マイナンバー)が立憲議員の申し出により、撤回することが全会一致で認められ、廃案。
【衆・安全保障委】
 外相、防衛相が所信的あいさつ。
【衆・農林水産委】
 「令和の米騒動」に見舞われている江藤拓農相の所信的あいさつで、大船渡の山火事の鎮圧についても言及しました。
【衆・環境委】
 浅尾慶一郎環境相が新・COP条約の社会実装など所信的あいさつをしました。
【衆・総務委】
 一般質疑。
【衆・議院運営委員会理事会】
 本会議は開催されませんでしたが、午前11時から、議運の理事会は開かれました。
【衆・情報監視審査会】
 開かれました。岡田克也さん、本庄知史さんらが会員となっています。

●あすは10時から参議院本会議、午後1時から参議院予算委員会が開かれます。さらに、参議院議院運営委員会は、公正取引委員会の委員長候補である茶谷栄治・前財務事務次官(昭和61年大蔵省入省)から午後1時ごろから所信聴取と質疑をする予定。

●「全国維新」立ち上げの事務局長的役回り・藤川晋之助・元大阪市議逝去

 元大阪市会議員で選挙プランナーの、藤川晋之助さんがけさ亡くなりました。藤川さんは、日本維新の会の石井苗子参議院議員(全国比例で2期目、地元事務所は会館)の政策担当秘書をつとめ党幹部の信認もあつく「全国維新」の事務局長のような役回りをしていました。国会閉会中には、石井議員が、東北の旅館を泊り歩くような感覚で、県選管に政治団体の設立届を出して回りました。これにより、例えば、仙台市議会(総定数55)では、全5選挙区で1人ずつ公認新人が当選したので「維新は0議席から5議席への大躍進」との見出しが立つような印象を与えました。また、石井議員は、都内では、区政報告会も丁寧にまわり周辺の仕事もしています。石井議員ら「全国維新」の藤川さんの活動や貢献は、馬場伸幸前代表らも、当然のことながら一目置いていたと思います。藤川さんは、もともと、三重県の山本幸雄議員の竹下派秘書軍団の出身で、その後、「藤川基之大阪市議」としても活躍。「小沢ガールズ」と呼ばれた三宅雪子衆議院議員の政策担当秘書をつとめたのち小沢一郎さんの「日本未来の党」が大きく議席を失ったことで大阪維新の会に流れた地方議員・国会議員秘書ら元・小沢秘書軍団も「東京・永田町、パレロワイヤルに藤川さんがいる」と精神的に頼っていました。吉村洋文代表も「全国維新最大の功労者・藤川さん」と評価しているだろうと推測されますが、同党内の「主流派・大阪組」と「前主流派・東京組」の隙間風に影響が出るのはひっしと思われます。

 ちなみに、石井議員が閉会中に各地を渡り歩きながら地方組織づくりをしていることを、本会議場すぐ近くの立憲民主党議員は「全く知らなかった」と驚いていました。

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令和の政治改革・第3弾「企業の献金」で小泉進次郎「総総合意で小沢一郎・新生党代表幹事に聞くべきだ」

2025年03月10日 19時39分26秒 | 第217通常会 2025年1月召集
[写真]小泉進次郎、小沢一郎両衆院議員、各々3年前の2022年7月に神奈川で、2014年12月に都内で、宮崎信行撮影。

 令和の政治改革は、3弾のうち第2弾の後半となっています。第1弾は政策活動費廃止、調査研究広報滞在費の領収書添付、政治資金収支報告書のオンラインデータベース化、政治資金監視委員会新設のプログラムがきょねん制定されました。第2弾前半として、ポスターの品位規定とSNS量的制限の検討条項の法案が衆議院を通過しました。第2弾後半として、平成6年1月の政治改革4法の両院協議会に前後した総総合意(細川護熙、河野洋平両氏)をうけた企業・団体の政治支部などへの政治献金の禁止が議題となります。3月31日が締め切りだと主要会派が合意しています。第3弾の人口及び面積を勘案した衆議院選挙制度改革も協議会がスタートしています。

 一方、高額療養費引き上げ凍結による100億円程度に関しては、予備費からの歳出を明言することで、令和7年度予算案は衆議院送付通りに参議院で議決する可能性が高まりました。重要広範議案に指定済みの年金法改正案(未提出)に関する与野党協議を、自公が提案する段取りが、今週なされそうです。

【衆議院政治改革に関する特別委員会】
 きょうの議題は「政治改革に関する件(企業・団体献金の在り方)各会派の意見表明」として5分ずつ40分程度行われました。

 筆者自身も、平成6年1月の法律は、附則に「企業献金は5年後に廃止する」と書いてあったと誤解していました。たしかに「5年後検討条項」だけでした。

 小泉進次郎さんは、伊吹文明さんの話だとして「総総合意に携わっていた責任者が、当時の新生党代表幹事の小沢一郎氏であったと断言しています。もし禁止が前提と主張するのであれば、総総合意の交渉当事者であった当時の新生党代表幹事の小沢一郎氏に確認すべきだ。仮に企業団体献金を禁止すれば、政党助成金への依存度が強まり、公的助成に頼る官製政党、税金丸抱え政党になってしまいます。民主主義にとって、果たして良いことなのでしょうか。大事なことは、政党助成金、個人献金、企業団体献金のバランスです。したがって、我が党は企業団体献金については禁止より公開という考え方のもとに、その透明性公開性を一層強化するための具体案として、企業団体献金公開強化法案を提出いたしました」と語りました。

 小沢さんはその後、新生党、新進党、自由党、日本未来の党を解党して、多額の現金を手にしています。足立康史前議員が出版した暴露本がその可能性を指摘しているとおりです。小沢さんは企業献金がいらないように思いますが、新興宗教「ワールドメイト」の団体職員として多額の月給を、宿敵だったはずの亀井静香さん(議員引退により公開義務はなし)とともにもらっています。こちらは月給ですから団体献金にもなりません。この間、ゼネコン二十数社で岩手の選挙区選対を組む体制からも、まるっきり転向しても、小沢衆議院議員であり続けています。小泉さんは、議員立法を出していないとのSNSの批判が気になったようで、ようやく主体的に法案提出者として成案を得てきましたので、かけひきで、小沢さんの名前を出したものと考えられます。

 すでに提出済みの法案を次回は審議するものと考えられます。

【参・予算委員会】
 「令和7年度予算案」は5日目で、そのうち集中審議1日目「石破内閣の基本姿勢等」。質疑時間は往復方式。

 首相は予算再修正について「今後どう取り扱うかは、これは与党においてよくご判断をいただき、あるいは本委員会において各党も御意見も承りながら、よりよい方向性を見いだして結論を得たいと思っております。今後どう取り扱うかは、これは与党においてよくご判断をいただき、あるいは本委員会において各党も御意見も承りながら、よりよい方向性を見いだして結論を得たいと思っております」と述べました。維新の片山大介さんへの答弁。 

 自民党の高橋はるみさんが質問しました。ここ6年間、「2輪車」選挙での車上労務員報酬上限問題と旧安倍派裏金問題でしか登場しなかった印象もありますが、高橋さんは北海道3人区で自民2人公認で再選出馬することになり、有力。昨秋20年ぶりに村上誠一郎さんが入閣し、立憲では平岡秀夫さんが11年ぶりに衆院議員に返り咲き、岡田克也さんも同党常任幹事会出席最多回数を更新し続けるなど、東大法学部同級生たち71歳は全然若いという印象です。

 首相は「先週金曜日に当委員会でお約束をいたしました通り、患者団体の皆様方のお話を直接承るという機会を得ました」とし「高額療養費の見直しにつきましては、本年8月の定率改定も含めまして、見直し全体については実施を見合わせるというような、偉そうな言い方をすれば決断をさせていただいたところでございまして、本年の秋までに改めて方針を検討して決定することといたしたい」と語りました。

 この後の、徳永エリ・立憲筆頭理事の質問も含めて、石破茂さんの立場から、予算案の参議院での再修正に関する言及はありませんでした。その後、上述の通り、維新に対して「いろいろな報道がありますが、再修正を指示したということはございません」と答弁しました。あすは予算委はありません。

●東京駅前丸善常連の読書家、浜野議員がザイム真理教の洗脳から目覚める

 ザイム真理教の洗脳から、また一人目覚めました。国民民主党で関西電力労組の浜野喜史さんです。浜野さんは、新幹線に乗る前に、東京駅「丸善」で本を買う姿を見かけました。丸善で本を買う国会議員はほとんど見たことがありません。浜野さんは自分で本を買うので、レクチャー・ご説明で洗脳されにくかったのでしょう。

 浜野さんは「財務大臣にお伺いしたんですけれども、令和7年度の国債の発行についてどの程度までなら許容できるというふうに考えて予算を組んだのか根拠と合わせてですね、ご説明をいただきたい」と語りました。財務相は「具体的な水準ということでございますけれども、現在の経済状況、財政の状況に加えて、今後の人口減少少子化高齢化など構造的な変化の動向また財政運営に対する現状の評価、また今後に対する評価、こういったことを総合的に勘案して、最終的には市場参加者がですね、我が国の財政の持続可能性に対してどう評価をするかと、そこにかかっているというふうに考えております」と語り、数字の根拠を何を示しませんでした。

