【元日経新聞記者】宮崎信行の国会傍聴記

政治ジャーナリスト宮崎信行、50代はドンドン書いていきます。

[法律の執行状況]なんだったんだ10イヤーズ、特定秘密保護法の身辺調査を受けぬ海自官が護衛艦で情報扱う

2024年07月06日 21時38分45秒 | 法律の執行状況
[写真]海上自衛隊の護衛艦隊の司令部がある横須賀基地から乗り込んで護衛艦「しらね」を取材する筆者。

 左翼ではない国民が十重二十重に冬の夜の国会議事堂を取り囲んだ「特定秘密保護法国会」からおよそ10年。腰が抜ける思いのスクープが朝日1面に出ました。海上自衛隊の護衛艦隊のおよそ3分の1で、公安調査庁の身辺調査を受けていない自衛官が特定秘密情報と触れる環境で、操船などをしていたことが分かりました。

 幕僚長が辞任する見通し。

 午後にかけて、陸上自衛隊、航空自衛隊でも同じような実態があるとの報道が始まりました。



 国家安全保障会議(NSC)、特定秘密保護法、解釈改憲、改正国会法にもとづく衆参の情報監視審査会、平和安全法制ときて、集団的自衛権を念頭に、他国を守る日米の合同訓練が続いています。

 「内閣官房の鈴木」という防衛官僚が書いた、非常にへたくその法制執務の法案でしたが、成立後にはほとんど修正は入っていません。

 今やグローバルパートナーの地位になりつつあるアメリカ軍にも失礼な話ですが、イージス護衛艦などでも守られていなかったとすると、2013年秋の国会、2014年解釈改憲、2015年平和安全法制とはいったいなんだったのか、腰が抜ける思いです。安倍晋三さんにも失礼な話だと思いますよ。

以上です。


最新の画像もっと見る

コメントを投稿