田舎おじさん 札幌を見る!観る!視る!

私の札幌生活も17年目を迎えました。これまでのスタイルを維持しつつ原点回帰も試み、さらなるバージョンアップを目ざします。

具体的比較論(札幌VS地方) 利便性

2007-10-19 19:41:00 | 札幌学 & ほっかいどう学
 都会と地方の生活で一番違うことは?と問われれば、多くの人が「利便性」の違いを挙げるでしょう。
 本当にそうだろうか、という観点から論を進めてみることにします。

 例えば一冊の新刊を購入したいと考えたときを想定してみましょう。
 私が住んでいた地方都市では、すぐに車を駆って広い駐車場が整備された書店に駆けつけることができました。
 現在住んでいる札幌では、徒歩か地下鉄で数十分かけて大書店が集中している札幌駅付近に出かけなければなりません。

 例えば住居に関する生活用品を求めたいと思ったとき、北海道内では誰もが大手のホームセンターを思い浮かべます。その店は地方都市にも札幌にももちろん出店しています。
 地方都市では、そこへ行くにも車を駆って簡単に行くことができました。
 しかし札幌では、私の住居から例え車を駆ったとしても交通量の多い道路を十数分走ってようやくたどり着くことができます。

 この他の物に関しても、生活必需品を求めるというのであれば、私は車を自在に使える地方都市の方がむしろ便利なのではと思います。

 大都市(札幌)の利便性は、そうしたことを指すのではなく、より深く、より広いモノを求めたときの利便性を指すのではないかと、転居して感じ始めています。
 つまり本を選定するのであれば、より専門的、より広範囲の中から自ら望む一冊を手にすることができるのはやはり札幌においてです。
 女性であれば、洋服を選ぶにあたって、より多くの品から、より多様なファッションの中から選択が可能なのが大都会だということが言えるでしょう。

 このことは単にモノの購入だけではなく、あらゆることに共通して言えることのように思います。

  利便性というのは単一の物差しで測るのではなく、利便性の質によって大都市、地方それぞれに存在する。

と考えられるのかな、と思っています。