 浜野さんは「額を明示的に示すというのはなかなか難しいというのは、私は理解をいたします。市場で国債の消化が困難な状況に今あるわけではないと、こういう理解でよろしいでしょうか」「債務残高の対GDP比が一定の意味があるということを私は否定はいたしませんけれども、世界最悪だということを内外に財務大臣が説明するということはこれいかがなものか」「そういう説明されると、こちらはですね、可能性は絶対ありませんなどという説明は我々できません。ないことの証明はこれ極めて難しいわけですから、従って、私はそういう説明をされるんじゃなくして、可能性が強いのか。可能性が高いのか、可能性が低いのか、そういうですね、説明をして、今の政府の財政の状況について、正確に国民に対して説明をしていく必要があると思うんです。私は現状、無用な不安をあおりすぎていると考えるんですね。結局のところ消費マインドを下げさせてしまってる可能性があるというふうに思うんです」と正論をはきました。財務相は「最悪というのは数字で見てこれ最悪の水準でありますから、これは統計的には明らかな部分でございます」と何らの数字を示せずに答弁が終わりました。

 私は今、「国の借金」よりもローマ教皇フラシスコの「Xデー」が来た時に、バチカンの資金の運用を担うロスチャイルドの動きの方が気になります。前々回崩御された(3代前の)ヨハネ・パウロ1世は暗殺され、混乱を見かねて、世界のロスチャイルドグループが善意で資産運用を代行してきた経緯があります。財務省も「財源」をめぐる質問に「徹底した行政改革」という答弁書を官邸に平気であげるような体たらくなので、その時は近いでしょう。

 元日本未来の党代表で、日本維新の会の全国比例で再選をめざす滋賀選挙区の嘉田由紀子さんは、前原誠司共同代表らの高校授業料無償化は「1石4鳥だ」とパネルを使って力説しました。

【衆議院震災復興・災害対策特別委員会】
 まず、黙とう。当委員会は、ことしから、3大臣(伊藤復興、坂井防災、赤澤防災庁設置準備担当)が所信的あいさつをすることになりました。

 パワハラ気質が嫌われつつも、国民民主党の名簿不足により比例東海復活で命拾いした伊藤忠彦復興大臣は「先日、福島県において、福島広道集成材製造センターを訪問いたしました。新しい技術を用いて、付加価値の高い集成材を製造されており、その木材は、大阪関西万博のシンボルである大屋根、通称リングに使用されているということで、感銘を受けてまいりました」と述べ、福島復興と大阪・関西万博の「大屋根」を結び付けて、日本再生のストーリーを描きました。

【衆・安全保障委員会】
 きょうの理事懇談会をへて、あす定例日に安保委を開くことを委員長が決めました。安保は、火、木、金曜日が定例だとされています。参の外交防衛は火、木です。なので、国会開会中に防衛省職員を市ヶ谷周辺のライブに誘うなら火曜夜がおすすめです。

 ●あすは衆議院本会議はありません。議運は理事会だけ開かれます。火曜日が定例だとされる委員会のうち、法務と国土交通の2つは開かれず、やや日程闘争的な面が出てきたのかもしれません。あすは参議院では10の委員会で所信的あいさつがあります。トランプ政権と関税で掛け合うために渡米した武藤容治大臣の経済産業委員会だけは開かれません。

 あす火曜10時半から、玉木雄一郎国民民主党代表の定例記者会見。立憲の常任幹事会は、水曜日(3月12日)にスライドします。

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高額療養費見直し全面凍結、首相、衆で自公維予修正予算案が通過してから決断、2019年4月「枝・福りっけん」の区議会当事者候補だった酒井なつみさんが政局を動かしたかっこうに

2025年03月07日 21時01分39秒 | 第217通常会 2025年1月召集
[写真]立憲民主党の酒井なつみ衆議院議員、きょねん7月、東京・千代田区の会議施設で、宮崎信行撮影。

 衆議院を通過した「令和7年度予算案」で、石破茂首相はさきほど、健康・組合など医療保険の高額療養費制度の見直しを全面的に凍結することを表明しました。

 少数与党のもと、衆議院での修正は、多数回該当者の部分の55億円のみ増額修正にとどまり、自公維による「高校授業料無償化」を中心とした内容で、参議院の基本的質疑3日間で、公明党参議院議員会長からも不満が出ていました。

 立憲は、昨年来、「予算ヒアリング」を開き、「高療」の頭出しが出きており、現役医師の中島克仁・政調会長代理と、がんサバイバーの酒井なつみ衆議院議員が「当事者」として初日からラインナップで攻めていました。

 酒井議員は東京15区(江東区全域)選出の当選2回。平成31年2019年の4月の統一地方選で、枝野幸男代表・福山哲郎幹事長の「立憲民主党」(2021年解散)の「すべての人に居場所と出番を」「当事者のボトムアップの政治」で神奈川・東京で「りっけん旋風」が起きた際、がんサバイバー・勤務経験のある助産師・看護師の当事者として初当選しました。但し、新党の「窮余の策」としての戦術で、3ヶ月後の参院選では、当事者候補が比例代表で伸び悩みました。当事者地方議員はほとんど再選できていますが、国政進出は、現時点では酒井さんのみにとどまっています。

 「高療」を知らない国民も多かったようで、酒井さんの初質問の後、地元に戻った1期生が「政府は、死ねと言っているのか」と強い語調の意見を聞き、国会に持ち帰ったことも後押しとなりました。

 旧立憲の設立届を都選管に出した、長妻昭さんらの執念がきれいにはまったかっこうです。今回の段階的プログラムを続けていたら、現役世代の社会保険料は月500円減るとの試算があることから、薬価、高額療養費を含めた抜本的な制度設計が求められます。

 国会法は、衆議院を通過した議案を参議院で政府が修正することを禁止しています。このため、およそ100億円とみられる来年度予算案の増額の必要性について、政府・与野党がどのように表現するかも注目されます。

 立憲の重徳和彦政調会長は次のようにコメントを発表しました。

 ◇
 本日、石破総理は今年8月に予定していた高額療養費の自己負担限度額の引上げを見送る意向を表明しました。今回の表明は、この間、引上げの凍結を求めてあきらめずに声を上げ続けた、がんや難病等の治療を続ける当事者の皆さん及び支える方々の力による大きな成果です。皆様のご尽力に心から敬意を表します。
 石破総理は、衆議院での予算審議で政治判断を行うことができず、参議院の審議が始まってからの判断となりました。もっと早く決断すべきでした。この間、当事者の皆さんがどれだけ不安や憤りを感じてきたかに思いをいたし、猛省すべきです。
 立憲民主党は今国会の開会前から当事者の皆さんの声を聴き、「高額療養費自己負担引上げ凍結法案」と裏付けとなる予算を盛り込んだ当初予算の修正案を提出し、衆議院予算委員会等で引上げ凍結を強く求めてきました。政府が行った中途半端な見直しを認めず、参議院の予算審議においても粘り強く訴えてきました。今回の表明は、立憲民主党が主導してきた「熟議の国会」の成果でもあります。
 今回の引上げ見送り表明はあくまでもステップの一つに過ぎません。立憲民主党は、今後の高額療養費制度の再検討のプロセスで、働く現役世代や子育て世代を含む当事者の皆さんの意見がしっかりと反映されるか、制度の利用者の生活実態に関する調査が適切に行われるか等を厳しく注視するとともに、利用する人が不安を感じることなく、持続可能な制度となるよう取り組んでまいります。

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吉川ゆうみさん裏金「秘書2人が自民党参議院三重支部の通帳に入金した」に質疑者絶句、予算委では日教組・古賀ちかげさん「5歳児健診で発達障害等の異常発見とは」に首相が「政府が使ってはいけない言葉だ」と即答

2025年03月07日 16時21分52秒 | 第217通常会 2025年1月召集
[写真]吉川ゆうみ自民党参議院議員、今から4年前の2021年9月29日、自民党大会会場で、宮崎信行撮影。

 参院選までおよそ100日ぐらい。3年前の各党首はゴールデンウィーク前からフライングスタートしていました。次の次の年金支給日が、格差も多い東京の都議選の告示日。

 三重選挙区(1人区)は3選をめざす自民現職の吉川さん、9年ぶりの議席奪還をめざす野党・立憲民主党は、昨秋の岡田克也選対本部長で、日教組メンバーの小島県議(桑名市・郡)、参政党が難波さんの女性3人の公認が内定しています。

【参議院政治倫理審査会 きょう令和7年2025年3月7日(金)】
 おとといは、予算委基本的質疑だったためか、金曜日朝9時から開かれました。山本順三さん、吉川ゆうみさんが弁明し質疑を受けました。

