田舎おじさん 札幌を見る!観る!視る!

私の札幌生活も17年目を迎えました。これまでのスタイルを維持しつつ原点回帰も試み、さらなるバージョンアップを目ざします。

三遊亭円楽襲名披露落語会

2010-05-28 14:25:42 | ステージ & エンターテイメント
 六代目三遊亭円楽(旧名:三遊亭楽太郎)の襲名披露落語会が25日(火)札幌市民ホールで開催され、三遊亭円楽はもちろんのこと、桂歌丸、春風亭小朝といった錚々たる顔ぶれの落語に接してきました。


        
       ※ 普段公演などでグッズを買うことなどほとんどない私ですが、
        今回はブログを彩るために手拭と煎餅を購入しちゃいました。 

 楽太郎のネームバリューだろうか、1,500名収容のホールは満員の状況だった。
 午後7時、予定通り幕が上がって、まずは前座の三遊亭楽大が登場した。
 楽大の演目は「牛ほめ」でしたが、残念ながら落語そのものはあまり印象に残らなかった。印象に残ったことは、三遊亭楽大という高座名が現在タレントで活躍している「伊集院光」の落語家時代の高座名だったということだけが印象に残った。

 続いて昨年12月に真打に昇進した三遊亭王楽「読書の時間」を披露し、おおいに笑わせてもらった。ちなみに王楽は、五代目圓楽の最後の弟子であり、テレビ「笑点」メンバーの三遊亭好楽の息子だそうである。

 そして、桂歌丸の登場である。
 「笑点」での裏話などを面白おかしく披露しながら、演目「つる」に入っていった。横丁のご隠居話をベテランらしさを随所に披露しながら会場を笑いに誘った。

 ここで中入りが入り、中入り後は襲名披露の「口上」である。
 向かって左から、王楽、小朝、六代目円楽、歌丸と並び、円楽以外が円楽を褒めたりけなしたりしながら紹介した。

 口上の後は、春風亭小朝が登場した。
 小朝独特の飄々とした語り口で飛行機嫌いの枕話をしながら、演目「親子酒」に入っていった。酔いの芸が絶妙である。私は思わずメモ帳に「名人芸!」とメモしたのだった。

        

 とりは真打六代目三遊亭円楽の登場である。
 これまで登場した方々が古典落語とはいえ(「読書の時間」は創作?)笑いを誘うどちらかといえば軽い演目だったのに対して、六代目円楽が披露したのは、五代目圓楽のおはこの一つだった「浜野矩随(のりゆき)でした。(五代目圓楽の「浜野矩随」をYou Tubeでどうぞ 
 彫物師の名人の子として苦闘しながらも父を乗り越えていく「浜野矩随」に、自分の姿を重ねようとする六代目の心意気と受け取りました。

 歌丸、小朝、円楽と、いやいや王楽も注目株です。こうした江戸落語を引っ張る錚々たる顔ぶれを一同にして聴くことができことはとても幸運だったと振り返っています。

        

※ 当日の演目を再掲します。
  ◆三遊亭楽大 「牛ほめ」
  ◆三遊亭王楽 「読書の時間」
  ◆桂 歌 丸 「つる」
    <中 入 り>
  ◆春風亭小朝 「親子酒」
  ◆三遊亭円楽 「浜野矩随」