今日(15日)午後、「北海道洞爺湖サミット ~世界を迎えるために~」と題した道新フォーラムが開催されました。
札幌に住んでるからこそ参加できるこうしたフォーラムにはできるだけ参加したいと思い、職場に休みをいただいて拝聴してきました。
目玉は元外務審議官の田中均氏の基調講演でした。
何でも興味を示すミーハーな、いやいやマルチな人を目ざす私の面目躍如(?)というところです。
私のサミットに関する関心度は、自分が住む北海道で開催されるサミットとはいったいどんなものなのか、といった程度のものなのです。
そして何かと話題の多かった田中均氏とはどのような人なのか、という野次馬的な関心でした。
田中氏の講演は、さすがに外交交渉の第一線に長く身を置いた方の話で、説得力のある話が印象的でした。私のメモから、主な発言を紹介すると・・・
〇 今回のサミットは世界にとって、日本にとって極めて大事な局面にあるサミットである。
〇 現在から近い未来にかけて、世界はこれまでの先進数ヶ国だけで世界をリードしたきた形から、多極化に進行していく。
〇 基本的に“経済の成長”は争いを好まない。
〇 こうした局面にあるサミットの議長国として日本が存在感を示し、会議をリードすることができるかが問われている。
そして地元北海道あるいは道民に対しては、
〇 北海道最大の目玉である「環境」「観光」をこの機会にいかにアピールすることができるかである。
〇 世界から大挙して押し寄せてくるメディアが、北海道をどのように世界に伝えるか、それによって北海道の評価が大きく分かれる。メディアへの対応が重要である。
〇 道民一人ひとりがサミットに関心を持ち、それぞれの立場でサミットに参加し、関係者が温かみを感じられるようなサミットにすることが大切である。
田中氏は、「戦略家」「策士」など、どちらかというとネガティブに伝えられてきました。しかし、素顔の田中氏はソフトで時にはユーモアも交え、素人にも分かりやすい話をしてくれ、伝えられているような人にはとても思えませんでした。
さて、田中氏から与えられた、道民の一人としてサミットにどう関わるか、という課題について考えてみたいと思います。
私個人としては、今回のフォーラムに参加したことによって、これからの報道に対してより身近なこととして関心を持っていきたいと思います。
そして、こうしてブログで拙い報告をすることも私としての一つの参加の仕方かなと思っています。
※ フォーラムは田中氏の講演の後、四人の方によるパネルディスカッションが行なわれました。講演やパネルディスカッションの様子については、近く北海道新聞に掲載されるとのことでした。