 吉川さんは質疑で「三重県連につきましては、ノルマがございました。そしてこのノルマや超過分についてですけれども三重県連に確認をいたしましたが、三重県連のパーティーについてノルマ超過分を還付する仕組みはないということでございました」と語りました。ノルマは「金額では覚えていないのですけれども、毎年一緒なのか変わるのかちょっとわからないのですが、先日会議に出たときに50枚とか、ごめんなさい、定かな数字が覚えていないのですけれども、そういった形ではなかったかというふうに思います」と述べました。維新議員への答弁。

 再選後に清和政策研究会・清風会に入会した理由を維新議員に問われ「入会の動機は、私はもともと様々な事情で派閥に入れなかったものですからそれで参議院自民党の中では、なかなかこの立ち振る舞いといいますか慣習的なものを教えてもらえる人が、派閥に入れないのでいないという状況が長く続いておりました。いろいろと助けてもらえたのが清風会、参議院清和会でございますけれども、清風会の方々がですね、女性の先輩方も多いので、私も妊娠出産なども議員になってから経験いたしました」「インセンティブを持ってということは一切なく、とにかく人間関係といいますか、お世話になった方々が一番多くいらっしゃったのが、清和会だったということでございます」として、木曜日に行こうという感覚で入会したとしました。

 国民の舟山康江さんは「今までの話の中でキックバックはおろか、ノルマも知らなかったということです。無派閥から派閥に入って今までとは違う新しいいろんなイベントだったりとかいろんな慣習だったりっていうのがそこで初めて、経験したと思う」とし「秘書さんが書かなくていいと言われたときに、議員に何がしかの相談があってしかるべきかなと思う」と指摘しました。

 吉川さんは「実は私も最初そのように思ったものですから聞いたところでございます」「弁護士さんとそして検察当局からの御指示に従って全て見ていただいておりますので修正を行ったというふうに聞いてございます」と述べました。

 舟山さんは更に問い「途中から入ったにしても、当事者としてどうしてっていう思いもあると思うんですよ。そういう中で何度もいろんな人に聞いて、聞く努力をしたというお話がありました。具体的にどなたにお聞きになったんでしょうか」と語りました。吉川さんは「お答え申し上げます。おそらくほとんど先輩方に聞いたと思います参議院の中では、はい。先輩方でもすぐ他、おそらくですね、期が少し上の方だとそこまで詳しくはないかなというふうに思ったので、上の方のですね先輩方には、もう全ての方々に様々な機会を捉えてお伺いしたというふうには記憶しております」としました。

 で、ここから先が大事で、政倫審弁明議員で吉川さんだけと思われる答弁が出てきます。衆では、五人衆の松野さん、萩生田さんらが、裏金を現金で議員会館の机の引き出しに詰めていたと語りました。

 吉川さんは「秘書さん2人が、これは政党支部に入れるということを相談したというふうには聞いております」と答弁しました。舟山さんが鋭く突っ込み、「ちょっとごめんなさい、相談して政党支部に入れるってどういうことでしょうか」とすると、吉川さんは「政党支部の通帳に入れるということを相談したということ様に聞いております」と答弁しました。

 吉川さんだけ、裏金を、政治資金収支報告書に記載していないのに、政党支部の銀行口座に入金していた事実があることが分かりました。この件は、私は、きょねんから、岡田克也さんの秘書から聞いていました。派閥のキックバックを自民党の支部の口座に入金するというずれっぷりは、自民党の仲間からも批判されそうです。首相は参議院でも裏金非公認と思われる発言をしましたが、自ら否定しました。いまさら候補者を差し替える余裕など、自民党にすらないでしょう。7月の参院選は吉川さんと「岡田+日教組」の総力戦となる三重選挙区は全国の注目を集めそうです。

【参議院予算委員会】
 「令和7年度予算案」は4日目で、基本的質疑3日目。

 立憲で日教組組織内の古賀ちかげさんは、こども家庭庁の5歳児健診で、「発達障害等の異常の早期発見」としていることの理由を問いました。三原じゅん子担当相は、社会性を帯びるので5歳児での早期発見が必要だと答弁しました。この後に答弁に立った石破首相が「異常という言葉は、政府として使ってはいけない言葉だ」と明言したので、こども家庭庁内の文書が修正されることになりました。

 予算審議は、週明け月曜日(3月10日)に集中審議1日目。11日は首相は福島に行きます。13日(木)に中央公聴会。参の中央公聴会は官報告示を見てから応募して1人ぐらいは公述人になれることも、本当にあります。きょうは、午前10時半から、参・議運理事会も開かれました。

【衆・財務金融委員会】
 「関税定率法改正案」(217閣法6号)が大臣から趣旨説明されました。

【衆・文部科学、衆・厚生労働委員会】
 重要広範議案がおろされる文部科学、厚生労働では大臣が所信的あいさつをしました。次回はそれに対する一般質疑。

【衆・法務、外務、経済産業委員会】
 大臣の所信的あいさつがありました。金曜日を定例とする委員会で、重要な法案がかかる委員会はほとんど全部開かれました。

【衆・内閣委員会】
 伊東良孝大臣の所信的あいさつに対する一般質疑1時間コースがありました。

【定例閣議】
 「風俗営業・適正化法改正案」(217閣法 号)「日本学術会議法案」(217閣法 号)「海洋再生可能エネルギー発電設備の整備に係る海域の利用の促進に関する法律の一部を改正する法律案」(217閣法 号)「第15次地方分権一括法案」(217閣法 号)「保険業法改正案」(217閣法 号)「信託業法改正案」(217閣法  号)「資金決済法改正案」(217閣法 号)「児童虐待防止法・児童福祉法などの改正案」(217閣法 号)「マイナンバー法などの改正案」(217閣法 号)「民事裁判情報の活用の促進に関する法律案」(217閣法 号)「譲渡担保契約及び所有権留保契約に関する法律案」(217閣法 号)「前述の法案の施行に伴う関係法律整備法案」(217閣法 号)「食品等の流通の合理化及び取引の適正化に関する法律及び卸売市場法の改正案」(217閣法 号)を決定し、国会に提出しました。このうち「風俗営業・適正化法改正案」は、警察庁官房長が立憲の会合で、塩村あやかさん、杉尾秀哉さんを念頭に、同党の指摘から法案提出にいたったと説明しています。

 官邸では閣議に先立つ朝7時50分から、「復興推進会議・原子力災害対策本部会議合同会合」が開かれました。参・予算委散会後の午後6時過ぎに「岩手県大船渡市の林野火災に化塗る関係閣僚会議」の初会合。

 ところで、今週火曜日の閣議では「老朽化マンション等の管理及び再生の円滑化等を図るための建物の区分所有等に関する法律等の一部を改正する法律案」(217閣法34号)も決定されました。国土交通省が請議した案件。法務省の法制審議会のきょねんの総会の3つの要綱はすべて法案化されました。

【裁判】
 政治がらみで大事な裁判がいくつもありました。福岡高裁は、一票の格差を合憲としました。高裁レベルですべて合憲となりましたので、県選管委員長の決定で供託金が返っていなかった当選者が仮に入れば、県選管の決定で返ります。

 同性婚を認めない民法の規定は、憲法違反だとする国賠訴訟の名古屋高裁判決が「違憲」となりました。高裁段階はすべて違憲。

 自民党員である長野県中野市議会議長(事件当日辞職)の子が女性と長野県警警察官を殺害した事件の第一回公判前整理手続きが始まりました。

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「自公維3党協議を骨太の方針に反映させて」維新幹事長に首相「頻度上げる」補完勢力のまま6月22日の会期末突入へ

2025年03月06日 16時55分23秒 | 第217通常会 2025年1月召集
[写真]参議院本館3階の会派控室から見る皇居側「憲政記念館」、今から8年前の2017年5月、宮崎信行撮影。

 参議院の自公幹部は、高額療養費の多数回該当者を除く引き上げについて異論を唱えましたが、参では自公が過半数のため、修正されずに予算は成立するとみられます。

【参議院予算委員会 きょう令和7年2025年3月6日(木)】
 テレビ中継の後、委員派遣の報告がありました。衆では地方公聴会に該当します。このため「令和7年度予算案」の審議はきょうで3日目とします。

 基本的質疑2日目で、1巡目の後半。

 維新は、猪瀬直樹参議院幹事長と金子道仁文部科学部会長が質問しました。猪瀬さんは、批判もある自公維3党首の高校無償化と社会保険料2兆円規模削減検討を正当化。小泉純一郎首相以降の官邸主導による新自由主義の象徴であるプログラム文書「経済財政運営と改革の基本方針」いわゆる骨太の方針に反映させるよう求めました。

 猪瀬さんは「令和7年の予算編成過程でなるべく早く実現できるように、次の令和8年度予算に反映するように」「政府の骨太方針というのは、6月にたいだい骨太の方針であるから、それまでに3党の協議会が設置されて、協議を始めて、どういうところがまだあるのかということを明らかにしていかなければならないわけですが、そうすると、政府の骨太方針に反映させるためには、もう3月もう来週ぐらいから始めて、5月中旬まで10週間しかないから、そうすると毎週1回やって10回ぐらいやらないと骨太方針に反映されることができない」と語りました。

