フットパス(footpath)とは、自然などを散策できるように整備された歩道のことをいいます。考え方はイギリスが発祥のようですが、欧米では歩行者専用に野山を巡るコースがたくさん設定されているようです。
過日、南幌町で「ふらっと南幌フットパスツァー」が開催されると新聞で知り、参加してきました。
南幌町へは我が家から車で50分ほどかかりました。
新聞で報道されたこともあり参加者は30名を超えていて、主催者(NPO法人ふらっと南幌)によると「いつもの倍の参加者」ということでした。
まず出発地点の「ふるさと物産館ビューロー」の5階展望室から一望できる南幌の農村風景を概観しました。山のない南幌と紹介がありましたが、ほとんうに平坦な土地で遠くまで見渡せます。
10時30分、いよいよ出発です。
平坦な地が広がる南幌にはいくつかのフットパスコースが設定されていますが、今回は最もポピュラーな(?)「幌向運河コース」(全長13km)を案内していただきました。
市街地を抜け、まずは明治28年に造成されたという南幌防風林の中を通ります。防風林は農作物を冷害から守るために各地に造成されていますが、それが今では絶好のウォーキングコースとなっているようです。(札幌・北区の屯田防風林の例)
主催者が通路の下草をあらかじめ刈ってくれていたこともあり快適なウォーキングを楽しめました。
防風林を過ぎると、コースのメインである幌向運河沿いのコースとなります。
この運河も明治28~29年に泥炭地だったこの一帯を農用地として活用するために、機械力のない時代に人力で掘削したということです。
けっこうな川幅の運河およそ10.7kmを手掘りで完成させたというのですから、往時の方々の苦労が偲ばれます。
案内していただいた歴史ガイドの方は地域の歴史に詳しく、丁寧に説明してくれました。また、昼食ポイントの南幌温泉では、幌向運河の歴史を紙芝居仕立てにしたものを披露してもくれました。
地域の方々の故郷にかける思いの強さを感じながらの13kmは、けっこうな疲労感を感じながらも楽しいフットパスツァーとなりました。
《ウォーク実施日 ’08/06/05》
※ 明日・明後日連続20キロウォークに挑戦して、札幌の別の顔を見てきます。