田舎おじさん 札幌を見る!観る!視る!

私の札幌生活も17年目を迎えました。これまでのスタイルを維持しつつ原点回帰も試み、さらなるバージョンアップを目ざします。

道新文化センター「600字エッセー」教室 Part 2

2008-06-10 20:39:49 | 講演・講義・フォーラム等
 Part 1で紹介した私のエッセー風文章「タバコの煙」は、講師にどのように評価されたでしょうか。
 講師は口頭で評価してくれただけではなく、文章にしたものを手渡してくれました。
 その文章を転写することにします。

・この作品は、「タバコの煙」大嫌い派の気持ちとして、おもしろく読みました。三枚目の前半までですが・・・。
・結びの三行でびっくり仰天しました。この作りは問題が大きすぎます。
・エッセーを含む文芸作品で、ウソは書いて構わないのですが、それは、読み手を納得させる、または、読み手が納得できる、という條件付きです。
・この作品の結びの“逆転”には、読み手が納得できないどころか、怒り出すかもしれません。

と私の文章は講師から酷評されてしまいました。

 私は講評を聞きながら反論はしませんでしたが、心底では納得していませんでした。
 その理由の一つは、「私の嫌いなもの」という題をいただいたときから、「これは逆説的な文章構成にしよう!」と考えていたからです。こうしたレトリックを使った文章も面白いのではないかという、いわば確信犯的な思いから書いた文章だったからです。

 二つめには、講師が私の文章から喫煙族の悲哀を汲み取っていただけなかったという残念な思いがあるのです。私は「あ~~」とか、「う~ん」という表現に、止めたくても止めることが出来ない喫煙族の悲哀を込めたつもりでした。ですから、講師がウソと指摘した前半部分もけっしてウソではなく、あのような思いが自分にあるからこそ表現できた内容だと思っているのです。

 私のブログのコメンテーターのお一人である「おじゃま虫」さんは、「傑作です」と評価してくれました。どうやらおじゃま虫さんは喫煙族の一人のようで、私と同じように「止めたくても止めること出来ない」現状にあるようですので、私の思いに共感していただけたのだと思います。

 講師は、道新の「いずみ欄」の選考を長い間担当されたということですから、新聞に採用されるような文章ではありませんよ、と言われたということなのでしょう。
 私はめげずに次の文章を提出しました。