 石破茂首相(自民党総裁)は「国民負担を軽減するための具体策について令和7年末までの診療報酬改定を含む予算編成過程で論点の十分な検討を行い、早期に実現可能なものについては骨太方針2025に記載をし、令和8年度以降の予算に反映させる」「合意内容を踏まえて、協議体の進め方について政府がとやかく申し上げるべきではございませんが、10週間しかございません、時間は限られておるわけでございますから、開催頻度というものを上げるということは、適切にご判断をいただけることだ」と後押ししました。

 このため、6月22日(日)の会期末に前後した時期に閣議決定される骨太の方針に、自公維3党協議が反映されることになりました。ですから、自公維補完勢力は6月22日(日)の都議選投票日に前後した時期まで続くことになりました。

 また、ガソリン税旧暫定税率の租税特別措置法改正に関して、吉村洋文代表が、自公立維国5党の協議体の設置を促しましたが、古川元久さん、重徳和彦さんが相次いで拒否を表明しました。旧暫定税率も、「自公国の3党幹事長合意にもとづく税調」から「自公維3党首合意にもとづく政調」に議論の場が動きそうです。

 そうすると、6月の骨太、7月の参院選、11月の自民税調まで少なくとも9か月は、自公維の期限付き大連立の状況となります。

 参院選をめぐっては、矢田わか子・首相補佐官の地元「パナソニック労働組合」がある連合大阪では、大阪4人区「維維自公」の改選で、立憲民主党と国民民主党から1人ずつ立てて2人当選させられとの楽観的主戦論が一部で浮上し関係者が火消しに追われています。が、意外にも維新が買ったことがない近畿2府4県の中の1人区3県(滋賀・奈良・和歌山)も含めて参院選で番狂わせがあるかもしれません。壮大なギャンブルを続ける政党だという印象です。

【衆議院】
 議院運営委員会理事会を開き、重要広範議案の残り3本「能動的サイバー防衛法」「給特法」を中心とした本会議での趣旨説明と代表質問の話し合いがなされました。

【立憲政調】
 厚生労働部門会議で、提出予定法律案件名・要旨調にある「社会経済の変化を踏まえた年金制度の機能強化のための国民年金法等の一部を改正する法律案」を提出できるかどうか、省と30分間やりとりしました。

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鶴保庸介・予算委員長がスタート、石破茂「3・11は自民党政調会長で名古屋市で選挙カーに乗っていた」

2025年03月05日 18時10分36秒 | 第217通常会 2025年1月召集
[写真]参議院第一委員会と一般傍聴席(衆と逆で1階が一般傍聴席)、宮崎信行撮影、院の許可で撮影・所持・掲載しており、通常はここで写真は撮れません、今から8年前の2017年。

 参議院自民党は今国会召集日に4人だけ委員長を入れ替えました。予算委員長は衆転を断念した鶴保庸介・元議院運営委員長が新しく選ばれました。第一委員会室の鶴保さんといえば「3・11」のときの決算委員長としてのすばやい暫時休憩。枝野幸男官房長官が「枝野出る、SPどこ」と走り去った後の職権による散会。よく考えれば、今の衆議院の安住淳予算委員長のような采配だったことになります。「成立させた後に集中審議5本」で与野党が合意した国会対策委員長が羽田雄一郎さん、副委員長が水岡俊一さんだったことも書き添えたいところです。

 資本主義の世界で驚くことがあり、第44代衆議院議長と秘書が設立した「西友」を「トライアル」が完全買収しました。福岡市東区に本社があり8000億円を売り上げて200億円の利益をあげている会社のようで、ことし富山、静岡新規出店をひかえていたらしいです。堤康次郎さんは清和政策研究会の共同創設者ですから、すべて落城しました。

【参議院予算委員会 きょう令和7年2025年3月5日(水)】
 「令和7年度予算案」について、衆での地方公聴会にあたる委員派遣1泊2日を既に済ませていますので、きょうは1日目とも、2日目ともいえます。便宜上1日目とします。

 財務大臣の趣旨説明に続き、松本洋平・自民党政調事務局長が衆議院修正部分を説明しました。

 松本さんの衆議院修正部分の説明は次の通りです。

 「ただいま議題となりました令和7年度一般会計予算、特別会計予算につきまして、衆議院における修正の趣旨および概要についてご説明申し上げます。今回提出されました令和7年度予算は、コストカット型経済から高付加価値創出型経済への移行を確実なものとするとともに、我が国が直面する構造的な変化への的確な対応や、国民の皆様の安心安全の確保のために必要なものであり、本予算の1日も早い成立は国民各層から強く望まれているところです。衆議院予算委員会におきましては去る1月30日、政府から提案理由の説明を聴取し、その後予算の内容に関し、熱心な審議が行われました。ここでの充実した議論も踏まえながら、各党との間で真摯な政策協議が進められ、こうした熟議の結果として修正を行うこととした次第であります」

 「修正の内容について申し上げます。まず、一般一般会計予算については、第1に、いわゆる高校無償化について令和8年度予算編成において、成案を得て、実現するまでの先行措置として全世帯を対象とする支援金の支給に係る収入要件の事実上の撤廃高校生等奨学給付金や公立の専門高校の施設整備に対する支援の拡充を行うこととし、一般会計歳出について1064億円を修正増加することとしています。第2に、高額療養費制度について、制度を将来にしっかりと引き継いでいくための見直しは不可欠である一方で、患者団体などからの不安の声が多く寄せられたことを踏まえ多数回該当の方の自己負担額の見直しはせずに据え置くと据え置くこととし、一般会計歳出について55億円を修正増加することとしています。第3に、所得税について、低所得者層の税負担に対して配慮する観点や物価上昇に賃金上昇が追いついていない状況を踏まえ、中所得者層を含めて、税負担を軽減する観点から、所得税の基礎控除の特例を創設することとし、一般会計歳入について、6210億円を修正減少することとしています。第4に、地方交付税交付金について、所得税収の減収により法定率分が減少することに伴い、一般会計歳出について2056億円を修正減少することとしています。第5に、税外収入について、独立行政法人からの納付金、基金からの返納金等で追加で確保することとし、一般会計歳入について、2793億円を修正増加することとしています。第6に予備費を減額することとし、一般会計歳出について2500億円を修正減少することとしています。第7にこれまで申し上げてきた歳出歳入の修正の結果として、公債金を減額することとし、一般会計歳入について19億円を修正減少することとしています。これらの結果、一般会計予算の歳出歳入の総額について3437億円を修正減少することとしています。次に、特別会計予算については、労働保険特別会計について、社会保険にかかる年収の壁による働き控えの解消に向けた措置を行うことに伴う所要の修正を行う他、交付税および譲与税配付金特別会計および東日本大震災復興特別会計についても、所得税収の減に伴い所要の修正を行うこととしています。以上が衆議院における修正の趣旨とその概要であり
ます」。

 以上が、松本さんによる衆修正部分の説明でした。

 基本的質疑の3日間のうちの1日目(第1巡目の前半)のトップバッター田名部匡代さんです。鶴保さんらのもと、審議冒頭から、国会クラスタで言うところの「さす参(さすが参議院)」が見られました。見直し凍結が多数回該当に限られた、高額療養費をめぐり、当事者が審議に参加しました。

 田名部さんは「本日は全国がん患者団体連合会理事であり、スキルス胃がん患者家族会認定NPO法人希望の会理事長の轟裕美さんに参考人としてお越しをいただきました。お忙しい中お越しをいただきまして本当にありがとうございます。そして、参考人の出席をお認めいただきました委員長はじめ与野党理事の皆様にも感謝を申し上げたいと思います。それでは参考人に伺います。まず初めに制度見直しに関して訴えたい思いなどがあれば、率直なご意見を聞かせていただきたいと思います」と述べました

 参考人は「ここにあるこのアンケートに寄せられた3600名を超える声の中には、がんに限らず、高額療養費制度を利用している様々な疾患の方から治療費のために仕事をしている。現在の限度額でも苦しく、カードのリボ払いを利用しているなどの切実な状況が寄せられているのです。今回の大幅な引き上げにより治療を諦める方をうんでしまうことは確実であることから、今回、今年8月からの初年度引き上げもやめていただき、命のために、まずは一旦立ち止まっていただきたいと切に願っております」と語りました。

 首相は「私自身も身内を何人もがんで亡くしております。患者の皆様方のご意見、これは衆議院におきましても、酒井なつみ議員はじめ大勢の方から承りました。いかにしてこの制度を続けていくかということを私どもとして、国家に対する責任国民に対する責任として考えていきたいと思っております。今のお話は十分に承っております。これを聞いて心震えない人間はいないということは申し上げておきます」と語りました。田名部さんが参考人が示した3600名のアンケートに関して「アンケートをお渡ししたいと目を通して欲しいとおっしゃってるんですよね。そのアンケートを直接受け取っていただく時間を設けていただけませんか」と促すと首相は「結構です、承ります、頂戴しましょう」と答弁しました。

 自民党は、福島、京都府連に属する佐藤正久さんに続いて、森まさこさん=第27回参院選福島選挙区公認内定=が登場。森さんは「あと6日で3月11日、東日本大震災の14年となります。あの日、国会審議中でした。この部屋でした。我が党の委員が、総理に質問をしている最中大きなシャンデリアが大きく、揺れました」と振り返りました。

 当時の国会は、与党・民主党の玄葉光一郎政調会長兼大臣、野党・自民党の石破茂政調会長、公明党の石井啓一政調会長が特例公債発行法案をめぐって協議をしており、岡田克也、石原伸晃両幹事長らが水面下で話し合っていました。最初の3党合意が、翌年の社保税3党合意となりました。私も初めて知りましたが、石破茂の「3・11」は名古屋にいました。金曜日午後でしたから代議士が東京にいる必要はありません。首相は「当時政調会長でございました。金曜日だったと思いますが。名古屋の市会議員選挙があり、私は選挙カーに乗ってました。やたら揺れました。中京地区で地震があったのかと思いましたが、それはもう選挙事務所に帰ってみてこういうことだったんだということを承知をして、その日はその後、新潟に行く予定にしておりましたんで、セントレア空港から新潟まで参りましたが、その後どうにもならなくてというようなことで、翌日朝一番に谷垣総裁のもとで会議をいたしました」と述べました。

 気象庁ホームページによると、名古屋市内は、震度4または3だったようです。首相は来週3月11日(火)に現地主催の式典に出席することを、官房長官が既に発表していますので、その日は一般質疑となるでしょう。

【衆議院】
 ありません。

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来年度予算案及び税法は「自公修正すべきだ」と議決し衆議院通過、結果は「所得控除が2年暫定で超複雑化」の皮肉となったが胸を張れ玉木代表、ザイム真理教の壁が突破される

2025年03月04日 17時59分12秒 | 第217通常会 2025年1月召集
 ハングパーラメントの令和7年度予算案は、自公維3党首合意にもとづく、自公修正によって「政府原案通りに修正すべきものだ」との委員長報告を賛成多数で議決し、参議院に送りました。

 宮崎信行は非・記者クラブメディアでだた一媒体だけ「自公国の政調・税調」「自公維の政調」「自公立の政調」すべてを取材する歴史の証人となりました。

 維新が昨夕の両院議院総会で決めたことで、「所得税法改正案」(217閣法1号)「地方税法改正案」(217閣法2号)「地方交付税法改正案」(217閣法3号)は自公修正が議決され、荷崩れせず参議院に送られました。

 委員会では、このうち、基礎・給与所得控除が引き上がられ、課税最低限が上がることで、非課税世帯への給付金で混乱することが指摘されました。所得税の国の減収で地方交付税への譲与が2056億円減る見通しが与党議員から示されました。これについて、維新の高校授業料無償化プログラム第1弾1000億円の「財源」となっている交付税及び譲与税特会の「繰上返済」をスピードダウンすることで地方交付税も措置される見通しとなりました。ですから、非課税世帯の給付金で、国会の審議が必要になるかもしれません。

 さて、29年前の修正は、筆者は新進党が主催したデモに初めて参加しました。自分がデモに参加して予算が修正される勝率100%で、成功体験がとても大きいです。それは、時機と先輩たちに恵まれたというだけのことだと思います。それが1人の80年の人生と政治の関係性のすべてです。

 10月の総選挙では、玉木雄一郎個人商店こと国民民主党が前回参院選の「給料を増やす」を、SNSの数字で、「手取りを増やす」にして躍進。少数与党で、自公国政調、自公国税調が開き、3党幹事長合意となりました。そして、今年は、自公国税調、自公維政調、自公立政調の3つが開き、自公維が議決されました。一方、自公国税調では、ザイム真理教、自民党本部密室政治のラスボスである宮沢洋一さんが議員会館内共用会議室に引っ張り出される事態となりました。さらに、自公のブリーフィングの際、最後の2回は、会議室の扉が開きっぱなしで行われる信じられない光景が現実となりました。すべて玉木さんの勘所と、古川元久さんの深い知識が成し遂げたことです。ところが、オープン化の反動で、所得税法は逆に複雑になることになってしまいました。新法による確定申告は来年ですが、確定申告をしている人には愚の骨頂だと分かる改悪ですから、7月の参院選が楽しみです。

[写真]自公国税調、2025年2月18日、宮崎信行撮影。

[写真]自公国税調後の、自公の税調会長のブリーフィング、扉が開いている、2025年2月21日、宮崎信行撮影。

[写真]自公維政調会長、2025年2月21日、宮崎信行撮影。

[写真]自公立政調会長、2025年2月18日、宮崎信行撮影。

【衆議院本会議 きょう令和7年2025年3月4日(火)】
 「令和7年度予算案」は投票総数459、賛成258、反対201の賛成多数で委員長報告通りに修正すべきだと決まりました。

 先週火曜日に議了した公選法改正案がようやく議題となり「ポスター品位規定と罰則法案」(217衆法9号)は令有反対それ以外の賛成、「ポスター・選挙カーの規格を各級選挙で完全統一法案」(217衆法10号)は全会一致で可決し、各々、参議院に送られました。これも批判を気にしてか、小泉進次郎元環境大臣が議員立法の主導的な提出者として名を残しました。

 「地方税法改正案」(217閣法2号)、「地方交付税法改正案」(217閣法3号)は自公修正通りに議決すべきだと可決し、参に送られました。

 「所得税法改正案」(217閣法1号)は自公修正通りに議決すべきだと可決し、参に送られました。

【衆議院予算委員会 きょう令和7年2025年3月4日(火)】
 「令和7年度予算案」は20日目。締めくくり質疑は例年3時間ですが、ことしは2時間でした。修正案の提出者も答弁しました。その後、共産などから組み替え動議が提出されました。上述の通り修正議決されました。

【衆議院財務金融委員会】
 「所得税法改正案」(217閣法1号)では、インナー座長の後藤茂之さんが自公修正案を提出して、答弁もしました。税調インナーが国会で答弁することは過去になかったことです。立憲の大西健介税調会長は、ガソリン税旧暫定税率の撤廃の租税特別措置法改正案の趣旨説明をしました。上述の通りに修正議決されました。

【衆議院総務委員会】
 「地方税法改正案」(217閣法2号)と「地方交付税法改正案」(217閣法3号)の閣法と修正案の反対討論。れいわ新選組の比例東海の単独4位ながら、小選挙区供託金没収者を追い越して、2位で議席を得た、上村英明議員が立ちました。早大院修了の元大学教員ということで、中卒の山本太郎代表の積極財政理論の正しさに惹かれて出馬したのでしょう。

 上村さんは「本来であれば税収増を反映して地方に配分できるはずの地方交付税を減額して借金返済に使っており、物価高騰に苦しむ地方自治体をさらに苦しめているのではありませんか」と予算の財源を批判したうえで税法について「令和7年度分の税制改正の影響は令和8年度の住民税に影響します。その際に、住民税非課税世帯がどの程度増えるのか。先ほどもありましたけれども国はシミュレーションしているのかという議論となりましたが十分に把握していないことが判明いたしました。仮に非課税世帯が増加するのであれば、各自治体における補助金等の非課税世帯に対して講じている様々な住民サービスに影響が出る可能性はありませんか。自治体によってはそのシミュレーションをして、多額の負債が生じること生じているとする場合もあります。政府は、非課税世帯向けの支援の住民サービスをしっかりと継続できるように、そのための財源措置を十分に行っていく考えが必要だというふうに思います」と語りました。この論点は、参議院予算委員会に引き継がれました。

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村上誠一郎総務大臣が「やむを得ない事情」で本会議を退席し地方税法中断もその後戻り「ネイチャー・コールズ・ミーだ」と答弁も健康不安説も出そうか

2025年03月04日 16時39分48秒 | 第217通常会 2025年1月召集
[写真]村上誠一郎総務大臣、きょねん3月18日、宮崎信行撮影。

 衆議院本会議は、予算案の通過後に、「地方税法改正案」など2法案の審議となりましたが、主管大臣の村上誠一郎総務大臣がひな壇・一般席のどちらにもいないため、額賀福士郎議長が、開会のまま一時的に中断させました。額賀大臣は「やむを得ない事情で退席している」と語りました。その後、大臣が戻りました。議長は総務大臣が戻り、大臣に発言させ、「英語で言うと、ネイチャー・コールズ・ミーだ」などと語りました。

 なお登壇していた立憲の松尾明弘さんは、偶然にも、村上さんの大学同級生で義弟の同党常任顧問の岡田克也さんの元インターン。

 予算は議了しましたが、地方交付税法改正案で、所得減税およそ6000億円に伴う譲与税の減収分およそ2000億円を、交付税及び譲与税特会の償還の一部を遅らせることにする修正も含まれており、議了が遅れそうです。

 地方税・地方交付税を所管する総務大臣が、予算の参議院通過前に辞任したことはおそらくないものの、巨漢で杖を使うことも多い村上大臣の健康が不安視されることになりました。但し、村上さんは以前から巨漢で、十数年前にも、記名投票から降壇する際に勢いが止まらず、そのまま議員席の最上部まで駆け上がってしまったことがあります。このときは、事情で無所属となった自民党有力議員が声をかけて「久しぶり」という風情で話すという「照れ隠し」をしました。カメラマンも無所属席で始まった会談に一斉にカメラを向けましたが、すぐに事情を察して、投票箱に戻りました。このときは「照れ隠し」をしましたが、きょうの本会議では正直に公開しました。少数派閥の河本派所属時代にも自民党総裁選をめぐり小渕派から2人目の出馬の動きを示した梶山静六さんとあった際には、全速力で記者団から逃げました。なので、長く小選挙区で当選し、政治をしています。

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財源は意外なところに「税収増で2・8兆円繰上返済する予定の半分ぐらい」歴史的な予算・税法の議院修正の審議が大詰めに

2025年03月03日 17時11分31秒 | 第217通常会 2025年1月召集
[画像]来年度予算案の特別会計、紙の82ページ、PDFの89ページ。

 17年強やってきて今が一番楽しいです。例年、衆・予算審議が始まると、前月比で微減微増に頭打ちする珍現象があるのですが、ことしは前月比25%増の月8・5万PV前後と往年に近い数字になりました。

 頭の体操ですが、維新が予算案と税法案に仮に「欠席」しても、自公だけの賛成で可決しますが、出席以外の院の46%だけの賛成になります。給特法などの対決法案で、少数与党の石破茂内閣の弱さが参院選の前後まで続くことは間違いありません。

【衆議院予算委員会 きょう令和7年2025年3月3日(月)】
 「令和7年度予算案」は19日目ですが、「自公修正案」「立憲修正案」の審議は実質初日になります。集中審議5本目「内外の諸課題」のタイトルの中で答弁しました。

 自公維3党合意の「財源」について、自民党の松本洋平政調事務局長は「交付税及び譲与税配付金特別会計の償還を0・2兆円前倒しする」等が財源だと述べました。この自公修正案の答弁を聞いて、私も調べたら、令和7年度予算で2・8兆円の借入金を繰上返済等で減らすことになっています。このお金は、財務省理財局が市中銀行に入札させて金利が安いところに落札して借り入れるお金で、国債とは全く違うお金です。一時は33兆円ほどあったと思いますが、今は28兆円ほどだったようで、資本主義の時計の進み方で繰上返済を数か月分だけやめて財源にするという話でした。松本さんは3党協議スタートにあたり自民党本部での政調役員会から小野寺さんと2人で議員会館内の与党政策大会議室に移動して3党協議をした際「やべ、党本部にカバンを忘れた」のに党職員が「持ってきました」とフォローしてくれたように、様々なフォローをもらっているようです。

 2010年から2012年の「ねじれ国会」での3党合意で頭角を現し野田佳彦元首相らの信頼があつい後藤祐一・国対委員長代理も質問しましたが、きょうの審議で、高額療養費とガソリン税暫定税率をめぐって首相から新しい答弁はありませんでした。「ねじれ」の与野党修正で頭角を現して連続当選し続けている人は、ことごとく東大法学部卒のキャリア官僚出身なので、その界隈については、若手は蚊帳の外でいる方が連続当選できるでしょう。早稲田ゆきさんの質疑で、高額療養費引き上げプログラムで、現役世代の社会保険料が月250円の負担増にあることがわかりました。社保をめぐる給付と負担の議論は必要です。

 古川元久税調会長は質問者として、後藤茂之インナー座長が答弁者として登場。インナー座長が委員会で答弁するのは歴史的。これだけでも、玉木ショックの意義がありました。

 宮沢、後藤、古川各氏との税協でちんぷんかんぷんだったはずなのに、法案に提出された所得制限案をリードした赤羽一嘉・公明党税調会長が質問に立ち、「私も当事者の1人として、(前の質疑者の)少し古川さんに強めに言われたんで少し個人的なショックを受けてます」と述べました。この後、経緯をパネルで説明しました。最後には、中野洋昌・国土交通大臣に「後輩がんばれ」としました。ところで、西田まこと幹事長は、税調顧問なので3党協議に出られないのは当然として、公明新聞を斜め読みするかぎり、埼玉県本部代表だと思いますが、石井啓一さん落選の責任はとったのでしょうか。

 赤羽さんは、「所得税法改正案」(217閣法1号)の基礎・給与所得控除の103万円の壁の引き上げが閣法が可決すると123万円で、赤羽案が可決すると段階的所得制限付きの160万円になることについて、次のように語りました。「高額所得者に対する優遇とならないように工夫をすべきじゃないかということで」「公平でかつ幅広く、行き渡るということで、こうした案を提案をし、与党の案として国会に提出をするという至ったわけでございます」と語りました。第217回通常国会で、あっさりザイム真理教の罠に嵌ったの赤羽さんというダークホースでしたが、玉木ショックの価値は大いにあり、財務省解体論はさらに勢力を増し参院選の主要な争点になりそうです。

 また、合区解消について、神奈川維新の大幹部で馬場伸幸さんと親しい金城龍那さんが選挙制度について、自民党総裁が参議院議員会長を任命できないのだから、小選挙区比例代表制度は見直すべきだとしました。旧民主党の比例九州・沖縄ブロックについて、岡田克也、大串博志さんともめたので、無所属で活躍する緒方林太郎さんは合区の解消を求めました。石破茂首相も前向きな答弁をしました。来年2月以降にまとめる選挙制度をめぐる協議では、逢沢一郎座長が「国立国会図書館が調べたら、人口だけでなく面積にも配慮すべきだとする憲法が北欧の2つある」というところからスタートしましたが、金城さんがすべてを改憲に結び付けるので、他の党の実務者が閉口してしまいました。今回、人口1票の格差ではない面積条項を改憲によって合憲化する案が、維新実務者、自民総裁、有志の会連続当選者で一定の理解ができました。既に始まっている衆・議運理事の協議に弾みがつくかもしれません。

 あす9時から締めくくり質疑を2時間することが決まりました。正午にも「政府原案を修正して議決すべきだ」との委員長報告が決まり、本会議にすみやかに上程されるはこび。

●立憲、国民の政調会長は、ガソリン税旧暫定税率を廃止するための租税特別措置法などの改正法案の共同提出で合意して記者発表し、立維国の共同再提出
をめざし一両日中に結論が出ます。

【衆議院議院運営委員会理事会】
 月曜日ですが、午後2時に設定されました。

【参議院】
 ありません。

●あすの予定 衆議院本会議は公報上午後1時に設定されました。委員長報告では、渡辺周・政治改革特別委員長が「公選法改正2法案」(217衆法9号及び10号)を報告することになります。その後に、予算委員長が登壇へ。

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「高療」壮大なぬか喜びに終わるも、「自公」「立憲」の予算修正案、税法改正法修正案が出そろい、来週さらに緊迫の政局に

2025年02月28日 17時22分59秒 | 第217通常会 2025年1月召集
[写真]立憲民主党の野田佳彦代表と当選2回(酒井なつみさん=補選初当選とみなし同期当選)の吉田はるみさん、今月2日、東京・荻窪で、宮崎信行撮影。

 壮大なぬか喜びとなってしまいました。高額療養費の「見直し」を石破茂首相は表明しましたが、段階的引き上げのプログラム第1弾「来年度の200億円」はてつかずとなりました。自民党のことだからどうせ生命保険協会から締めあげられたのでしょう。予算案は自公案と立憲案が各々提出され、税法も自公「160万円の壁」修正案が提出されました。予算案の所得税収減額の前提である税法に賛成せざるをえないという匕首が日本維新の会につきつけられてしまい、政局は来週さらに緊張するというすさまじい展開となってきました。一言でいうと、維新の2期生執行部は馬鹿だねえという気がします。

【衆議院予算委員会 きょう令和7年2025年2月28日(金)】
 「令和7年度予算案」は18日目で、分科会の2日目と、集中審議4本目「政治改革等」がありました。前日の松本元事務局長の参考人で「疑惑はさらに深まった」とし、立維国共有の野党5党派は一致団結して下村・塩谷・西村・世耕4氏の参考人招致を採決の条件にあげました。なお、共産は田村貴昭さんが質問の中で森喜朗さんも加えた証人喚問を求め安住淳委員長が「理事会で協議します」と明言しました。

 野田佳彦さんは高額療養費の負担引き上げの凍結と第1弾200億円の減額修正を求めました。首相は「政府部内でよく検討をさせていただきました。正確を期すために、原稿読み上げみたいな形になります。ご容赦を賜りたいと思っております。セーフティネットを次の世代にも持続可能なものとするため、高額療養費制度の見直し自体は、実施させていただきたいというふうに今でも思っておるところでございます。ただ患者団体の皆様方から、引き続いてご意見を頂戴いたしておりまして、国会でも引き続きご指摘をいただいておるところでございます。そうした状況も踏まえまして、政府与党におきまして、患者の皆様、そして被保険者の皆様、双方のお声を、改めて真摯に勘案をし、検討いたしました。ご指摘のありました、現在多数回該当に当てはまっている方と今後新たに病気になり、長期で療養される方で負担に大きな差が生ずるのではないか、というご指摘をいただいておるところでございます。この点につきましては、今後新たに病気になられる方につきましても、令和8年度以降の所得区分の細分化に伴う限度額の引き上げに伴い、多数回該当から外れることがないよう、新たに多数回該当の判定基準を設けることとしたいと考えております。そして経済物価動向に対応した令和7年度の定率改定を行うこと、また、高齢者の外来特例の見直しは、予定通り令和8年度に実施することといたしました上で一旦立ち止まりまして、新たに設ける。多数回該当の判定基準を含め、令和8年度以降に実施する所得区分の細分化につきましては、本年秋までに政府として、患者団体の皆様方を含みます関係者のご意見を十分に承った上で、増大する高額療養費を、能力に応じてどのようにわかっちゃうかという観点から改めて方針を検討し、決定することでいたしたいと思っております。高額療養費の総額が医療費全体の倍のスピードで伸びておりますことは、これは常に申し上げておるところでございましてこれは国費200億円の問題ではございませんで、今後もこのペースで増加し続けました場合に、この制度の持続可能性は維持できるのか。そしてまた現役世代の方々の保険料負担はどうなるのかということは、野田代表もご理解をいただいている通りでございます。今後とも、セーフティーネットとしてこの制度が機能し続けるとともに、支え手であります被保険者の保険料負担の増加にも配慮した持続可能性のある制度と進め、改めて関係者の皆様方の声を丁寧に承り結論を出してまいりたいと考えております」と答弁しました。

 こんなのはゼロ回答であり、多数回該当の要件見直し次第では被保険者にマイナスになりかねません。自民党の資金提供元を見ると、例えば第一生命がおととし12月25日に1250万円を寄付しています。ちなみに全日本菓子協会は6万円で、その200倍強になります。業界を見ると、生保業界は、増収増益、増収減益、減収増益、減収減益が入り乱れ、内資損保の生保子会社でも増収増益の社と減収減益の社が入り混じった戦国時代となっており、第三分野(がん保険)にとって高療凍結は脅威でしょう。大蔵省の昭和51年入省幹部が生保協会副会長に天下っています。

 立憲は採決まで攻めるでしょう。とはいえ「存在感がない」と言われても、複雑なしくみの参院選は選対がすべてといっていいでしょう。野田さんは「私、今も朝街頭立ったりしてますけども現役世代の反応、特に女性の反応ものすごくありますよ。みんな自分たちもそうなったらどうするか心配してるからです。その危機感を持ってもらわないといけないと思います。8月から上げるんでしょう。でも7月参議院選挙、私争点にしようと思っていないんですよ。ぜひこの国会で200億円の修正やろうじゃありませんか」とさらに問いました。首相は「思いは一緒です。だから、いかにして若い女性の方々が高額な医療であったとしても、安心して受けられるためにどうするかということを私どもは一生懸命考えてまいりました。そこに至るまでに、その10年間の物価動向の部分だけは、ここは改定をさせていただきたいと思っております」と語りました。この後に質問した立憲幹部は物価変動の反映も凍結すべきだと主張しましたが、かみ合いませんでした。

 第一分科会から第八分科会までの主査が報告しました。

 この後、修正案の趣旨説明がなされました。自公案と、立憲案の2案です。重徳政調会長は次のように語りました。「立憲民主党は、物価高に苦しむ国民生活の現状に鑑み、国民の負担を減らし、収入を増やす家計が第一の政策実現を目指しております。あわせて我々といたしましては、政権を担いうる責任政党として、必要となる財源を確保し、政策の実行にまで責任を持ちたいと考えております。そのため我々は党内に総勢70人規模の議員から成る本気の歳出改革作業チームを立ち上げ、予算の精査を行い、先に行われ省庁別審査において、その成果を示したところです。その際に指摘をした多数の無駄な予算を削り、生活応援のための予算に振り替えていく。これが我々の修正案の基本的な考え方であります」と語りました。

 週明け月曜日も8時55分から集中審議。

【衆・財務金融委員会】
 「所得税法改正案」(217閣法1号)と、それに対する立憲単独の委員会修正案が議題となり、法案審査2巡目の途中で終わりました。与野党とも、日銀などへの質疑が中心となりました。正午ごろ散会しましたので、自公が国会に提出した修正案の趣旨説明は来週火曜日に持ち越されそうです。

【参議院】
 きょうは開かれませんでした。ちなみに、今週は水曜日の政治倫理審査会も開かれませんでした。衆議院総務委員会も定例日ではありませんから、開かれませんでした。

【定例閣議】
 「AI法案」「刑事訴訟デジタル法案」「森林経営管理法改正案」を決定。このうち、刑事訴訟デジタルは、同日の法制審で決定した離婚後共同親権の改正民放から1年遅れの提出となりました。柴山正彦さんらが実質離婚禁止で統一教会・日本会議・神社本庁の家族観を法制化することを優先したとみられます。

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29年ぶりの予算案の修正案あす提出のはこび維新は自公から予算修正の見返りとして「基礎・給与所得控除の所得制限」の税法修正案の抱き合わせ賛成を求められ執行部自縄自縛に

2025年02月27日 20時08分31秒 | 第217通常会 2025年1月召集
[写真]「財源ガー」でおなじみの朝日新聞社本社ビル建設の35年後に真隣に東京国税局を建設した陰湿な財務省、だからザイム真理教は嫌われ「財務省解体論」が現実化する、東京・築地で、きょねん、宮崎信行撮影。

 高校授業料の所得制限をやめ、所得控除に所得制限をかける、政府の当初予算案と所得税法改正案は、自公維の修正で衆議院を通過する見通しとなりました。自公は、きょうになってから、維新の青柳政調会長に「所得税法改正案」(217閣法1号)の修正案に賛成するよう要請し、維新党内に持ち帰りました。なお、政府原案が否決されたときの所得税の基礎・給与控除は103万円となります。日切れ規定では、小規模企業共済控除の時限措置が延長されなくなります。

 ところが、毎日新聞の速報などによると、政府は最大160万円への引き上げを前提にした減収を見越した与党修正案を提出する方向となり、歳出入とも減額した予算となるかもしれません。これは維新がザイム真理教の巧みな国会対策で「予算を人質に税法に賛成せざる得ない」という自縄自縛になってしまったこととなり、執行部が突き上げられたり、自公維が参院選で厳しい結果となったりする罠に嵌ったのかもしれません。

 立憲は予算案の修正をあきらめず、あす午後1時の集中審議で野田代表が直談判し、重徳、階、城井、中島議員が予算案の修正案を提出するはこびとなっています。国民民主党は反対で党議決定の方向。

 立憲民主党はきょうの定例NCで、すべての賛否をネクスト財務大臣の階猛さんとネクスト総務大臣の参院議員に一任することを党議決定しましたが、反対するとみられます。なお、定例NCでは、国会同意人事案第2弾があるとして、公正取引委員会委員長については経済産業部門会議で審査することなどもあわせて決定しました。

 衆・議運委で重要広範議案に指定されているにもかかわらず、「年金法改正案」(3月上旬に提出したいと報告済み)が提出されない見通しとなっています。このため、複雑と暫定で与野党を篭絡するザイム真理教に対する世論は「シャウプ税制勧告」後で最大の緊張を迎えており、政党史上最多の11の与野党は乱気流の中を参院選の議席数争いに突っ切ることになりそうです。

【衆議院予算委員会 きょう令和7年2025年2月27日(木)】
 「令和7年度予算案」は17日目で、午前中は理事らが松本参考人に質疑。午後1時から8時過ぎまで、例年通りに8つの分科会の審議の前半がありました。きょうの「並行審議」は、小野寺、重徳両政調会長ぐらいしかなかったと思われます。

 第一分科会では、立憲大阪府連代表の森山浩行国対副委員長が大阪・関西万博で質問し、当日券発行のごたごたで個人情報の紐づけに当初理念と違いが出てきたと指摘しました。北海道選出の伊東良孝・万博相は「森山先生には日頃から本当に万博に関して大変な熱心に後押しをしていただき、ご心配いただいておりまして、感謝を申し上げる次第でございます」と立憲大阪が「万博を後押ししている」との答弁で、自民党はかなり混乱しているようです。2009年の選挙で自民党で初当選したのは4人だけで、全員連続当選していますが、2回環境大臣をやった小泉進次郎さんと、石破派切り崩しで法務、農水、経済産業大臣をやった斎藤健さんには出世で後れを取った伊東大臣。自民党本部内での会議中心で、衆院内の野党各党には関心がなかったのでしょう。伊東さんは万博相兼地方創生相として「自治体と万博参加国等の交流を促進する万博国際交流プログラムを通じまして、北は北海道から南は沖縄まで全国に多くの交流が生まれているところであります」と語りました。

 なお、森山国対副委員長には頭を下げた方がいいという直感が自民党の大臣には働くのか、「声も大きく、腕力も強い森山委員」と片鱗すら見せたことがない「腕力」を持ち上げた文部科学省の盛山正仁前大臣は兵庫1区で「惜敗率50・1%」と惨敗しました。博士号2つ持つ前文部科学大臣が、裏金非公認議員より低い惜敗率とはおそれいりました。自民党本部から出て、本会議・委員室で、政局にかかわれる議員は本当にごく一部だけとわかります。

 あすは8時から。

●あすの本会議もなく、公選法改正2法案(217衆法9及び10号)の採決は来週に持ち越しました。

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玉木復帰を火曜日に控えて国民民主党は明日から「国民を分断する新しい壁だ」と豹変へ「103万円の壁」の所得制限の自公合意は維新が賛成に回れば可決・成立

2025年02月27日 15時41分45秒 | 第217通常会 2025年1月召集
[写真]きのう2025年2月26日に最終的に成案となった自公の合意文2枚=写真は先週金曜日16日、東京・永田町で宮崎信行撮影。

 所得税法の基礎控除・給与所得控除を最大160万円に引き上げる自公の税調の2党合意に関して、あすの衆議院財務金融委員会で国民民主党が「国民を分断しかねない新しい壁だ」などと厳しい表現で質疑する見通しとなりました。

 なお、自公維3党合意の高校無償化の所得制限の令和7年度からの解除に伴う1000億円に関した修正案は、あすの衆議院予算委員会集中審議が終わった午後5時過ぎに、与党議員が委員会で趣旨説明することになりそうです。

 少数与党のため、採決で自公しか賛成しなければ否決すべきだと本会議に報告されます。そのため、修正案については「自公国税調会長」の枠外の、日本維新の会が賛成に回れば、国会後の議決として、改正所得税法となります。

 既に国会で議題となっている「所得税法改正案」(217閣法1号)は、123万円に引き上げる内容となっています。衆・財務金融委は原案を前提にして、質疑をしています。あす28日(金)午前8時半から正午過ぎまで委員会を開き、加藤勝信財務大臣が答弁。与党の法案修正案の提出時期について、与党理事はまだ言及していませんが、国民民主党の田中健さんは修正を見据えて質問することになりました。なお、立憲が単独で委員会に提出している修正案は租税特別措置・研究開発・賃上げ税制の見直しなどで、所得控除とは無関係。

 田中さんは「法案の123万円をインフレ対策、就業調整対策としていたのに、160万円に基礎控除を上乗せする立法事実は何か」とし、玉木雄一郎さんらの「生存権」との議論の整合性を問います。また、対政府・財務大臣への質問では、やや混ぜっ返しな気もしますが「財源は」と質問しそうです。そして、これが何より大事ですが、「修正案の4段階の所得制限は国民を分断しかねない新しい壁だ」とし、給与収入おおむね200万円超の人の上乗せ(123万円超分)が2年間の暫定措置であることを問います。

 玉木雄一郎さんの来週火曜日の党務復帰以降、参院選に向けて、正面突破路線に転換すると考えられます。古川元久税調会長が「実施時期を明示すべきだ」とトーンダウンしていた、ガソリン税のいわゆる暫定税率年1・5兆円の減税についてだけは、立憲と国民の予算・税制の修正フレームが重なっていることから、これに限った共闘もありそうです。

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自公維3党合意で一般会計は高校1000億円修正と首相、高額療養費で「発症日格差3倍」「再発症で3倍」答弁で政府内で答弁揺れ

2025年02月26日 18時12分44秒 | 第217通常会 2025年1月召集
[写真]立憲民主党の岡本あき子・衆議院予算委員会三席理事、3年前の2022年6月22日、宮城県・仙台市で宮崎信行撮影。

 昨夕の自公維3党合意を経て、当初予算案は、今週にも与党から修正案が提出されるようです。おそらく内容は、予算コード「15071ー2845-16」の「高等学校等修学支援等事業費交付金」の4047億円強を、1000億円ほど増額し、予備費をその額だけ減額する修正案だと考えられます。

 予算委員会の集中審議と並行して、衆議院第二議員会館地下2階の与党政策第一会議室で、午後1時半から「自公立政調会長」の第3回、午後4時10分から「自公国税調会長」の今年4回目がありました。103万円の壁(政府原案通りの成立で123万円に引き上げ)のさらなる引き上げは、「ザイム真理教」によって決裂するのではないでしょうか。一方、石破官邸としては、政権運営、参院選、次期総裁選のどれを考慮しても、当初予算案に賛成してくれる野党は多い方がよいと考えるはずです。複雑な方程式ですが、ザイム真理教が吹き飛ばされる局面となりそうです。

【衆議院予算委員会 きょう令和7年2025年2月26日(水)】
 「令和7年度予算案」は16日目です。集中審議3日目となりました。「教育、社会保障等」。先週金曜日(21日)にもありましたが、19日(水)の「松本参考人が質問通告添削」で空転した集中審議の立て直しになります。高額療養費をめぐる酒井なつみさんのスライド登板は21日に完了してます。

 自民党の岩田和親さんは「昨日に予算修正で3党が正式に合意した。少数与党の苦しさを実感している」と語りました。石破派を離脱した山下貴司さんは、総裁選最下位だった加藤勝信財務大臣が給食費無償化を公約にしていたとしました。確認すると、加藤さんは「3つのゼロ」の公約で給食費・こども医療費・出産費をゼロにし、大学の奨学金の給付型拡大を語っていましたが、どういうわけか、高校には全く触れていませんでした。山下さんが立憲に寄せているように見えて、あんがい中国ブロック自民党のコップの中の争いかもしれません。

 立憲の黒岩宇洋さんは、この動きも見たのか、公立小中学校全体の給食費の無償化を押しました。黒岩さんはこれにからめて「地方創生2.0」の観点からの財源論にも言及しました。おおつきくれはさんは、学校トイレの洋式化で、首相の地元・鳥取県などで県別の普及率が低い傾向にあることを指摘しました。「地方創生2.0」も参院選の焦点となりそうです。

 採決が近くなったのに、かみ合わない答弁が目立ちました。高額療養費をめぐる岡本あき子さんへの答弁で、保険局長は、自己負担額が引き上げ後に「発症日」による格差が3倍程度になると思われる答弁をしました。が、その後、大臣らが修正しましたが、それでも「再発したら3倍」とみなされる答弁を首相も含めてしました。

 本庄知史さんの問いに、高校修学支援金の一般会計1000億円増額修正を首相が明言した後に、「財源は」と問う本庄さんに「徹底した行財政改革」と首相は答えましたが、本庄さんは予備費1000億円減額という答弁を期待したのではないかと思います。党を代表してロシアのウクライナ侵攻3年でトランプ大統領がロシアに軸足を移していると語る本庄さんに対して首相は「委員も外務大臣の秘書官を務めになり、いつ何を言わねばならないか、TPOというものが外交において極めて重要である」「力による現状変更は絶対にあってはないんじゃないという。我が国のメッセージは当初から一貫をしておるものでございます」と最大限の賛辞で応じましたが、岸田文雄さんのような主体性は感じられなかったです。本庄さんは岡田克也さんは全く言及せず鳩山由紀夫代表が話していた「東アジア共同体」が何かと米国務、国防両省で党職員(退職)と合計2名で課長級のうちの何人かに詰問された経験があります。その課長級のうちの一部はその後省内パワハラで失脚しました。もちろん日本語通訳無しの英語でのやりとりです。

 維新は青柳仁士政調会長と、馬場伸幸前代表の主流、非主流の代表が登場しました。青柳さんは「教育無償化、そして、社会保険料下げる改革、この二つを掲げまして、自民党、公明党と政調会長間協議に臨んでまいりました。この間、政調会長間協議に関しましては、正式なものと個別の協議等を含めまして全部24回そして教育無償化の実務者(金子道仁部会長ら)による協議を11回、その他個別協議等を実施しながら、先週の末に政調会長間での協議の結果が出まして、そして昨日、石破総理も入っていただいた形で、3党の合意文書の署名に至ることになりました」と述べ「ここに至りますまでに青柳政調会長に大変なご尽力をいただきました。誠にありがとうございます」と語りました。一方、馬場さんは本人の初当選よりも前のできごとである、野田、安倍両氏が党首討論で身を切る改革と解散を決めたような覚悟が必要だという趣旨の主張をしました。

 あすは午後1時から分科会1日目で、午前は安住淳委員長らは松本参考人にホテルで出張質疑。あさっては分科会2日目で、午後から集中審議4本目。その後、修正案の提出、趣旨説明、質疑という未体験ゾーンに入ります。公選法改正2法案(217衆法1及び2号」が上程される本会議ですが、あすは開催されないようです。議運理事会はあさって(28日金曜日)午前11時。

【参議院行政監視委員会】
【参議院外交・安全保障調査会】

 第2種常任委員会の行監委と、調査会の1つで参考人の意見を聞いて質疑しました。

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